その人だけの光を探して
青ブラ文学部の企画参加作品
まえがき
ケアマネとして働いていると、さまざまな人生を歩んできた方と出会います。
元気に働き、家族を支え、長い年月を懸命に生きてこられた方々です。
けれど年齢を重ねると、足腰が弱り、思うように身体が動かなくなることもあります。
そんな時、「なんで私はこんなになってしまったんだろう」と、つぶやかれることがあります。
その言葉を聞くたびに、私はあることを考えます。
もしかすると、その方は今、闇の中にいると感じているのかもしれない、と。
本文
闇があるから光がある
元気に働いてきた方が、年齢を重ね、足腰が衰え、次第に気力も落ちていく。
そんな人たちと日々接するうちに、この尊い人たちは、今、闇の中にいると思っているのかもしれない――そう感じることがある。
もちろん、日々自分の弱った身体と折り合いをつけながら、明るく生きている方も多くいる。
それは本当に素晴らしいことだと思う。
けれど、
「なんで私はこんなになってしまったんだろう…」
そんな思いと向き合いながら生きている方もいる。
それを闇と呼ぶならば、その闇の中にいる人に、私は何ができるのだろう。
限られた時間の中で、その人と一緒に光となるものを見つけること。
それが、私にできることなのかもしれない。
闇のように見えるその中にも、とっておきの、その人だけの光がある。
それを一緒に見つけるお手伝いができたらいいなと思う。
闇があるから光がある。
私の仕事は、その光を一緒に見つけることなのかもしれない。

あとがき
この文章を書いているとき、ある利用者さんの顔が浮かびました。
人生の中で、誰しも闇のように感じる時間があるのかもしれません。
けれど、その闇の中で見つけた小さな光は、とても大切なものだと思います。
ケアマネとして、私にできることは大きなことではないかもしれません。
それでも、その方のそばで一緒に光を見つけるお手伝いができたら――。
そんな気持ちで、今日も利用者さんのもとへ向かいます。
青ブラ文学部のお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。
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