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【映画】『渇水』|ストーリーへのモヤモヤと「救い」の形

かなり前から、マイリストに入れっぱなしだった映画『渇水』を観た。

日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作 (生田斗真) は、来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。
県内全域で給水制限がされる中、岩切は二人きりで家に取り残された幼い姉妹と出会う。蒸発した父、帰らなくなった母親。困窮家族にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行うが...

映画『渇水』公式サイト

自分勝手な親のせいで、子供が辛い思いをする作品はしんどいと分かっているのに、なぜ私はこれを再生したのかしら……。あらすじ読んだら予想できるでしょうに。

この間も、暴力描写苦手なのに『愚か者の身分』観てたし、そんなことばっかりやってるな、私。

正直なところ……描きたかった中心が何なのか、分からなかった。

岩切は自分の家庭が上手くいっておらず、仕事もただ決められたことをこなすだけ。でもそれは、そう自分に言い聞かせることで、辛い感情を感じないように、心を平坦に保とうとしているようにも見えた。

とはいえ、普通に考えて、あの年齢の子供が置き去りにされている状況を知っていたら、通報一択じゃないのか……?
姉妹がそれを望むかどうかはさておき、あの状況で放っておいたら、どう考えたって大変なことになる。(実際、なりかけていたし)

いやまぁ、通報したらこの話終わっちゃうとは思うんだけど、それにしたって、「なんで誰も手を差し伸べないんだ、さすがにおかしすぎるでしょ」っていう気持ちがずーっとあって、岩切のあれこれが全然頭に入ってこなかった。

岩切が「変わる」ところを、「水を解放する」シーンで表したのかなあ、とは思う。
ただ、岩切や姉妹が雨に打たれる映像を観たときに、「あー、なんかこの画を撮りたかったのかな……」みたいな気持ちになって、ちょっと我に返ってしまった。

結局、姉妹は救われたのか、救われなかったのか。
岩切は「救うこと」よりも、「変わること」が優先だったと思う。

でも、完全に大人に対する不信感の塊になっていた姉にとっては、岩切の行動は救いになったのかもしれない、とは思う。理屈じゃなく、「太陽も空気も水も奪えない」と言ってくれる大人がいる、ということは。

ラスト、岩切の息子が連絡をしてきたのはなんだか唐突に感じたけれど、あれは岩切が「変わった」からなんだろうか。
途中で出てきた息子の岩切に対する態度からの温度差がすごくて、ちょっとそのあたり理解できなかったな……。

ストーリーにはあまり惹かれなかったけど、役者さんたちが豪華すぎて、演技は見どころいっぱいだったな。子役ちゃんたちも巧かった。妹の無邪気さはただかわいかったし、姉の苦しさはしんどかった……。

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