ⅩⅦ. 星

星は
遠くにあるものではない。
夜の中で
小さく、微かに息をする光。
迷っているものがある。
見上げられなかったものがある。
声にならない願いがある。
けれどその上に
静かにまたたく光がある。
星が照らすのは
答えだけではない。
祈り。
不安。
まだ形にならない希望。
そこにあっていいと
夜の奥からそっと示している。
静けさと導き。
信じてみること。
少しずつ歩き出すこと。
世界はそうして
暗闇の中でも道を見つけていく。
星は
明日へ向かうための小さな祝福でもある。
