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星を追われて

(1ページSF寓話・#惑星総転居)

🪐まえがき
「惑星総転居」——それは、宇宙のどこかで静かに始まったプロジェクトの名前。
美しい星を追われ、地球へと身を寄せた宇宙人たちがいたとしたら?
これは、彼らの目に映った“この星”の物語。
遠い星の話のようで、どこか私たちの物語にも思えるかもしれません。


本文
オルビス星を追われた宇宙人が、密かに地球へとやってきた。
そのプロジェクトの名は「惑星総転居」。
オルビス星は、地球によく似た、美しく平和な星だった。
音楽で語り合うその文明では、争いなど存在しなかった。
だがある日、突如としてババクロン星の宇宙人たちが侵入してきた。
彼らは“奪い合い”によって進化してきた種族。
戦いの末、自らの星を崩壊させ、住む場所を失ったのだった。
「共有」という言葉を知らない彼らは、
オルビス星を一方的に征服した。
戦争など経験したことのないオルビス星の住人たちは、
命からがらこの地球へと逃れてきた。
地球には、宇宙人に好意的な支援団体があり、
今、オルビス星人たちはそのもとで静かに暮らしている。
彼らは、地球のテレビから流れる報道に、深い悲しみを覚える。
争い、分断、奪い合い——
この星も、ババクロン星と同じ道を歩んでしまうのではないか。
それが、オルビス星人たちのいちばんの心配だった。
だが彼らは、ただ嘆くために地球に来たのではなかった。
高い知性と技術をもつオルビス星人たちは、
地球の環境に優しい技術開発に静かに貢献している。
──ほら、あなたの家にも、きっとひとつはあるはず。
彼らが作った
そう、あれです……。

イラスト:ChatGPT

🌍あとがき
遠い星の出来事は、いつの間にか、
今、私たちが立っているこの星の姿と重なっていきます。
奪い合うか、分け合うか。
それが、星を壊すか、守るかを決めていくのかもしれません。
あなたの家にある“あれ”が、
未来を守る鍵であるとしたら——
このお話が、少しだけでも心のどこかに残りますように。

毎週ショートショートnoteのお題、「惑星総転居」に書かせて
頂きました。お題、ありがとうございます。


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