【詩日記】 お祈りメール
お祈りメール
お祈りが来ているかを祈りながらメールボックスを開ける時間は
君の幸せを祈るくらい心の底から祈ってる
お祈りメールをしたためる彼もまた私にそれくらい思っているのだろう
自己紹介からはじめまして
私が私の好きなところを無理やり絞り出して話す
最後のありがとうございましたはこの世界で一番擦られた言葉
もうなにも面白い話が言えないよ
僕もまた、なにも僕について話せない
今まで積み上げてきたと思っていた僕が霞だったことがわかったから
僕にはなにもないよと寂しそうに笑っていた先輩、お元気ですか
先輩はその後数多のお祈りメールの山からたった一通のラブレターを見つけて今も穏やかに暮らしていると風の便りでお聞きしました
たったの一回で救われる世界があると今は僕も信じたいです
ただ、いかんせん僕は霞ですから、誰も僕のことを認識できやしないのではないでしょうか
