水のない国
毎週ショートショートnoteの企画参加作品
まえがき
もし、雨が何年も降らなかったら。
もし、人間が地上で生きられなくなったら。
それでも私たちは、同じことを繰り返すのでしょうか。
お題「雨乞い難民」から生まれた、
遠い未来の物語です。
本文
水のない国
大地は干からびていた。
繰り返される戦争で川は崩壊し、
空には太陽から地球を守るオゾン層もなくなった。

人間は地中深く、息をひそめて生きていた。
生き残った者たちもまた、
生きるために戦争を繰り返した。
わずかに残る水脈を求め、
人間は地中をさまよい歩いた。
「雨乞い難民」と呼ばれる団体は、
少しずつ減っていった。
どれほどの年月が過ぎただろう。
やがて人間は、地上へと戻ってきた。
大地には緑が芽吹き、
降る雨は川となって流れていた。
人間は、また同じ過ちを犯すのだろうか。
それが、最後のチャンスだとも知らずに。

あとがき
雨を待つしかなかった人類。
けれど本当は、
守ることをやめたのは人間自身だったのかもしれません。
最後のチャンスは、
いつも静かに、目の前にあるのかもしれません。
※この物語はフィクションです。
毎週ショートショートnoteのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします😊これからも続けていく”未来の種”になります。よろしくお願いします。(❁´◡`❁)