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キャサリンとマロン

🍊第58回 3つのお題(世界ノスタルジー)
🎈お題①:「ロンドンの赤い郵便ポスト」
🐾お題②:「石畳のパン屋」
お題③:「雨の日の喫茶店」

お題④イラストから空想した世界を書いて下さい。


第1話 ロンドンの赤い郵便ポスト

キャサリンと黒猫のマロンは、ロンドンの街に住んでいました。

ある日、叔父さんに頼まれた手紙を出しに、赤い郵便ポストの前へやって来ました。

「ねぇ、このポスト、この前より大きくなってない?」

マロンは首をかしげます。

「そんなことないよ。いつもと同じさ。」

「絶対に一センチは大きくなってるわ!」

「はいはい、そういうことにしておこう。」

「マロン、最近、私の言うことに不満があるみたいね。」

「ああ、おおありさ。」

「言ってみなさいよ。」

「また今度な。」

ちょうどその時、キャサリンは叔父さんからもらったおこづかいを思い出しました。

「あっ、おこづかいもらったんだった! パンを買いに行こう!」

キャサリンとマロンは石畳の通りを歩き始めました。

イラスト:ChatGPT

第2話 石畳のパン屋

石畳の角にある小さなパン屋さん。

焼きたてのパンの香りが、お店いっぱいに広がっています。

「私はイチゴジャムパン!」

キャサリンは大好きなパンを選びました。

「僕はチョコレート入りのシュークリーム。」

マロンは胸を張って言います。

「猫なのに?」

「細かいことは気にするな。」

キャサリンは笑いました。

「そうだ。叔父さんにも買って帰ろう。」

叔父さんはミルフィーユが大好きです。

「お金、足りるかなぁ……。」

ドキドキしながらお財布を開くと、なんとか足りました。

「よかった!」

キャサリンとマロンは、大事そうにパンを抱えて家へ帰りました。

イラスト:ChatGPT

第3話 雨の日の喫茶店

次の日、キャサリンは図書館へ本を借りに行きました。

帰ろうとすると、外は雨。

「あら、傘を持ってきてないわ。」

近くに小さな喫茶店がありました。

「いらっしゃい。」

マスターは、マロンも一緒に店へ入れてくれました。

窓の外では、雨粒が石畳をキラキラと輝かせています。

「ねぇ、マロン。あなた、雨は嫌いでしょう?」

「好きじゃないな。」

「でもね、雨が降るからパンの小麦も育つし、お花も咲くのよ。」

マロンは少し考えて言いました。

「僕は何か役に立ってるかな。」

「それを言っちゃ、おしまいよ。」

キャサリンは笑います。

「私だって、お手伝いで手紙を出しに行ったもの。」

「僕はついて行っただけじゃない。」

「じゃあ、何をしてたの?」

マロンは得意そうに胸を張りました。

「僕はボディーガードなんだ。」

「えっ?」

「君に悪い虫がつかないように守ってる。」

「もし悪い虫がついたら?」

「まず足に噛みつく。」

「えっ?」

「それから唇にも噛みつく。」

「どうして?」

「そうしたら、キスもできないだろう。」

「まあ! なんて悪い猫なの!」

「だからボディーガードなんだって。」

キャサリンは苦笑い。

「もう、あなたにはお手上げだわ。」

窓の外では、雨に濡れたロンドンの街が静かに輝いていました。

イラスト:ChatGPT

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