#4 はやく大人になりたい、大人ぶっていたけど子どもだった…心が壊れたことにも気づけなかった
「はやく大人になりたい、子どもは何もできない、守れる助けれる力がほしい…」
これは私が中学生のときに思った言葉。
母は兄の怪我や祖母の介護で、仕事が長く続けられなかった。
兄は小学2年生から毎年のように骨折した。
右手、右足首、太ももの付け根。
連れ去られた交通事故。死にかけた交通事故。尾骨…。
まるで呪われたように、祖母も同じ時期に同じ場所を怪我した。
そして兄の交通事故のとき、祖母は半身不随になったの。
だから母は仕事が決まっても続けられなかった。
それでも雇ってくれた紹介先の喫茶店では約束の賃金が支払われなくて、オープンニングスタッフに応募してパート先が決まった矢先にそこの職場で段ボールが荷崩れして首を怪我したの。
お母さんはいつも頑張ってた。
だから力になりたかった。
お母さんを傷つけるすべての人が、環境が、父親が、社会が憎かった。
でも…私もまだ心が未熟で、
友だち関係に悩んだり、
給食費が払えないこと、
強制された部活にかかるお金が払えないこと、
父親の存在によるストレスで、
知らないうちに心が疲弊してたみたい…。
電車に乗ることが怖くなって、
花火の音みたいな大きな音が辛くて…
よく分からない感情に戸惑って、
でもどうしたらいいか分からなくて、
毎日必死に生きてた。
そのときにいつも思い出すのは、いなくなった彼の存在…。
今ここに彼がいたら、どうだったかな?
彼もこんな気持ちだったのかな?
彼の環境よりは、きっとまだましだ。
大丈夫、大丈夫っていつも言い聞かせてた。
父はそれでも働かない、働けなかったのかもしれない。
サービス残業も当たり前の時代、一度退職してしまったら、なかなか会社が見つからなかった。
今思えば仕方がなかったのかな…。
父もきっとどうすればよいか答えが見つからなかったのかもしれない。
