「いつのまにか富裕層🇯🇵」と「名ばかりミリオネア🇺🇸」の違い
「資産1億円を超えたら富裕層」。
そんな言葉を聞くと、多くの人は豪邸や高級車、自由な生活を思い浮かべるかもしれません。
しかし、FPとして多くの方の資産相談を受けていると、同じ1億円でもまったく違う世界に住んでいる人がいることに気づきます。
ネットニュースで、日本では「いつのまにか富裕層」、アメリカでは「名ばかりミリオネア」という言葉が取り上げられていました。
ニュアンスは真逆に感じますが、どちらも数字だけ見れば資産家です。
やはりニュアンス通り、お金との付き合い方や人生の余裕には大きな差がありそうです。

「いつのまにか富裕層」の人には共通点があります。
本人は富裕層になろうとしていたというより、長い時間をかけて資産形成を続けた結果、気づけば資産が増えていたというケースです。
若い頃から積立投資を継続した。
収入が増えても生活レベルを急激に上げなかった。
余ったお金を消費ではなく資産に変えてきた。
派手さはありません。
むしろ周囲からは普通の人に見えることも少なくありません。
しかし20年、30年という時間が味方をしてくれた結果、お金が働き続け、資産が大きく育っています。
一方で、アメリカでは「名ばかりミリオネア」と呼べる人もいるとのこと。
もしかしたら今後日本でも同じ事が起きるのかもしれません。
たとえば不動産価格の上昇で資産評価額が増えた。
退職金が入って預金残高が大きくなった。
相続でまとまった資産を受け継いだ。
もちろん素晴らしいことです。
ただ、その資産がお金を生み出す仕組みになっていなかったり、生活費が高すぎたりすると、数字ほどの余裕はありません。
資産はあるのに不安が消えない。
お金はあるのに自由を感じない。
そんな状態になることがあります。
実際に日本の現場でも、金融資産が1億円近くあっても毎日お金の心配をしている方がいます。
逆に5000万円程度でも穏やかで幸せそうな方もいます。
違いは資産額ではなく、お金との関係性です。
私は資産形成において、「お金が眠る家」と「お金が働く家」の違いは非常に大きいと思っています。
預金だけで資産を持っていると、お金は基本的に働きません。
一方で、長期・積立・分散を意識しながら運用を続けると、お金が次のお金を生み出してくれます。
富裕層になる人は、収入の多さよりも「お金を働かせる習慣」を持っていることが多いのです。
さらに興味深いのは、真の富裕層ほど見栄にお金を使わないことです。
なぜなら、お金の本当の価値を知っているからです。
高級時計を否定するわけではありません。
高級車を買うことが悪いわけでもありません。
ただ、それらは資産形成のゴールではなく、人生を豊かにするための手段です。
順番を間違えないのです。
だからこそ、資産が増えても焦らない。
周囲と比較しない。
無理をしない。
時間を味方につけながら着実に前へ進みます。
私は富裕層とは、単にお金を持っている人ではなく、「お金に振り回されなくなった人」だと思っています。
数字だけのミリオネアになることは、それほど難しくない時代かもしれません。
インフレや資産価格上昇によって、資産額だけは増える可能性があります。
しかし、本当に目指したいのは、お金が人生を支えてくれる状態ではないでしょうか。
あなたの資産は今、眠っていますか。
それとも働いていますか。
そして増えたお金は、何のために使いたいですか。
資産形成の本当の目的は通帳の数字を増やすことではありません。
家族との時間をつくることかもしれません。
好きな仕事を選ぶ自由かもしれません。
FI(経済的自立)を手に入れることかもしれません。
気づけば富裕層になっていた。
そんな人生は、特別な才能ではなく、日々の小さな選択の積み重ねから生まれるのだと思います。
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