オアハカ旅行で見かける謎の一杯「テハテ」って何?神々の飲み物と呼ばれる理由
こんにちは。オアハカ在住のさるです。
今回は!オアハカでしか飲めない、ちょっと謎の飲み物。
プレイスパニコ時代から続く伝統的なエナジードリンク「テハテ」について紹介します。
オアハカ旅行で、市場や村を歩いていると、
「なにこれ?」
と思わず足を止めてしまう飲み物があります。
これが、「テハテ Tejate」。


ちなみに昔、友だちに
「テハテ飲む?」
と聞かれて、メキシコビールのテカテ(Tecate)だと聞き間違え、勢いよく
「飲むー!」
と答えた結果、目の前に出てきたのがコレ。
思わず「???」となりました(笑)
オアハカは、現在では観光地としてコロニアルな可愛い街並みが有名ですが、オアハカ市を少し離れると、今もなお農業や家畜が盛んな土地です。
多くの村人たちは、昔からトウモロコシや野菜の栽培に関わってきました。
日中は日差しの強いオアハカ。
彼らの一日は、まだ日が昇る前から始まります。
男性たちは野山へ。
女性たちは、その日に食べるトルティージャを朝から準備します。
そして、日が昇り始める頃。
冷たく、栄養価の高い「テハテ」を、農作業をしている家族のもとへ届けるのです。
※この話は、トラコルーラ村から車でさらに20分ほど郊外へ行った、サン・バルトロメー・キアラナの友だちから教えてもらいました。
テハテのメインの材料は、
トウモロコシ、カカオ(テハテ用の特別なもの)、そしてフロール・デ・カカオ(ロシータ・デ・カカオと呼び名は人それぞれ)白い花ですが、カカオの花そのものではありません。とても甘い香りがします

実は、テハテにつかうカカオは特別な品種を長い時間かけて「地下で発酵させて」使うんですよ!
それが、テハテのなめらかなクリームの正体です。

これらの材料を、メタテと呼ばれる石臼ですりつぶしてペースト状にし、そこへ冷水を注ぎ、手でかき混ぜながら少しずつ液状にしていきます。

このペーストに冷水を少しづつ混ぜることで、カカオに含まれる脂肪分が固まり、表面に白いクリーム状のものが浮いてきます。




これが、テハテ。
味はというと、
すっきりとした、アイスココアのような感じです。
甘さは砂糖水を好みの分量で加えて調整します。
トウモロコシとカカオが主な材料なので、とにかく栄養価が高い。
そのため、オアハカにはこんな小話(オアハカジョーク?)があります。
オアハカを訪れたアメリカ人観光客が、
3日間まったく空腹を感じず、不安になって医者を訪ねた。
医師に
「あなた、テハテを飲んでいませんか?」
と聞かれ、
「はい、飲みました」
と答えると、
「それが原因です。
テハテは栄養価が高く、
飲むと満腹感と元気がみなぎるのです」
そんな話があるほどです。一週間バージョンもあります。
オアハカでテハテが飲める場所としては、フアレス市場をはじめ、市内や村の市場で、テハテを売っている女性たちがいます。
また、週ごとに開催される村のティアンギス(マーケット)などでも出会えます。
ただし、潔癖症の方にはおすすめしません。
なぜなら、このペーストと冷水を混ぜる作業は、女性たちが素手で行っているからです。
大きな鉢のような容器で作り、手だけでなく、腕までテハテに浸かっていることもあります。

もちろん、彼女たちも衛生状態には十分に注意しています。
ですが、私がオアハカの語学学校に通っていた頃、現地の食生活に関する注意事項として、
生野菜と同じ扱いで「テハテを飲むときは注意しましょう」
と説明されていました。
とはいえ、テハテはオアハカの伝統的な飲み物。
旅行者にとっては、初めて目にする謎の飲み物かもしれません。
でも勇者には、ぜひチャレンジしてもらいたい!
1杯、30ペソくらいです(2026年1月)
メキシコには、似たようなプレイスパニコ時代の飲み物が他にもありますが、オアハカでしか飲めないのが、このテハテです。
ちなみに私は、どちらかというと気にせず飲む派です。
ご飯まで時間があるけど、空腹を感じた時とかに飲みます。
とても美味しいのですが、上に浮いている白いクリームは、勢いよく飲むとむせるのでご注意ください。
こんなオアハカの不思議な食文化や、現地での暮らしを、これからも発信していきます。
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※この記事は、私自身の現地での経験や聞き取り、調査をもとに書いています。
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