脱スマホ依存を目指す人の必読書3冊
時間対効果を表す「タイパ」という言葉が浸透し、ネット上では時短術が溢れるほど紹介されている。みんな仕事やプライベートで忙しい日々を過ごしているため、時間を意識的に作り出すノウハウが求められているのだと思う。僕も時間を作りだす方法は常に考えている。
だけど、そのノウハウで浮いた時間をスマホをいじって終わらせてしまったという人も多いのではないかと思う。残念ながら僕もそういう事は多い。スマホをいじっていると時間が経つのが早く感じ、気付いた時には「もうこんな時間か」といった感覚になるが、一方でその時間にスマホで何をしていたか、それを覚えていないことばかりだ。
ベッドに入ってから、特に見たくもないSNSのタイムラインや、おすすめ動画をぼーっとスクロールし続け、気づけば1時間以上が溶けている。そして翌朝、寝不足の頭で激しい後悔に襲われる。つまり無駄な時間を過ごしているだけで、時短術の効果は本末転倒なのだ。
なぜこんな事態に陥ってしまうのか、社会の構造から考えてみよう。スマホをいじる人がソーシャルメディアを閲覧していると仮定して考えてみる。
ソーシャルメディアを提供する企業はユーザーが自社のコンテンツに長い時間滞在することを目指して活動している。できる限り多くのユーザーが長い時間滞在すれば、その分だけ企業は富を蓄積していくようになる。直接の課金もあれば広告収入もある。私たちがスマホをいじる時間が長ければ長いほど、私たちの「時間」が企業の富に転換されていっている事実があるのだ。
だからこそ、企業は私たちユーザー心理を研究し、注意を惹くようにデザインがされている。それだけユーザー心理が研究しつくされたスマホという端末を私たちは常に持っており、通知もなり続けている。日々の注意がスマホに向いてしまうのも当然なことなのだ。後述するが、これを経済学の世界では注意経済(アテンションエコノミー)と呼ぶ。
だから、スマホをいじって貴重な時間を失いたくないと本気で思っているのならば、意識的にスマホを手放すための行動に踏み切らなければならない。だけど、ただただ我慢しようと気合だけで始めてみても、スマホからの巧みな通知の誘惑に負けてしまうのは目に見えている。強い動機と意志、そして価値観を持っていなければ脱スマホ依存を目指すことなどできない時代なのだ。
そこで、今回は「脱スマホ依存を目指す人の必読書3冊」を紹介しようと思う。これらはハウツー本ではなく、価値観の変容を促す本であることを予め断っておく。
人間の本質を正しく理解し、時間がもたらしてくれる価値を再認識し、本来の人生の意義を見つめ直すことができる3冊だ。自分の人生の時間を取り戻したい人はぜひ読んでみてほしい。
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