蛇口から
ビンゴでエッセイの企画参加作品
高校生の頃、私はテニス部にいた。
毎日白球を追いかけ、真っ黒に日焼けしていた。
私の育った奄美大島は南国だ。日差しも強く、気がつけば肌はこんがりとチョコレート色に染まっていた。
当時は、顧問の先生から「水分は控えめに」と言われていた時代だった。それでも、たくさん汗をかけば喉は渇く。
練習の合間になると、みんな蛇口の前に集まった。
蛇口から流れる生温かい水でさえ、汗をかいた身体にはおいしく感じられた。
今のように水筒を持参する時代ではなかったので、水分補給といえば蛇口の水だった。
顔を洗ってさっぱりすると、またコートへ戻る。そして夢中になって白球を追いかける。
そんな毎日を送っていた。
今思うと、ただ夢中になっていた頃が懐かしい。


あとがき
ビンゴエッセイに参加して、気がつけばこんなにたくさんのエッセイが
書けていました。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
ビンゴエッセイ企画に参加させて頂きました。
よろしくお願いします。
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