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冷やそうよ|気候変動とブーム

ここ数年は酷暑と言えるほど気温の上昇が続き、夏は外に出るのも辛くなるほどです。

諸説ありますが、温暖化の要因をざっくり言うと、人類が地球環境に配慮することなく文明を発展させ続けた結果です。

発展した文明によってもたらされる快適な暮らしは、あくまでも人類にとって快適であるだけで地球環境は破壊され続けています。それに人類が気づいても、快適な暮らしを急に辞める事はできません。

発展を続ける渦中にいると、止まることのない成長のサイクルに巻き込まれ、感覚も麻痺してしまって冷静な視点が失われるのだと思います。地球環境のことを頭では理解していても、成長の果実を目の前にして立ち止まることはなかなかに難しいものなのです。

これを更なる文明の発展(EV化や再生可能エネルギー、火星への移住など)で解決するのも人類の叡智だと思いますが、発展にブレーキを掛けて冷静になることも解決の一案だと思っています。

未来を予測することはできないものなので、どちらが正解ということはありません。

高田渡の『冷やそうよ』という曲があります。

これは現代に比べると、まだまだ気候変動が始まっていない1960年代の社会風刺フォークソングです。

夏の暑さを「冷やそうよ」と言いながら、社会の暑苦しくなり過ぎたことに対しても「冷やそうよ」と冷静に歌い上げていきます。

夏がやってくる 暑い暑い 夏が来る                  身も心も細るという 夏がやってくる                

冷やそうよ 冷やそうよ
どんどんどんどん冷やそうよ
ほら鳥肌がたってきた 鳥肌がたってきた

あいつは俺の彼女を横取りし
今じゃお熱い間柄
この俺を尻目に あつくてやりきれない
お役人 会社の偉い方
ふところあつくたまらない
指先あつくてたまらない
こうあつくちゃたまらない
外じゃ物価が沸騰し
家じゃやかんの湯が沸騰する
となりじゃ かかあの腹がふっとうする
あつくてやりきれない
バイクは空冷 自動車水冷
原船 佐世保で水冷
お役人 アメリカに最敬礼
あつくてやりきれない

作詞 高田 渡 作曲 H.ウィリアムズ

最近もAIのブームが沸き起こり、世界経済は更なる発展を予感させ、近年の株価は高騰を続けて盛り上がっていました。日経平均株価もバブル期の最高値を超えて、投資を始める個人も増えたようです。

しかし、こういった加熱するブームはいずれ終焉を迎え、暴落の悲劇に見舞われることとなります。

気候変動に関しても、暑くなってしまった時にはもう、対処するのが難しくなってしまっています。

世間が熱く燃え上がっている時に、その流れに何となく乗っかるのではなく、クールに冗談めかしたスタンスで様子を見てじっと待つことの方が、賢い生き方なのだと思います。

『冷やそうよ』の歌詞は50年以上を経た現代に聞いても、当てはまることばかりです。

つまり、気候だけではなく、人間そのものこそ熱くなって周りを見失いやすい存在だという事が、よく理解できる一曲です。

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