見出し画像

おしい生活

アマノ文筆クラブの企画参加作品


まえがき

「おしい生活」というお題を見たとき、
真っ先に浮かんだのは、冷蔵庫の中のケーキでした。

たいした話やないけれど、
たぶん誰の生活にも、こういう“惜しい”はあるんやと思います。


本文

冷蔵庫の中にもらい物のケーキがある。
いっぺんに食べるにはおしい。

せやけど、賞味期限は今日まで。

賞味期限は、あってないようなものや。
明日また食べよう。そう思って、半分だけ残して冷蔵庫にしまった。

次の日、冷蔵庫を開ける。

ない。

隅から隅まで見た。
やはり、ない。

冷蔵庫に入れたあとの記憶がない。

まさか、夜中に食べた?
いや、そんなことはありえない。

じゃあ、犯人は誰?

いっぺんに食べてしまった方が良かったのか。

おしい。

それにしても、食べたん誰?

イラスト:ChatGPT

あとがき

生活って、だいたいこんな感じやと思う。
ちょっと惜しくて、ちょっと情けなくて、でも笑える。

完璧に食べきれへんし、完璧に我慢もできへん。

それでもまた、冷蔵庫を開ける。

そんな毎日も、悪くない。

アマノ文筆クラブのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。


いいなと思ったら応援しよう!

片桐 みかん よろしければ応援お願いします😊これからも続けていく”未来の種”になります。よろしくお願いします。(❁´◡`❁)