退職をすると決めた自分について
退職について、これまでもいくつか書いてきました。
noteでよその方の投稿もいくつも読ませていただき、共感したり、そうでもなかったり。
そもそも、自分はなぜ早期退職に踏み切ろうとしているのだろう?
正直に言うと、よく分からない。
これまで一生懸命働いてきた理由は何だったのだろう、と考える。
家族――最初の家族も、今の家族も――と、自分自身が食べていくため。
不自由なく過ごせるように。
周囲より少しでも良い暮らしをするため。
恥ずかしくないように。
他人に少し羨ましく見てもらうため。
親に心配をかけないように。
美味しいものを食べるため。
「お父さんのお陰で」と言われたくて。
でも何より結局のところ、会社の中で後ろ指をさされたくなかった。
「ダメなヤツ」と言われたくなかった。
できれば「頼れるヤツ」と言われたかった。
そんなことで、30年以上踏ん張ってきたのかなと思う。
そこに家族の存在があったから?と言われると、実はそうじゃなかったなと思うところが多分にある。
いつも、格好良い自分を見てほしかった。
それが一番だったのかな。
だから、離婚して途方に暮れた時でさえ、仕事は一生懸命だった。
行く先々で、少しでも格好良いと思われたくて。
いや、「格好良いと思われたい」というのとは、少し違うのかもしれない。
最低限、格好悪いと思われたくなかった。
たぶん、そっちの方が適切なのだと思う。
それに疲れてしまった。
俺、自分のために生きたか?
自分のために贅沢したか?
いつも他人を見送ってきただけだったよな?
そんなことを、この頃よく考える。
髪の毛が薄くなり、体重が落ちなくなり、イビキがうるさくなった。
朝起きると、妻は別室に逃げ込んでいる。
それでも、
「まさか、こんなおじさんを愛おしいと思う日が来ようとは……」
と、満面の笑顔で言ってくれる。
そして、
「あなたがやりたいと思うこと、もうやったらいいんじゃない? 何とでもなるって!」
とも言ってくれる。
そんなこんなで、もうそろそろいいのかな、と思う。
30年以上、格好悪いと思われないように踏ん張ってきた。
誰かに認められることを気にして、頼られれば応えようとして、ずっと自分なりにやってきた。
だから、もうそろそろ。
不安がないわけではない。
お金のことも、その先の暮らしも、仕事を辞めた自分がどうなるのかも、やっぱり怖い。
それでも退職したいと思うのは、何か新しいことを始めたいからというより、
そろそろ自分を、そこから解放したいのかもな。
