【新社会人に向けて】「正解」を探すのをやめたとき、仕事は動き出す
「この資料、どちらの構成が良いでしょうか?」
そう尋ねたとき、上司から「君はどうしたいの? どっちも正解だし、どっちもリスクがあるよ」と返され、途方に暮れた経験はありませんか。
学校のテストには必ず一つ、明確な「正解」がありました。しかし、ビジネスの世界に足を踏み入れた瞬間、私たちは「正解のない問い」の嵐に放り込まれます。昨日までの正解が、今日のライバルの出現で不正解になる。そんな不確実な世界で、多くの新入社員が「間違いを犯す恐怖」に足を止めてしまいます。
「正解」ではなく「納得解」を創る
コンサルタントとして多くの現場を見てきて確信しているのは、仕事において大切なのは「唯一の正解」を探すことではなく、「現時点での納得解」を自ら創り出すことです。
100点満点の正解を求めて1週間悩み続けるよりも、60点の案を1日で出し、周囲の意見を取り入れてブラッシュアップしていく。このスピード感こそが、変化の激しい現代社会における「ベストを尽くす」ということです。
迷いを自信に変える「判断の軸」の作り方
では、正解がない中でどうやって答えを選べばよいのでしょうか。迷ったときは、次の3つの視点を持ってください。
1. 「目的(ゴール)」に立ち返る
手法で迷ったら「そもそも、この仕事で誰を笑顔にしたいのか? 何を達成したいのか?」を自分に問い直します。目的に適っている方が、その時の「正解」に最も近い選択です。
2. 「メリット」と「デメリット」を並べる
完璧な選択肢など存在しません。A案を選んだ時の良さとリスク、B案の良さとリスク。これらを書き出し、比較した上で「今はリスクを許容してでもAのメリットを取りたい」と理由を添えることが、プロの仕事です。
3. 「決める」ことで正解にしていく
実は、選んだ道が正解かどうかは、その後の行動で決まります。選んだ道を正解にするために、全力で取り組む。その覚悟が、曖昧な問いに対する最大の回答になります。
完璧主義を捨て、最善主義へ
新入社員の皆さんに伝えたいのは、「間違えることは、データが取れたということ」だという視点です。
「正解を選ばなければ」というプレッシャーは、あなたの創造性を奪ってしまいます。正解がないことを嘆くのではなく、自分の意志で答えを選べる自由を楽しんでみてください。あなたが悩み抜いて出した「今の最善」は、組織にとって何物にも代えがたい貴重な一歩になるのです。
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