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【EZ Sign NFC 開発物語⑦】【達成率774%】639人が応援購入した「魔法の板」。Makuakeで見えた、「いい製品」と「伝わる製品」の差

こんにちは。Santek(サンテクノロジー)でEZ Sign NFCに携わる村井です。

第1回から第6回までは、代表の矢次より、
EZ Sign NFCがどんな思想で生まれ、
どんな技術の壁を越えて完成したのかをお話ししてきました。

電池も配線もいらない電子ペーパー。
スマホをかざすだけで書き換えられるNFC。
3つのOSに対応した専用アプリ。
日米共通で展開するための製造とパッケージング。

ここまでは、
EZ Sign NFCが製品として完成するまでの「0→1」の物語でした。

第7回からはそのバトンを受け取り、
完成した製品が市場やユーザーとどう出会い、どう広がっていったのか——
「1→10」の物語をお届けします。

最初のテーマは、日本のクラウドファンディング「Makuake」です。

結果から先にお伝えします。
Makuakeでの応援購入総額は 2,323,110円
目標金額30万円に対して 達成率774%639人 の方に応援購入いただき、
プロジェクトは無事に成功しました。

ただ、私たちにとっていちばんの収穫は、
この数字そのものではありませんでした。

大成功を収めることができた「Makuake」


「いい製品」と「伝わる製品」は、
まったくの別物だった

開発側から見れば、EZ Sign NFCはとても分かりやすい製品でした。

電池がいらない。配線もいらない。
スマホで書き換えられて、紙の表示物をそのまま置き換えられる。

ところが、いざMakuakeで世に出す段になって、
私たちは最初の壁にぶつかります。

それは、「初めて見る人に、この魔法の板の価値をどう伝えるか」 でした。

EZ Sign NFCは、液晶タブレットのように動画が流れるわけでも、
スマホのように単体でアプリが動くわけでもありません。

見た目は、ただの薄い小さな板です。

スペックを並べるだけでは、
「で、これは何に使うの?」で終わってしまう。

  • 何に使うものなのか

  • 自分の生活や仕事の、どこに置けるのか

  • 紙ではなく、これを使う意味は何なのか

この3つに答えられなければ、どれだけ苦労して作った製品でも、
市場には届きません。

Makuakeは製品を売る場であると同時に、
EZ Sign NFCを世の中の言葉に「翻訳」してみせる最初の場でもありました。


いちばん苦労したのは、
「便利そう」を“具体”にすること

ページ作りでいちばん悩んだのは、
使い道をどこまで具体的に見せるかでした。

用途が広いことは、この製品の強みです。
けれど、広すぎると読者は逆に「結局、自分は何に使えばいいのか」
分からなくなります。

そこで私たちは、
お気に入りの写真を飾るフォトフレームや、
デスクまわりのちょっとしたアクセントといった“個人の楽しみ方”から、
店舗のPOPやオフィスの案内といった“仕事のシーン”まで、
できるだけ具体的な使い方を並べて見せました。

一方で、EZ Sign NFCの本当の面白さは、
使う人によって用途がどこまでも広がるところにあります。

だからページでも、「これは店舗専用」「これは家庭向け」と
用途を決めつけすぎないよう気をつけました。

“分かりやすく見せること”と、“使い方の余白を残すこと”
この二つのバランスを取るのが、想像以上に難しい作業でした。

EZ Signを使う場所の提案

いちばん刺さったのは、
やはり「電池がいらない」だった

実際に反応が大きかったのは、
シンプルに「電池不要・配線不要」という点でした。

電子機器なのに、電池を入れない。
充電もしない。
ケーブルもつながない。
それでいて、一度書き換えた表示は、電源を消費せずそのまま残り続ける。
本体の薄さは、自社史上最薄の3.4mm。

電池がなくても使えるのが非常によいです!(HiroyoshiMoriさん)

