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光に照らされた街

風まかせ文芸部の企画参加作品

まえがき
一日の終わり、急ぎ足のまま家路へ向かう。
ふと足を止めて見上げると、そこにあったのは「いつもの光」——
忙しさに追われる日々の中で、見過ごしていた美しさを思い出す瞬間です。


本文
「光に照らされた街」
夕暮れの道路を、いつものように家路へ急ぐ。
夕日に照らされたマンションの窓辺に、まだ干されたままの洗濯物が揺れていた。
夕焼けは私の後ろの方に。
マンションとマンションの間に落ちていく。
車がすれ違う。
あの夕焼けを見るのだろうか。
忙しくて、ゆっくりと夕焼けを見ることは、私にも残されていない気がする。
駐車場に着くと、さっきまで後ろにあった夕日が、前方に見えた。
瞬間移動でもしたのかしら?
夕日の写真を撮ろうと、車を降りてスマホを構えた。
けれど、夕日はもう街の向こうに消えていた。
光に照らされた街を、しばらく眺めていた。
それは一日の終わりに、静かに「おつかれさま」と言ってくれる光だった。


イラスト:ChatGPT

あとがき
夕暮れ時の光は、どんな街にも平等に降り注ぎます。
でも、それを見る余裕を持てるかどうかは、その人次第。
今日はふと立ち止まり、同じ時間を共有できたような気がしました。

風まかせ文芸部のお題に書かせて頂きました。
iさんお題をありがとうございます。


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