「本当に好きなものを選ぶ力」が、sarariを育ててくれた
「sarari」として活動し始めた頃。
私の頭と心の中は「周りから見た私のイメージ」でいっぱいでした。
洋服やアクセサリーを選ぶときは、「着たい服」を選んでいるつもりでも、無意識に「周りから見た私のイメージ」というフィルターを通して選んでいたのです。
でも、今の私は、洋服もアクセサリーも、そして「sarari」としてアクセサリーを制作する時の素材も、本当に好きなものを選べるようになりました。
そして心から「本当の私」を楽しみ、心地よく暮らせるようになったのです。
今回のテーマは「本当に好きなものを選ぶ力」。
「sarari」という屋号が生まれるまでのお話と共に、お届けします。
出掛ける前にバタバタしてしまう私

「ハンドメイドを始めよう!」
そう思い立った時、私は「どんな作品を作ろうかな?」と考えを巡らせました。
そんな時に思いついたことが、「パッと取って、さらり、と身につけられるようなアクセサリーがあったらいいのに」という思い。
これは、出かける前になぜかいつもバタバタしてしまう自分のためのアクセサリーでもありました。
例えば、休日にパートナーとデートをする時。
いつも先に起きる私は、着替えもして、メイクもして、朝食もとって、あとはパートナーが起きて、朝食と身支度が終わればOK!という状態にしているはずなのに…。
なぜか、出かける直前になって「そういえばアクセサリー決めてなかった!」とか「やっぱりこのスカートじゃない気がする…」とか、悩み始めてしまうのです。
そして結局、バタバタ身支度をし直して、出発…。
しかも「うーん。バタバタして適当に決めちゃったから…今日はこのアクセサリーの気分じゃない」なんて、移動中に外してしまったりして。
今はアクセサリーの選び方自体が変わったので、こういったことは起きなくなったのですが…当時はまだ「自分の好きなもの」が分かっているようで分かっていなかった頃だったのです。
好きなものを好きと言える私になる

当時の私がバタバタしていた理由…というか、気分屋だったのには、理由があったのだと、この文章を書きながら気が付きました。
私が会社員時代に着ていた服や、身につけていたアクセサリーにしっくりこなくて、出掛ける直前になってバタバタしてしまっていた理由。
それは、自分が本当に好きなものを身につけるのではなく、無意識に周りから見た自分のイメージに合うものを身につけていたからだったんです。
ただ「無意識」だったので、頭の中ではそれらを「好きなもの」と認識していました。
「しっくりこない」という感覚があったのに、全然気が付かなかった私。
でも今は、本当に好きなものを選ぶ力が付きました。
例えば、洋服。
あの頃に着ていた服と今着ている服とでは、雰囲気が全く違っています。
当時選んでいたのはいわゆるコンサバというか…キレイ系カジュアルな感じ。(ユニクロとか、雑誌で言うと「MORE」の雰囲気。)
一方今は、ゆるくてナチュラルで、リラックスできる服ばかりを持っています。(スタジオクリップとか、雑誌で言うと「ナチュリラ」の雰囲気。)
好きなものを厳選して、持つ

それは、アクセサリーも同じでした。
あの頃はどうしてかインパクトの強いもの、ちょっと派手なもの、個性的なものをよく選んでいたのですが、今は本当に毎日身につけられるものを選んでいます。
数も、変わりました。
会社員時代は収納に困るくらい沢山のピアスやネックレスを持っていたものですが、今は数えるのに両手の指で足りるほどしか持っていません。
本当に好きなアクセサリーを厳選して、持つ。
そういう私になって、今はアクセサリーとも心地よい関係を気付くことができています。
「sarari」の雰囲気をつくりたい

ハンドメイドを始めたばかりの頃は、まだ「本当に好きなものを選ぶ力」はありませんでした。
その力をつけるために練習をしていた時期だったんです。
なのでハンドメイドを始めた当初は思いつくまま作っていて、デザインも素材もバラバラ。
今でこそ天然石、シーグラス、ラッキーモチーフ、14kgfで構成されている「sarari」ですが、これまでコットンパール、チェコガラスビーズ、アクリルビーズ、ガラスビーズ、アーティスティックワイヤー、シーグラスなどなど…。
「使ってみたい!」と思った素材を、とにかく試してきたのです。
しかし、その結果、作品全体に統一感が無い状態になってしまいました。
「もっとブランドとして、『sarari』といえばこんな雰囲気、と言えるものが欲しい」
制作を続ける中でそんな思いが強くなり、少しずつ使用する素材を天然石に絞り、横浜での委託販売を機に、金属素材をすべて14kgfに統一することにしたのです。
いま思えばそれは、私が「本当の私が好きなものはコレ!」という「心の声」に耳を傾けられた瞬間だったのかもしれません。
シンプルで、毎日でも使いたくなるアクセサリーが欲しい

「sarari」として活動を始める時、私には「シンプルで、毎日でも使いたくなるアクセサリーを作りたい」という理想がありました。
ただ、前述した通り、当時は「周りから見た私のイメージに合う物」を選ぶ癖がついていたので、なかなかそこにはたどり着けなくて。
それでも…「毎日使いたくなるようなアクセサリーが欲しい、作れるようになりたい」という理想は、ずっと持ち続けていたんです。
それはきっと、私の心の声だったのだと思います。
「周りから見た自分のイメージ」で頭も心もいっぱいにしていた私の奥底に眠っていた、「本当の私」の声。
本当に好きなものを選ぶ力

あれから、私は何度も「本当に好きなものを選ぶ力」をつける為に練習をしてきました。
「周りからおかしく見えない服かどうか」よりも、「私が着ていて心地いい服なのかどうか」で、洋服を買う。
「周りから見た私のイメージに合うデザインかどうか」よりも、「私が身につけていてウキウキするかどうか」で、アクセサリーを選ぶ。
選ぶとき、判断する時の基準を、「周り」から「私」に、少しずつ変えていったのです。
本当に、本当に小さなことから、コツコツと。
スターバックスに行ったら「流行っていて、皆が飲んでいるから」とフラペチーノを選ぶのではなくて、「これが好きなんだよね~!」とウキウキする気持ちでいつものカプチーノを選ぶ。
自分の考えをまとめるのに使うノートも、「いっぱいかけたら何でもいいや」ではなくて、「素敵!」と思えるデザインのものを使う。
すると、少しずつ「そうそう。これこれ」としっくりくる感覚が養われるようになったのです。
それが私の「本当に好きなものを選ぶ力」となり、「sarari」の世界観を構築する基礎にもなってくれました。
パッと取って、さらり、と身につけられるシンプルアクセサリー

「パッと取って、さらり、と身につけられるシンプルアクセサリー」
これは、「sarari」として活動を始めた頃のコンセプトです。
出掛ける前にバタバタしてしまう私のためのコンセプトでもあり、私の心の声を言葉にしたコンセプトでもあって。
今は「amulet accessory(お守りアクセサリー)」に変わっていますが、最初のコンセプトを忘れたわけではありません。
今でもその思いを持ち続けているからこそ、ずっと「sarari」という名前で活動してきました。
違っていることと言えば、「周りにどう思われているか」を気にしてハンドメイドをしなくなった、ということ。
最初の頃は頭も心も「周りから見た私のイメージ」という思い込みでいっぱいだったのですが、先日の記事でも書いたように、今は純粋に「本当の私が望むもの」を使って、心が望むデザインで、作品をつくっています。
「毎日使いたくなるようなアクセサリーが欲しい、作れるようになりたい」
私の心の声を形にした「sarari」のアクセサリー達が、誰かにとってそんな存在になったら…私は幸せです。
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