【宝塚記念】GⅠフィードバック
第67回宝塚記念
勝ちタイム2分12秒1、レース上がり3F35秒6
前半-後半5F=60秒3-59秒8
レースラップ=12秒4-11秒1-11秒9-12秒4-12秒5-12秒0-12秒1-12秒1-11秒8-11秒6-12秒2

レース分析
レース直前に予想だにしないゲリラ豪雨。芝が良馬場から一気に重馬場まで悪化するほどの雨量だった。ただ、降り出したのが本馬場入場くらいの時間でレースまでの時間が短かったこともあり、極悪馬場というほどではなかったか。勝ちタイムも稍重だった去年より1秒遅いだけ。もちろん馬によっては巧拙が出るタフな馬場だったと思うが、レースの前後半1000mも後半の方が速いくらいだった。レースへの影響とすれば、各ジョッキーらの動きを慎重にさせたことの方が大きいのではないか。
その中で勝負に出たのはハナを奪ったコスモキュランダの横山武史騎手。逃げではなく、すぐに2番手を選んだメイショウタバルの武豊騎手も逆の意味で勝負に出ていた。あとはメイショウの直後を取りに行ったマイネルエンペラーの川田将雅騎手か。それ以外のジョッキーは急変した馬場に探り探りの感じで、スタートから馬なりで取れる位置に収まったように見えた。途中で後退した馬を除けば道中で動きのない単調な展開。終盤だけでは巻き返しにくい馬場も手伝い、結果的に前有利の競馬になった。その中で、2番手でもOKの精神的成長を見せたメイショウタバルが前年覇者の実力、そして道悪巧者ぶりをいかんなく発揮した一戦と感じた。

1着メイショウタバル まるで前週の安田記念の再現
どうやってハナを主張していくのか─。そこに注目してみていたが、道中の雰囲気をみてはっとさせられた。〝安田記念のシックスペンスと同じじゃん!〟。逃げたい馬を行かせて、最初のコーナーまでにゆっくりと自分のリズムで2番手を確保。逃げ馬と少し離した位置にしたこと、それとタバルのメンタルの成長も著しく楽に折り合うことができた。その後は特にプレッシャーをかけられることもなくマイペースで運び、クロワデュノールの追撃をクビ差振り切って連覇を決めた。弾むような歩きを見せていたパドックの段階で過去イチの状態と感じたくらいだったし、昨年3馬身差Vより着差は小さくとも、見た目には今年の方が危なげなく見えた。決して馬場に助けられた勝利ではないと思う。凱旋門賞が楽しみになった。

2着クロワデュノール 過酷なローテでも底力を見せた
スムーズに好位につけて、道中の折り合い、リズムも良く、直線に至るまで何の不利もなかった。しいて挙げれば勝負どころでマイネルエンペラーに外から蓋をされたくらいだが、タバルの真後ろからチャンスをうかがい直線に入り口ですぐ外に持ち出せた。惜しいところまで迫っての2着だが、力は出し切ったと思う。フランス遠征後のジャパンC(4着)から4戦はいずれも直線でステッキを打たれた方と逆側にふらつく割合が大きくなったように映る。そのあたりはまだ完調まで体調が上がり切っていないのかもしれない。春のGⅠ3戦を一度も崩れることなく走り切った精神力は本当に素晴らしい。ゆっくり休んでまた秋の大舞台で期待したい。

3着ダノンデサイル 昨秋からGⅠ4戦連続の3着…
今回も右側だけチークピースを着用して出走した。スタートから無理にポジションを取りにいかず、道中は中団やや後ろのインを追走。引っ張り切りの手応えだっただけに、勝負どころで動けないインに閉じ込められたのはつらかったが、直線で大外に持ち出してからの反応は抜群。ゴール前で3着に浮上した。もう一列前を追走できていれば、もっと上位2頭との差は際どかったかもしれないが、右回りで課題のモタれもなく、道悪でもしっかり脚を使えたのは収穫だった。

4着コスモキュランダ 勝利をつかみにいった競馬を称賛
昨年の有馬記念(2着)同様にスタートから出していき、ポジションを主張。今度はすんなりとハナに立てた。無理のないペースで後ろを離し気味に運べたこともあり、Vを意識できるくらいの勢いで4コーナーを回れた。メイショウタバルが思った以上に器用な競馬ができたことでいい目標になってしまったが、タフな状況の競馬ではめっぽう強いことを証明。ゴール前で4着に落ちたが、立派な競馬だった。
5着タガノデュード 能力は紛れもなくハイレベル
道中最後方で勝ち負けに参加できない位置での競馬になったが、3コーナーから馬群をさばいて進出し、5着まで追い上げた。大阪杯4着、天皇賞・春6着も含め、どの距離、どの馬場、どの展開でも後方からしっかり脚を使えるGⅠレベルの実力がある。ただ、あくまで掲示板に乗るかどうかの結果であり、この追い込み脚質である以上、GⅡ・GⅢでも取りこぼしがあるかも…ということは覚えておきたい。
7着レガレイラ 昨年に続いて馬場に泣く
馬場なのか、外枠なのか、ジョッキーとの相性なのか。今回も位置を取れず後方から。雨のせいか、外を回って追い上げるのが難しい馬場状態で、そのぶんのスタミナのロスもあったかもしれない。直線で追い出されてからは馬場に脚をとられてこの馬らしい決め手を見せられなかった。この中間はしっかりタフに乗り込んで仕上がりは良かったし、2年連続で馬場状態に泣いた形だ。

9着ミュージアムマイル 久々&道悪のダブルパンチで…
スタートが決まり、内枠を利してクロワデュノールを外に見ながらいいポジションで競馬は進められた。3、4コーナーで徐々に進路を外に切り替えつつ、うまく直線に向いたように見えたが、追われてからうまくストライドを伸ばすことができなかった。この春は2度の海外遠征断念があり、なかなか体調を整えるのが難しかっただろうし、弥生賞ディープインパクト記念4着の走りから、もともと道悪もマイナスのタイプ。この春はつくづく運がなかったと思うしかない。
予想の結果
◎マイユニバースにこんなに悲しい結末が待っているとは想像もしなかった。3コーナーから後退していって4コーナーで競走中止。その後、急性心不全を発症して息を引き取ったことが発表された。暑くなったり、急に寒くなったり、安定しない最近の気候や、レース直前の急な豪雨。そして変貌したタフな馬場。もろもろの影響があったのだろうか。改めてサラブレッドは命をかけて走っていることを思い知らされた。一生懸命走る姿を見せてくれる全ての馬たちに感謝の気持ちを忘れないようにしたい。せめて安らかに。合掌。
土日の成績
6月13日(土)◎成績【5.1.1.2】回収率=単勝230% 複勝143%
6月14日(日)◎成績【0.1.1.7】回収率=単勝 0% 複勝 28%
好調だった土曜が台無しになってしまうくらい日曜の成績は最悪でした。
公開した予想の買い目は全て購入し、大きく負けました。東京11Rの予想もはずれ、有料記事を買ってくださった皆さんには申し訳ないかぎりです。また来週から頑張りますので応援よろしくお願いします。


