大河滔々

夏の夜 暑さも引く頃
遠く水面に 月を観る
酔いは回り 心地も好く
一人の刻は 流れ行く

空も暗くなり 鏤む光と
夜風 愛しくも凪にして
河辺歩み行く 我が歩幅在りて
空は 優しく恋い歌う

さあ 星々よ
共に夜を 明かそうじゃないか
少し 酔ったかな
息一つ 溜息二つ

揺蕩う月を 拾い上げ
抱き締め 宵の頃を待つ
何時しか 夜風心地好く
静かに 睡魔に呑まれゆく

空に陽が昇り 僕に射す頃に
微睡み 優しく目を覚まし
河辺良く冷えた 風に涼みつつ
そっと 小唄を口ずさむ

ああ 天高く
雲は伸び 夏色顕か
酔いが まだ少し
身に残り 目眩もしそうで

夏の陽 強く射す頃に
河辺にて 水に足を浸し
口を漱ぎて ふと出る
小唄の続きを 口ずさむ

夏の夕暮れ 夕焼け
河は 溢れる光に満ち
遠く優しく 陽は暮れ行き
僕は漸く 家路へ就く

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