Photo by
aina4204
一応超掌編小説「隣席の富士山」#毎週ショートショート

「隣席の富士山」
誰からも愛される女より、一人の男に愛される女になりたかった。
「この人だわ!」
そう決めた、たった一人の男は登山事故でこの世を去った。それから私は誰からも愛される女を目指そす事にした。
それの何処が悪かったの?八方美人、男に媚びる女、終いには尻軽女とまで言われるようになった。
会社で歩いていると、私のお尻を男達は舐めるように見つめた。女性社員は私の悪口を並べたて、社員食堂でも一人ぼっちにされるようになった。それでも私は構わなかった。同性なんて裏切るだけだもん。信じるだけ無駄よ。
ある日、財務処理が間に合わなくて、私は一人、残業をしていた。もちろん、誰も手伝ってくれる人は居ない。深夜になろうとしていた頃、部長が酔って現れた。
「電気が付いてたから誰か居るのかと思って」
酒臭い息を吐きながら、部長は私の隣の席に座って肩に手を置いた。
「なぁ、いいだろ、君は誰とでもやるって評判だよ」
ズボンの下の部長のモノが富士山のように熱り立っていた。
「山は嫌いなの、彼を奪ったから」(432字)
了
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に久しぶりに参加させて頂きます。よろしくお願いします。
