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「見えるものを通して見えないものを伝える」ー2026年度林間学校指導員日記

今年度の林間学校で、私が担当した分が終わりました。
合計90人の子どもたちと、森の中で過ごしました。
前半2日間の4プログラムは全て植物調査が絡んだもの
後半2日間は、川のいきもの、昆虫、森のいきもの(動物)調査と、間伐材を利用した小物づくりでした。

後半は全てのプログラムが不安で、特に最終日の森のいきものはフィールドサイン(動物が残した痕)を見つけられるかしらと思っていました。
当日活動前に、キープ協会の金ちゃんに相談したところ、午前中に森の中でシカのフンを見つけたことを教えていただきました。
午前中の活動で使ったシカのツノも、お借りすることができました。

最初は笹の葉の虫の食痕探しから始め、ケモノ道を探して歩き、シカの痕跡があるという森へ。
そこでファイルに入れた「清里の動物たち」「だれの?足あと」というタイトルの資料と、シカのツノを見せて、「範囲を決めて」森を探検してもらいました。

そうしたら、フンを見つけてくれたんです。
近くには点々と続いている、足あとらしきものもありました。
観察して、フンを半分に割って中身を確かめて、『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』を取り出して、同定。

フンはシカのフンだろうと思われますが、足あとは「何かの動物かもね、プロは断定しないって習ったんだ」と話したけど、子どもたちは大喜びで「シカかな?シカかも!」。


ササの葉が小さめだったので、フンのようなものが大きく見えますが、子どもたちは「指の第一関節までの大きさ」と書いていました。
白いものは、木の枝を使ってフンを半分にしたので、木の皮がくっついています。

シカが行列して歩いているときに、前のシカが立ち止まったら、「お前邪魔だ」とお尻の毛をかじることがあるらしいよと話したり、
ツノは5月くらいに清里に来たら、もしかしたら落ちてるかもね、って清泉寮ってとこの人に言われたよと話したり、
他にも、キープ協会のインターン中に伺った小ネタを挟みながら、探検をしました。

終わってから、ほぼ全員の子どもたちが

「(見えないけど)意外と近くに動物はいた」

と気づきを書いていてくれて、
これが「見えるものから見えないものを伝える」インタープリテーションなんだ、と実感させてもらいました。

子どもたちと活動していると、次から次へと、清里の3か月で学んだことが思い出され、考える間もなく口から出てきていて、声をかけ行動し見守っていて、血と肉になっていることを感じました。
(いきもの調査のグループではないけど、八ヶ岳と富士山のケンカの話をしたグループもありました)
プログラム終了時は、子どもたちからハイタッチをされて別れました。それがもう、嬉しくて嬉しくて。

今年は、自分の学びが自分の活動に生きて、実になってくるのを実感できる、私も幸せになる時間でした。
ありがとうございました。

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