見出し画像

未完全人間

アマノ文筆クラブの企画参加作品

私は完璧を目指している。
料理も、その一つだ。

しかし、同じ味になることは決してない。
それは適当に作るからだ。

薄味の日、濃い味の日、何ものでもない味の日。
それでも40年、主婦として料理を作ってきた。
もう、立派な料理人だ。

完璧ではないから、未完全人間なのかもしれない。
その未完全さが、飽きられない味を作り出している。

薄い味には、醤油かソース。
濃い味には、手立てがない。
だから、なるべく薄めにする。
(そんな話やない)

思えば、結婚当初。
目玉焼きと味噌汁を作るのに1時間かかっていた。

今では、食堂のおばちゃん並みの腕前で、何品も作る。
それも短時間で。

しかし、40年もの長きに渡り、私が作り上げたものは
手抜きにつぐ手抜きの歴史。

これは知られていないだけで、ギネスものだ。

これからも、手抜きの歴史は腕を上げていくだろう。
未完全人間として、手抜きの腕だけは完璧を目指したい。

追伸
ここだけの話をここに記す。
私は、掃除と片付けの辞書を持ち合わせていない。
以上だ。

アマノ文筆クラブのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。


いいなと思ったら応援しよう!

片桐 みかん よろしければ応援お願いします😊これからも続けていく”未来の種”になります。よろしくお願いします。(❁´◡`❁)