旅先で暮らすように旅するということ
眠れないコロンボの朝
東京にいるときは、私は毎日同じ6時に目を覚ますことにしている。ここコロンボでは前夜、noteの記事を遅くまで書いたりしていたせいか気が昂って、あまりよく寝られなかった。今回は家内が隣にいないので、やっぱりリズムが狂っているのも大きいのだろう。ともかく3時間くらいで目が覚めて、夜も明ける前からまたゴソゴソと文章の気になった箇所を修正したりして、本格的に目が覚めてしまった。
一人旅は自由にできるけれど、体調管理にはより気をつけないとならない。

いずれにしても、もう一度寝直すこともできなくて窓の外を見てみたら、スリランカの朝が明けてきていた。高層マンションで過ごすのは初めてだったので、どんな世界だろうと思っていたら、案外下界の音がよく聞こえる。この町では朝5時くらいになると、どこかのお寺から祈りの声が大きく聞こえてくる。鳥の鳴き声も53階の私の部屋まで大きく届く。心配していた蚊は全く見かけなかった。
このままいても仕方がないので、簡単に朝ごはんを支度して済ませてから、昨日行った独立公園までジョギングがてら街を見に行くことにした。
朝ランで見えたコロンボの日常
朝ごはんについては、せっかく楽しみにしていたソーセージやズッキーニをオリーブオイルで温めて食べようとしたのだが、どうしてもコンロに火がつかない。諦めてクラッカーとレタスのサラダくらいで済ませておいた。部屋のオーナーは今はどこか国外にいるそうだが、Booking.comの連絡アプリに状況だけは書いて連絡を入れておいた。

いつものランニングウエアに着替えて公園までGoogle Mapsを見ながら走る。iPodでお気に入りのYOASOBIを流すのは忘れない。街の音も拾いたかったので、片耳だけにしておく。

公園に着くと、すでに健康遊具のような器具で体操をしている人たちを見かけた。今日は平日なので通勤途中のような人も多い。迷彩服を着た若い軍人さんのような人も何人か見かけた。この辺りは都心で、何か関連施設もあるらしい。昨日はトゥクトゥクで走り抜けた街の景色が、自分の速度で走るとまた違って見えるのが街ランの楽しみだ。道がわからなくなると困るので、軽く歩いたり走ったりしてホテルへ戻る。最近運動があまりできていないので体が鈍っているが、今日は初めてコロンボの街を見て回る予定なので仕方がない。
ガスコンロ騒動

部屋でシャワーを浴びてゴソゴソしていたら、いきなりチャイムが鳴った。開けてみると業者の人が立っていた。オーナーが朝から連絡をすぐに取ってくれて、修理の人をよこしてくれたらしい。ガス器具の五徳をひっくり返したり、ガス台の下を覗いてガス管をいじっている。何が原因なのかよくわからなかったが、壁のスイッチでガスだけではなく、別のスイッチも入れなければならなかったようだ。すぐにガスが点火するようになり、何やら怒ったような口調帰っていった。私は一応、部屋の備え付けの説明書を読んでから使ったのだが、慣れないキッチンではこんなこともある。
今度は洗濯機が止まる

後日談だが、観光が終わって夜に洗濯乾燥機を回そうとしたら、昨日までは普通にできた洗濯ができない。警告音が鳴って電源が止まってしまう。明日の早朝にはこの宿を引き払わなければならないので、今日中に溜まった汚れ物を洗濯したかった。
昨日見た設備のあるキッチンの下を開けて写真を撮り、ChatGPTに相談したら、「給水されていないのが原因だろう」と表示から判断してくれた。しかし、「水漏れやガス漏れが怖いから勝手に触るな。またオーナーに連絡しなさい」と言う。私は大概はAIの言うことに従うのだが、時間がない中でどうしても済ませたかったので、「このパイプを少しだけ動かしてもいいか」と聞いてから回してみたら、洗濯機が動き出した。ガス屋が来た際に、間違えて水道の方まで動かしてしまったらしい。とんだ迷惑だった。
朝五時半のチャイム

さらに、朝残ったソーセージや食材を処分するため、せっかく使えるようになったガスで調理して食べようとしたら、またチャイムが鳴る。朝5時半頃のことだ。開けてみるとマンションの管理人らしき人が立っていて、「窓を開けなさい」と言われているのがわかったので、ベランダの窓を開けた。玄関を開けるとすぐにキッチンが見えるので、料理をしていたことがわかったのだろう。特に問題はなかったようですぐに帰っていった。
私は調理中に換気扇は回していたが、新しい高層マンションでは微妙な調理の蒸気か何かにセンサーが反応し、管理事務所に通知が行ったらしい。ChatGPTは「管理が行き届いている証拠だから減点対象ではない」と言うが、煩わされたこちらとしては、クレームの一つもつけたくなるような話だ。
「暮らすような旅」ということ
パッキングをして部屋を後にしたが、ホテルと違って初めての場所で暮らすような旅をすると、いろいろなトラブルも起こる。トラブルも含めて旅を楽しむ気持ちがないとなかなか進まない。前に妻と一緒に行ったバンコクでもいろいろあって、「もう二度と私はこんな旅行は懲り懲りです。ホテルに泊めてください」と言われてしまったが、私はこういう旅が好きだ。
部屋を元のように片付け、ゴミ出しのルールを守る。そうして慣れない土地が少しずつ馴染んでくる。
今回のオーナーとはwhatsappのアプリで何度もやり取りをして、「あなたはいいお客様だったから、また来てほしい」と感謝の言葉までいただいた。

「暮らすような旅」
今度はもう少し長く滞在してみたいと思う。
(2026.8.13)
最後までお読み頂きありがとうございました。
スリランカでの旅はまだまだ続きます。楽しみにしていてください。
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