合言葉はマキシマム
月曜日の夕飯は、できるだけ簡単なものがいい。
何せ、文句の一つも言わず、私は月曜の朝から仕事に行ったのだ。それだけで、私は自分で自分を褒めている。百とおデコに刻印して、私自身を自慢しながら街中を闊歩したいくらいだ。さらには夕飯の支度をするなんて、百点どころの騒ぎじゃない。エライヤッチャエライヤッチャヨイヨイヨイヨイなので、猿荻レオンさんに百兆万点である。
簡単な料理といえば、切って皿に乗せるだけ。あるいは、切って焼くだけが、私の理想系。
今日のメニューは鶏もも肉を焼いたものと、野菜を切って乗せたもの。我が家の男衆にはもも肉を一人一枚用意し、私は三分の一と控えめにした。控えめにした分、冷奴で大豆イソフラボンとタンパク質を補給。


味付けは、マキシマム。
皮目をパリっとするまで、じっくり焼く。肉汁が溢れてきても、気にせずに焼く。いい感じに焼けたところでまな板に乗せて、あっちあちのところに包丁を入れる。バリバリっと音がして、ずるずるっと皮と身が離れゆく。今日も切り方失敗だぁ、なんまいだぁと悲鳴が出るかと思いきや、いつもの事だと諦めモード。切り終えた後、ずるむけの本体に帽子を被せるように、私は優しく皮を乗せた。
「ごはんだよー!」
皿の上の晩ごはんを一瞥した瞬間、みんなのテンションが上がったのがわかる。
「うまそー!」
そのまま食べたり、タレをかけたり、薬味をつけたり思い思いで食べていく。白ごはんに合うこと、この上なし。白ごはんの上で、鶏もも肉が跳ね回る姿は、さながらハイジのユキちゃんのよう。ここは、アルプス。私はハイジ。そして、鶏もも肉にはマキシマム。
