あざとい君に夢中
片想い文芸部のお題「あざとい」から始まる、「あざとい」で終わるに
書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。
🟨まえがき(note用)
片想い文芸部のお題「あざとい」に挑戦しました。
あざといとわかっていても離れられない。そんな恋、ありませんか?
本作は、幼なじみに振り回されながらも惹かれ続ける“僕”の、切ないラブストーリーです。
あざとい君に夢中
あざといとわかっていても、僕は乃ノ花に夢中。
「宿題して」って言われたら、僕は彼女のために全部やる。
「甘いのが食べたい」なんてつぶやかれたら、即コンビニでチョコを買って駆けつける。
僕の友人は言う。
「乃ノ花は他の男にも同じ笑顔でお願いして、いろんなことやらせてるんだぜ。
お前、都合のいい男になってるぞ。目を覚ませよ」って。
僕だって、それくらいわかってる。
僕だけじゃないことも、とうに知ってる。
でも乃ノ花と僕は幼なじみなんだ。
昔から、泣いてる乃ノ花を放っておけなかった。
今だって、それは変わらない。
利用されてもいい。
他の奴とデートに行ってもかまわない。
最後には、僕のところに戻ってきてくれるから。
ちょっとだけ、声が聞きたい時。
どうしても笑顔になりたい時。
そういう時に、僕を思い出してくれるなら。
さっき、乃ノ花からLINEが届いた。
「日曜日、映画行こうよ」って。
費用は全部僕が出す。
食事代も、僕持ち。
最初から、それが前提だってことくらい、もう慣れてる。
でもね、乃ノ花。
あざとい君に夢中なんだ。
もう、気持ちは止められない。

🟩あとがき
“あざとさ”は計算か、本能か。
それに惹かれるのは弱さか、優しさか。
どんなに傷ついても、やっぱり好きって思ってしまう自分を、時に許してあげたいと思います。
この作品が、誰かの心にそっと寄り添えたら嬉しいです。
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