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ⅩⅧ. 月

月は
ただ暗いものではない。

夜は
見えているものを
少しだけ揺らす。

迷い。

不安。

言葉にならない予感。

けれどその水面に
静かに映る光がある。

恐れと直感。

夢と現実。

まだ形にならない答え。

それでも
月はそっと照らしている。

進むためではなく、
立ち止まるために。

見えないものを
無理に暴かなくてもいいと
夜の奥から教えている。

月は
心の奥へ向かうための
静かな道標でもある。

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