Makuake サポーターからのレビュー

この“当たり前じゃなさ”こそ、いちばん伝わりやすい魅力でした。

ただ、ここには裏側の事情もあります。
電池を持たないからこそ、
書き換えのときだけスマホからNFCで電力を受け取る仕組みなのです。

つまり——

  • スマホのNFC位置を、本体にきちんと合わせる必要がある

  • 書き換え中は、動かさずに数秒待つ必要がある

開発側には当然のことでも、初めて触れる方には当たり前ではありません。

「魅力は、できるだけシンプルに伝えたい。
でも、正しく使うための情報も省きたくない」

——この線引きと向き合ったのも、Makuakeでした。
ここで悩んだことが、いまの商品ページやサポート、
そしてこのnote連載のつくり方に、そのまま生きています。


用途を広げてくれたのは、
私たちではなく“ユーザー”だった

Makuakeで何より印象的だったのは、ユーザーの方々が、
自分なりの楽しみ方・使い方を次々に見つけてくださったことです。

とても面白く、ディスプレイしたいものと一緒に置くと一味変わるなってのが楽しいです。(斎藤淳さん)

Makuake サポーターからのレビュー

色々使い方も思いつき、試していますが非常に便利です。(のあくさん)

Makuake サポーターからのレビュー

4色対応版は複数の色が表示できてとても良いです。……追加で複数買いたいです。それぞれで使い分けしたいですね。(monographさん)

Makuake サポーターからのレビュー

飾る、写真を入れ替える、デスクのアクセントにする——
多くの方が、まず“自分の手元”でEZ Sign NFCを楽しんでくださいました。

なかには
「1つだけでなく、もう2〜3個買うべきでした」(iroha-ni-warabiさん)と、
自然に複数台へ広げてくださる声も。

そして面白いことに、その個人の熱量の中から、
仕事の現場での使い方も顔を出し始めました。

お店の決済用QRコードの表示に。
会社での在席表示に。研修会の案内に。
個人として手に取った方が、職場や店舗での可能性に気づいていく。

この小さな芽が、のちのEC販売や法人向けの提案へとつながっていきます。

こうした反応に触れるたびに、EZ Sign NFCは
「便利グッズ」ではなく、使う人が用途を“発明”していく製品なのだと実感しました。

考えてみれば、これは「紙の置き換え」というコンセプトそのものです。

紙は、場所を選びません。

メモにも、名札にも、POPにも、案内にもなる。

EZ Sign NFCも同じで、使う人の発想しだいで役割が変わる。
その手応えを初めて確かめられたのが、Makuakeでした。

使う人の発想しだいで役割が変わる「EZ Sign」

Makuakeはゴールではなく、
「伝え方」を鍛える場だった

冒頭でお伝えした達成率774%・639人という数字は、
もちろん大切な結果です。

ただ、私たちにとってMakuakeのいちばんの価値は、
数字そのものではありませんでした。

  • どの説明に反応が集まったのか

  • どの使い方がすっと伝わったのか

  • どこで疑問を持たれたのか

  • どの情報が足りなかったのか

ここで得た反応は、製品ではなく「伝え方」を見直すための、
いちばん確かな材料になりました。

世に出す → 反応を受け取る → ページや画像、説明、サポートを直す。
このサイクルは、Makuakeのあとも、止まることなく続いています。

第1回〜第6回で積み上げた開発の努力が、初めて市場と出会った場所。
そして、ユーザーの声によって、製品の“見せ方”が磨かれ始めた場所。
それが、EZ Sign NFCにとってのMakuakeでした。

そして私たちは、こう確信しています
一度使えば、もう紙やポスターには戻れない、と。


次回予告:海を渡る——Kickstarter編

次回・第8回は、海外クラウドファンディング「Kickstarter」編です。

日本のMakuakeで得た反応と、海外市場での受け止められ方は、
どこが同じで、どこが違ったのか。
EZ Sign NFCは海の向こうのユーザーにどう発見され、
どんな期待を寄せられたのか。

日米2つのクラウドファンディングを通して見えてきた、
EZ Sign NFCの可能性をお届けします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「Makuakeでの広がりが面白かった」
「Kickstarter編も読んでみたい」と感じていただけたら、
ぜひ「スキ」で応援していただけるとうれしいです。


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