“影”を生まない光?
今日は、もへさんのところの健太郎詩道場の第二弾です!
健太郎氏、哲学者って名乗ってるんですが……
詩人なんですよねw 不思議ですwww
今回のテーマは────
「灯り」
この言葉に感じたことを詩にしました。
無影灯(むえいとう)
岬の突端、天と海のあわい 孤高の塔が、闇を衝いて立つ。
放たれる光は、無限遠を指す。 「故に、影を産まない」
そう、この光は、その先に影を産まない。 特定の「陸」を指し示し、 その背後に安息の闇を落すための 光ではないから。
あれは「港」のありかを示す、 安らぎの灯ではない。 「ここへ戻れ」と誘う、 帰還の標ではない。
ただ、照らし出す。 虚空の闇に向かって。
この光は、ただそれだけでは「道」にはならない。
星を仰ぎ、海図をひらく、 航海士がいてこそ。 その手にある羅針盤と、 記憶の北極星と、 この一点の光が、 魂の中で交差する、その時にこそ。
航路は、拓かれる。
灯は道標にあらず。 汝が、自らの道を見出すための、 揺らがぬ、ただ一点の座標。
光は、無限遠を指し、 まだ見ぬ誰かの、いつかの航海を照らす。
そして、光を放つ者は、 自らが灯した光の、その基底へ。 脚光の届かