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雨の虫【ドイツ語】Regenwurm(Ende, Michael. "Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer." 1960)

Oder möchtet ihr lieber gezuckerte Regenwürmer in saurer Sahne? (p.50)
それともミミズのサワークリーム漬けがお好みでしょうか?

Mandala の国にたどり着いたルーカスとジムに勧められた料理の一つ。

コガネムシとか馬◯(注1)とか、普通に食べられるものがなくて二人は困惑するのだが、まあそれは児童文学や冒険ものによくある話だ。

気になったのは Regenwurm.。ドイツ語ではミミズを「雨の虫」というのだ。

雨が降ると酸欠になって地面から出てくるからだという。

言うまでもなく英語ではミミズは earth worm 。フランス語は調べてみると、やはり ver de terre (地の虫)だった。

中国語の蚯蚓は、ミミズが通ったあと、地面が丘のように盛り上がるからだそうだ。

日本語の「ミミズ」は「目見えず」が語源ではないかという。

こうして並べてみると、ドイツ語の Regenwurm が一番情緒がある気がする。

まるで雨上がりの青い空の下、半透明なマロニーみたいな生き物が、群れをなして空から降ってくる(注2)みたいではないか。それはそれでキモいかもしれないが。


注1. これもこの小説で知ったが、馬◯はドイツ語で Pferdeäpfel というのだそうだ。「馬のリンゴ」だ。これは意図的なユーフイズムだと思うが、これまた情緒がある。ドイツ人ってストイックで効率重視なイメージがあるけど、意外と情緒的なのね(失礼)。

注2. 『グイン・サーガ』のエンゼルヘアーを思い出したりもした。辺境の砂漠にふわふわ飛んでいて、顔にペタッと張り付いたりするが、体温でそのまま溶けてしまったりする、生き物だかなんだか分からないもの、と記憶している。当時のファンタジーには、今のシェアワールドみたいなファンタジーにはない、著者の個人的なこだわりのような、なんだかよくわからないものいろいろがあったと思う。


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