鍵のない扉
風まかせ文芸部、第10回お題「扉」から始まるに書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。
🌱まえがき
風まかせ文芸部のお題「扉から始まる」に寄せて書きました。
この詩に出てくる扉は、自分自身の心かもしれません。
開かれているのに動けない。
閉じたくなるのに、どこかで誰かに気づいてほしい。
そんな、曖昧で苦しい「揺れ」を描きました。
本文:鍵のない扉
片桐 みかん
扉は開かれている
自分の扉は
鍵のない扉
扉の前で
もう何時間も
立っている
自分の扉は
鍵のない扉
扉を閉めてしまおうか
誰にも開けられないように
扉の前で
私は答えを探している
答えなど
初めから存在しないと
わかっているのに
🌧あとがき
誰かがそっとノックしてくれるのを待っていたのかもしれません。
でも、開けるのは、いつも自分の手。
鍵がないからこそ、難しい。
この詩を読んでくれた誰かが、自分の扉と向き合う時間になれば、嬉しいです。
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