私に目を向けた日
やっと、私が私に目を向けた。
自分の中の光、輝きを取り戻すために必要だったのは、自分の中の厳しい声に立ち向かい、本当の声に耳を澄ませることだった。
とはいえ、何から始めていいのか分からない。だから、定番(?)の断捨離から始めてみた。
何かに夢中になっているとき、心が静かでとても助かる。
家のあちこちが片づいていくと、夫がリフォームを提案してくれて、暮らしの空間も少しずつ変化していった。これは、想定外に嬉しい出来事だった。
今まで「居て当たり前」だった家族。その存在に対して、自分がどう向き合ってきたか、反省と感謝を繰り返す日々。
夫には、まだまだ反発したい気持ちもあるけれど、それでも感謝の気持ちは十分にある。
二人の子どもへの愛は、どんな時も変わらなかった。
子どもたちは、変わりゆく私をそっと見守り、支えてくれていた。
私が落ち着いて家族に意識を向けたとき、家族一人ひとりの時間も少しずつ動き出し、変化していった。
断捨離をしながら、私はふと「自分の趣味」について考えていた。
家事と仕事に追われていた毎日。心の余裕がなかった私は、自分の“したいこと”や“やりたいこと”を持っていなかった。
最初は何も浮かばなかった。
でもある時、机の引き出しからタロットカードが出てきた。
それは以前、職場の友人と一緒に購入したもの。
私は幼い頃から、なぜか「タロット」という言葉に心が引かれていた。
中学生の頃、一度買ってみようかと思ったけれど、「今じゃない」と誰かに言われたような気がして、購入をやめた記憶がある。
そんなタロットカードが、今になって目の前に現れた。
今なら、時間がある。
――やってみようか。
そう思った矢先、「タロット占い師養成講座」のお知らせが、まるで呼ばれるように目に飛び込んできた。
実は以前、苦しい日々の中で枕元に置いていた1冊の本に励まされ、その著者(占い師)さんのオンラインサロンに、少し前から参加していた。
すべてが、不思議なピースとなってつながった瞬間だった。
私の趣味活動1号は――
タロットを学ぶことになった。
