近所の木工DIYレンタルスペース
前回の記事「2025年に何作る?」では、その筆頭に「実家の渡り廊下のリノベーション」を挙げ、この中で、「年内に踏み台だけはこしらえる」と書きました。年末まで2週間を切る中で「年内」と書いたのは、その時点で材料調達の準備を始めていたからでした。
デザインも、ホームセンターで購入できる木材の規格をネットで調べて、「これなら作れる」というものをとりあえず考えていました。しかし、実際に職場の近所のホームセンターに行ってみるとそれらしい規格の板がありませんでした。仕方なく、そこで売られている規格の木材のうち、「これだ」というものの規格を確認し、手書きのスケッチで第二案のイメージを描き、そのパーツの寸法を集計して再びホームセンターを訪れ、必要最低限のカットだけしてもらいました。(どこだとは言いませんが、この地元最大のホームセンターのカットサービスは有料です。)

次はどこでこれをさらにカットし、できればネジ止めまでやってしまうかですが、当時新潟の冬の寒さで体調を崩しそうになったので、12月第3週末は、東京の家族のもとに戻り、暖をとることにしました。
週末を東京で過ごすなら、加工は東京で進めることになります。そこで、自宅近所で木材カットやネジ止めに必要な工具を貸していただけるスペースがないかと検索してみたところ―――あった。
自宅からは車で約20分。駐車場の空きスペース探しに少し苦労しましたが、ちょっと重い材木を小脇に歩いてたどり着けるぐらいの距離でなんとか駐車することはできました。
手前味噌のDIYなら10月に義実家の野菜無人販売所を作るのにやったことがあります。その時は自宅の駐車スペースを利用しましたが、その際は必要な木材はすべてホームセンターでプレカットをしてもらいました。(ちなみにこの三鷹のホームセンターのカットサービスは、1日10カットまでは無料でやってもらえます。)

しかし、今回は自分でカットしなければなりませんし、カットするホワイトウッド板材は厚さが38mmあって、それを9回カットすることになります。時間がどれだけかかるかわかりません。
今回に関しては、どうしても木工機材と工具、それに腰に負担がかからない作業台が借りられるレンタルスペースの利用が必要でした。
でも、私もまだDIY初心者。ドキドキしながらレンタルスペースを訪ねると、待ち構えておられたうえっちさんが、さっそく工房をご案内下さりました。こちらが作りたい踏み台のデザインと行いたい木材加工の内容をお伝えすると、すぐにスライド丸鋸をご紹介下さいました。
スライド丸鋸―――懐かしい。
今年7月のファブシティチャレンジ・メキシコで、同じチームののメンバーが、地元先住民女性に操作の仕方を説明していた、あののこぎりです。
私は記録係をしていたので、動画撮影や編集などはやっていましたが、現地でスライド丸鋸を使ってみるまでには至りませんでした。したがって、うえっちさんからスライド丸鋸を見せられた時、ああ、自分にもメキシコでやり残した宿題を片付ける時が来たのかなと思えました。
うえっちさんに操作説明を聴き、テストカットを見守っていただいた後、いよいよ作業開始です。作業開始―――って意気込んで述べる割に、カット自体はわりとすんなり終わってしまいました(笑)。

ただし、幅が89mmの板のカットは、けっこうなキックバックがありました。最後のひとカットができないで残ってしまいましたが、反対側から残りのカットを行い、事なきを得ました。
次は組立てです。当初予定では、ここからはカットした木材を持って帰り、自宅でやろうかとも考えていたのですが、この長さのネジを1本5円で使っていいということだったので、インパクトドライバーもお借りして、一気にネジ止めもやってしまうことにしました。

出した端材は薪にするので置いて行っていいそうです
実はこれ、けっこう苦労させられた作業でした。インパクトドリルでネジ穴を先に開けるのはいいのですが、カットした後板材はカット後すぐに反りが出て、ネジを打ち込んでも2枚の板の隙間がなかなか埋まらないという事態に直面したのです。
ここでシェアスペースにご登場されたのがTLS GROUPの代表取締役の白石さんでした。反りの問題をお話しすると、「クランプを使ってみたら?」とアドバイスを下さいました。なるほど!
言われてしまえば当たり前のことですね。で、そのアドバイスのおかげで、反りもある程度は是正して、ねじ止めを終えることができました。
それでも、踏み台に乗ってみたらちょっとガタガタするので、後日、職場に戻ってから、TPUフィラメント(充填率15%)でスペーサーを出力し、隙間に入れてみることにしました。(余談です)
白石さんからは、ホワイトウッドは劣化が早いので、塗装もしっかりやるようにとのご助言をいただきました。

最後は後片付けです。スライド丸鋸を使った際、切削屑をかぶってしまい、私は着ていたブラックのスウェットシャツが真っ白になってしまうほどでした。しかし、据え付けられていたエアーコンプレッサーを使っていいとのことでしたので、これを使って屑は吹き飛ばしました。汚れても構わない作業着を着てきた方が良かったです。
もう1つの反省材料はマスクを着用していなかったことです。だいぶ細かい切削屑を吸い込んでしまったかもしれません。今年はファブアカデミーの第7週で大型CNCを使う機会がありましたが、その時に最初に聞かされた安全対策の中で、マスクや手袋着用はしっかり説明を受け、自分のドキュメンテーションでも記録が残されています。これらの注意事項は木工DIY全般でも有効す。その用意をしてこなかったことを大いに反省しました。
気になる料金ですが、レンタルスペースは1時間1,100円で、これにネジ1本あたり5円が加算されます。私の場合は90分、ネジ24本で、合計1,770円の支払いとなりました。
たいへん助かりました。新潟での生活を終えて東京に戻っても、DIYをできるスペースは自宅の屋内にも屋外にもありません。そういう場合は、近所で利用できるスペースと機械、工具をお借りするしかないので、このレンタルスペースの存在を知ったのは、とても大きな収穫でした。たぶん、東京で暮らす間に何かしらの木材加工に取り組む必要があれば、こちらは何度も利用させていただくと思います。
一方、冒頭述べた実家の渡り廊下のリノベーションは、東京ではなく岐阜でのプロジェクトとなります。もちろん、実家の場合は屋外でDIYを行うスペースはたっぷりありますが、板材のカットに利用できる機材や作業台が実家にない可能性もあります。今回ご紹介した、東京都三鷹市のDIY STORE三鷹さんのようなレンタルスペースが、岐阜県大垣市周辺にあればよいのですが…。自分でも調べますが、もしご存じの方がいらっしゃれば、是非コメント欄に情報残していただけると嬉しいです。
