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おしこんだりもしたけれど、私は能天気です

アマノ文筆クラブの企画参加作品

私は、よく押し入れに物を押し込む。

押し込んだものが、
押し入れを開けた瞬間、
頭にかぶさる。

また押し込む。

これを繰り返しているうちに、
ふと浮かんだフレーズ。

「おしこんだけれど、私は能天気です」

横でそのつぶやきを聞いていた飼い猫が、
かぶせるように言った。

「能天気?脳みそがそもそもおかしい。」

片づかない部屋で、
押し入れだけが私の願いを叶えてくれる。

しかし、押し入れにも限界がある。

「片づけはあんたの頭には収納されてない。
どこからか借りてこなあかん。」

「どこから?」

「それくらい考えんと、ますます脳みそ働かん。
あ、押し入れにへそくりあるの知ってます。
あんまり押しこんだら、どこ行ったかわからんようになりますよ。」

あ、そうやった。

押し入れの品物が床に散乱。

その時、玄関のドアが開く。

まさかの主人の帰宅。

なんで、今日に限って帰りが早いの……

惨状を見た主人が、

「……」

飼い猫は、雲の子を散らすように消えた。

消えられない私は、
引きつった顔で言った。

「おしこんだりもしたけれど、私は能天気です。」

おわり。
※良い子はマネしないでね。

イラスト:ChatGPT


アマノ文筆クラブのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。


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