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【算数導入】問題提示から「めあて」を決めるまでの授業展開

​算数の授業、どう進めればいいか迷っていませんか。🤔

​特に初任者や若手の先生から、こんな悩みをよく聞きます。

​「算数の授業どのようにやったらいいかわかりません。」

「気がつけば、いつも自分ばかりが喋ってしまっている」

​(実はこれ、昔の私も全く同じでした…💦)


​授業のチャイムが鳴る。

黒板の前に立ち、いきなりこう言っていませんか。

​「今日のめあては、〇〇について考えようです」📝

​子どもが問題を解きたい、挑戦してみたいと思う前。

そんな段階で、先生から先に「めあて」を与えてしまう。

​これでは、子ども主体の授業とは呼べませんよね。

完全に「先生主導」の授業になってしまっています。

​📉 算数が大の苦手だった私

​偉そうなことを言っていますが、私自身、もともと算数が大の苦手でした。

​だからこそ、授業をどう組み立てていいか、本当に分からなかったんです。

教壇に立ちながら、子どもの退屈そうな顔を見て冷や汗をかく毎日でした。😅

​転機が訪れたのは、教員生活8年目の夏。🌻

某国立小学校で開催された「関西算数研究会」に参加したときのことです。

​そこで、ある先生の算数授業を見て、雷に打たれたような衝撃を受けました。⚡️

​子どもたちが、目をキラキラさせて算数の問題に食いついていたんです。

私はその後、授業されていた先生に声をかけました。そして、その先生主催の研究会に行くようになり、算数教育の勉強を始めました。

​(それをきっかけに、色々な研究会に行くようになり、他の先生方の実践を追試しては失敗し、経験を積んできました←)

​複数の先輩方から教わりましたが、現在はある大学の先生から学んだ手法で授業を進めています。

​明日からすぐに真似できる、具体的な「基本の授業スタイル」をお伝えしますね。✨
(今回は、『問題提示から、めあての提示』までの展開例を紹介します。)


​💡 ステップ1:問題の提示の工夫①「生活でよくある場面を算数の問題にする」

​まずは、問題の出し方です。

​いきなり「教科書の〇ページを開きなさい」と言うのはやめましょう。❌

子どもの生活に根ざした「エピソード話」から始めます。

​例えば、スーパーへ買い物に行った話。🛒

あるいは、古くなったゲームを売りに行った話などです。🎮

​今回は「数と計算の文章問題」をイメージしてみましょう。

東京書籍『新しい算数 5年』の割合の単元に、こんな問題があります。

「仕入れのねだんが500円の筆箱に、30%の利益を加えて売ります」

東京書籍『新しい算数 5年 下』 P77


​ここで少し、立ち止まって考えてみてください。

小学生にとって「仕入れ」や「利益」という言葉は、全く身近ではありません。

​30%の利益を加えて売ることも、子どもの生活ではまず起こりませんよね。

​だから私は、次のようにアレンジして板書します。

「ゲームを売ろうと考えています」
問.A店では、1本600円で買い取ってくれます。B店では、通常は1本500円ですが、今月は買取金額が30%アップになるキャンペーンを行っています。どちらの店で売る方が高く売ることができますか」

​数字は、教科書のまま一切変えていません。

でも、「ゲームを売る」という生活によく起こる場面に変えるだけ。

​たったこれだけで、子どもにとって身近な問題になり、子どもが解いてみたいと思える問題になると思います。🏃‍♂️💨


​🔥 ステップ2:問題の提示の工夫②「子どもの中に『問い』を生み出す」

​問題提示の工夫の他の方法として、
子どもの中に「疑問」や「問い」を生み出すことを意識します。

​その『疑問』や『問い』を作るために、次の「かきくけこ」のどれかの工夫を取り入れると良いと聞いてからは、意識して取り入れるようにしています。💡

  • ①かくす:問題文の数字を▢にしたり、図形の一部を隠す。

  • ②きそう:ゲーム的な活動を設定し、どうしたら勝てるか考える活動を入れる。

  • ③くらべる:2つ以上のものを『どちらが○○』という観点で比べることで、『どちらが○○なの?』という疑問を生み出す。

  • ④計算する:「試行錯誤」させ、きまりを発見させる。

  • ⑤こまらせる:条件付けなどで教師が「無理難題」の負荷をかけ、創意工夫の芽を育てる。

​(個人的には、⑤の「こまらせる」で子どもがムキになる瞬間がたまりません😁)

​先ほどのゲーム買取の問題は、A店とB店の買取金額を比較する「③くらべる」にあたります。

​「買取価格は結局どちらが高いのか?」という強い疑問が、子どもの中に生まれ、解いてみたいという気にさせることができます。👀


​🎯 ステップ3:めあて作りの手立て→「過去の問題」と比べる

​子どもの中に疑問が生まれたら、いよいよ「めあて」を作ります。

ここが最大のポイントです。

​「既習事項(すでに習ったこと)と比較」するんです。🔍

​昨日の問題と今日の問題を並べて、こんな風にやり取りをします。

​👨‍🏫 私「昨日の問題と、今日の問題。どこが違うかな?」

​👦 児童A「昨日は30%『引き』だったけど、今日は30%『アップ』になってる!」

​👨‍🏫 私「なるほど!じゃあ、今日解決しなきゃいけないことは何だろう?」

​👧 児童B「(500円を)30%アップした金額の求め方!」

​この「昨日の問題と違う点」が焦点化され、そのまま今日の課題になります。

ここで初めて、子どもと一緒に「めあて」を設定します。

めあて:(500円を)30%アップした金額の求め方を考えよう

​(先生が一方的に書くのではなく、子どもの言葉を使って引き出すのがコツです)

​逆に、「昨日の問題と似ている所」も聞きます。

似ている点は、今日の課題を解決するための強力な「ヒント」になることが多いんです。

​👦 児童C「昨日も今日も同じ30%だよ。じゃあ昨日と同じように、百分率を割合に直すから、30%を0.3で考えればいいんじゃない?」
👦 児童D「昨日は30%引きで1-0.3だったから、今日は30%アップだから、1に0.3を足すのかな?」

​このように、子どもたち自身の力で解決の糸口を見つけることができます。✨

​📚 最も重要な「教材研究」とは

​ここで一つ、重要なことは、​今日の問題と習った問題を比較するときに、
「過去のどの問題と比較するか」が、授業の成否を分けます。⚖️

​単元の初めなら、前年度に習った問題と比較する必要があります。

単元の途中であっても、昨日ではなく「一昨日の問題」と比較した方が良い場合もあります。

​どの問題と比較させれば、今日の課題が最もハッキリと焦点化されるのか。

これこそが、私たちが「教材研究」で一番に考えるべきことです。


​🌸 最後に

​「めあて」は、授業の最初に先生が与えるものではなく、

​問題と向き合い、習った問題とくらべ、今日の課題をはっきりさせた上で、「子どもと一緒につくるもの」と考えています。🤝

​授業の冒頭、ちょっとしたエピソードを語る。
過去の問題と比べる。

​これだけでも、算数の時間は「ただの問題」から「解決したいミッション」に変わります。🚀
(さらに余裕があるときは、『問い』を生み出す「かきくけこ」のどれかの工夫を取り入れて問題提示をするのも良いですね。)

​2学期からの算数の授業。

いきなり「今日のめあては〜」で始めるのではなく、課題を焦点化させてから、めあてを作ってみませんか。

​目の前の子どもたちのために、日々奮闘するあなたを応援しています。

一緒に、教材研究を楽しみながら、子どもが「楽しかった」と言ってくれる授業を作っていきましょう。

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