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momoro66
母の愛、誰にも気づかれないまま溢れ続けている話
毎日これでもかというほどに愛を叫んでいるのに、家族は誰も言われたことがないと言う。
ありがとう
行ってらっしゃい
上着着ないと風邪引くよ
駅まで送ってく
おかえり
傘持った?
今日はシチューだよ
車に気をつけて
消しゴム買ってきた!
ごめん
最後でいいよ
シチューに混ぜ込んだ野菜
スープに混ぜ込んだ野菜
背、伸びたね
そっくり
だいすき
チャーハンのネギ全部抜けたよ!
月が綺麗だね
手繋いで行こ
特別ね
泣いていい
逃げていい
濡れてもいい
寝てていい
呑みすぎ
はみがきするひとー
ひとりでできる?
服着れるかな?
へーんしーん!
ほらできた!
ママがいる
みんないる
無理しなくていい
めんどくさいなーって時、あるよね
もうそういう日は早く寝ちゃおう
野菜も食べなさい
許しません
よく出来ました
分かってる
ウォーキングになってむしろいいかも?
ンがついたからママの負け〜
毎日のように口から出している400文字の言葉を並べてみたけれど、つまりは単純に「アイシテル」と言っているだけのこと。
ブレーキランプ5回点滅させるより分かりやすく叫んでいるつもりだけれど、伝わっているかどうかは疑問だ。
代わりに私も受け取っているはずだけど、たしかによく見えない。耳をつんざくような泣き声も、うまくいかなくて怒る声も、きっと。
私たちにはアイシテル変換装置が必要かもしれない。
洋画みたいに、「だから……つまり、今のは、そう。愛してるってことさ」と付け加えてくれる装置が。
それでも今は、届いているなら、それでいい。
いつか、その正体に気づいてくれたら。
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