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「家にいてほしい」と言っていた夫が、夕飯を作る味方に。自分と周りを変える伝え方の力

こんにちは、千本紗莉(せんもとさり)です。

「自分が頑張り続けないと、すべてが壊れてしまう気がする」
「大切にしたいはずの家族と、価値観の違いでぶつかってばかりいる」
「完璧にできない自分を、どうしても許すことができない」

もし、あなたがかつての私のように、仕事と家庭の板挟みで苦しんでいるのだとしたら。
コミュニケーションの本質を知ることは、単なるビジネスのスキルではありません。
それは、あなたの大切な家族を守り、人生を根本から優しく変えていくための「一生モノの資産」を創ることなんです。



夫との衝突と「分かってくれてるはず」の落とし穴

かつての私は、美容師時代から無意識のうちに「他人が求めるコミュニケーション」を優先し、本音に蓋をして生きてきました。
「いい人」と思われたい。「完璧な母親」でありたい。
そう願えば願うほど、心にはゆとりがなくなり、一番身近な人たちとの関係はギスギスしていきました。

いざ、自分のやりたい仕事(フルコミッションの営業)に踏み出したとき、夫とは激しく衝突しました。
夫は「週3〜4日のパートくらいで、できるだけ家にいてほしい。自分の給料の範囲で生活してほしい」という平穏を願う価値観。
対して私は「子どもたちの未来のため、そして自分の可能性を諦めないためにも、自分で稼いで豊かになりたい」という思いがありました。

けれど、自己肯定感が低く、自分の素直な気持ちを伝えるのがとても苦手だった私は、日々の忙しさを理由に夫との対話を避け、「これだけ家族のために頑張っているんだから、分かってくれているはず」と思い込んでしまっていたのです。

家事をしている時でさえ頭の中は仕事のことでいっぱいになり、家族との時間は減っていくばかり。
そんなすれ違いが重なり、ついには夫から「ちゃんと話を聞いてるのか」と携帯電話を取り上げられたこともありました。
「こんなに努力してるのに、なぜ分かってくれないの?」と、悲しみと悔しさでいっぱいになった夜は一度や二度ではありません。

「発達障害」と言われた息子と気付いたこと

さらに、私を悩ませる出来事が起きました。
当時3歳だった次男が、保育園で先生の言うことを聞けず、最初は「家庭環境が悪いのでは?」と指摘を受けました。
必死に仕事と育児を両立していた私は、母親としての自分を否定されたようで怒り心頭でした。

しかし数ヶ月後、今度は「発達障害かもしれないので、病院で診断を受けて来てください」と言われたのです。
一瞬落ち込みましたが、当時の私は心理学などを学んでいたおかげで、少し冷静に「物事の本質」を見る力がつき始めていました。

よくよく話を聞いてみると、保育園側は体制の都合上、診断書があればサポートの先生を増やせるという事情があったのです。
「この子は発達障害なのではなく、集団行動が少し苦手なだけの素晴らしい個性を持っている。私がそう信じていれば、診断を受けようが何も問題はない」
そう思えた私は、月に一度、療育園という施設へ息子と通うようになりました。

そこで先生から「空間把握能力や記憶力、想像力はとても豊かで、素晴らしい可能性を秘めてますよ」と言っていただけた時、息子の個性を心から誇らしく思えたのです。
他人の評価や目の前のトラブルに感情を振り回されるのではなく、自分自身の「受け取り方」を変えれば、現実は全く違って見える。それに気づいた瞬間でした。

相手を変える前に、自分の「心の扉」を開く

これをきっかけに、私は自分自身との対話――「セルフコミュニケーション」に真剣に向き合うようになりました。
自分が本当に大切にしたい価値観は何なのか。なぜ、夫の言葉にイライラしてしまうのか。

そして、夫との関係がうまくいかなかった最大の原因は、「相手の受け取るレベル」を確認せず、さらには「相手の価値観を一度受け止める」ことをしていなかったからだと気づいたのです。

私たちの心には「扉」があります。
「責められるかもしれない」「自分の気持ちを分かってもらえないかもしれない」という不安があると、無意識のうちに心の扉はパタンと閉じてしまいます。
私が「仕事が忙しい」というオーラを出し、夫の価値観に反発ばかりしていたことで、夫の心の扉も固く閉ざされてしまっていたのです。

コミュニケーションの本来の目的は、勝ち負けを決めることではなく、お互いの成果へ向かうこと。
相手の価値観が自分と違っていても、「受け入れる」必要はありません。
ただ、まずは自分の価値観を一度横に置いて、「あなたはそう思っているんだね」と、手のひらに乗せるように「受け止める」こと。

「〜なはず!」という勝手な決めつけを手放し、相手の言葉に興味を持つ。
正論でぶつかるのをやめて、まずは相槌を打ち、穏やかなトーンで反応を返す。
そんな風に相手に「安心感」を与え、私が相手の価値観を受け止め始めたとき、日常に信じられないような変化が起きました。

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一生の「資産」となるコミュニケーション

コミュニケーションは、誰にも奪われない一生モノの資産

あんなに私の仕事に反対し、携帯を取り上げた夫が、今は朝から洗濯機を回し、掃除機をかけ、私の代わりに夕飯を作る「最強の応援者」に変わったんです。

発達障害を心配された次男も、今では元気に中学生へと成長し、長男に至っては夫婦のちょっとした言い争いを冷静に仲裁してくれるほど頼もしくなりました。
家族で囲む食卓はいつも話題が豊富で、お互いの学びの時間になっています。

ビジネスの流行やノウハウは、時代と共に変わります。
でも、一度身につけた「あなた自身の在り方を整え、相手と深く通じ合う技術」は、誰にも奪われない、一生使い続けられる無形の資産になります。
それは不動産や貯金のように、時間の経過で減ることはありません。
むしろ、あなたと周りの人の「信頼」という利息を生み続け、複利のように豊かさを膨らませていってくれます。

あなたが「できない自分」を責めるのをやめ、一番身近な家族の価値観を優しく受け止めることができれば。
そこから生まれる圧倒的な「安心感」というエネルギーは、どんなビジネスのスキルよりも、あなたの望む未来を強力に引き寄せます。

完璧な自分になろうとしなくて大丈夫。
深夜の一人反省会を卒業し、言葉の前の「受け取り方」を少し変えるだけで、あなたの周りの景色は、今日から驚くほど優しくなります。

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