おにぎりキャンディ #マスクドnote企画_6

あなたは「おにぎり」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。
もし毎日通勤してるのなら、出勤前に買うコンビニの鮭おにぎりを想像するかもしれない。
あるいは友達と買い食いしたおにぎり専門店の贅沢な創作おにぎりだったり。
一口におにぎりと言っても、その味や大きさは多種多様。食べる場面も含めれば、きっと
「〇〇で〇〇と食べた〇〇なおにぎり」
の組み合わせは無数にあるだろう。
故に思う。一人一人、その人の人生にしか現れない「おにぎり」があるのではないかと。
私にとっての「おにぎり」は
「小学校で同級生と食べた大きな俵型のおにぎり」だ。
その名もおにぎりキャンディ。
銀に虹色の水玉柄をプリントしたアルミホイルに巻かれた、大きな俵型で
両端をくるりと捻って留められたそれはキャンディと呼ばれるにふさわしいフォルムだった。
実はおにぎりキャンディの名は同級生が名付けている。向かい側から「それキャンディ?キャンディみたい。おにぎりなの?おにぎりキャンディだー!」といつの間にか名前がつき
いつの間にか教室中に知れ渡っていた。お弁当の日は不定期でそこまで多くなかったが、ついにお弁当の蓋を開ける前から
「〇〇、お前今日もおにぎりキャンディか?」な感じで聞かれたこともあった。
そんななぜか人気だったおにぎりキャンディだが、自分はどちらかというと苦手だった。
当時は少食で食べるのも遅かったため、ずっしりとした大きな俵型は食べても食べても無くならず、いつも残り時間を気にしながらギリギリまで食べていた。中には食べきれない日もあって
頑張って食べても残してしまった罪悪感が重くて、今でも覚えている。だからふんわりと握られケースに入った隣の子の三角のおにぎりが正直羨ましかった。
なんだか暗くなっちゃった。こんなつもりは無かったんだけどな。
幼い頃から感覚過敏はあったから、それを自覚できないまま食べていた当時の自分はよく頑張ったと思う。だって美味しいもんね。
おにぎりキャンディだけど、どうしてキャンディの包み方だったのか気になって聞いてみた。
どうやら三角に握るのが大変だったのもあるけど、驚いたのは
「両端を引っ張ってほどけば海苔に手を触れずに食べられて衛生的だから」だって。
そうだったんだ。てっきりめちゃめちゃ楽をしてるのかと思ってた。無論、小学生の自分には知る由もないか。
なんだかおにぎりキャンディを食べ切りたくなってきた。あぁ、もう一度食べたいな。
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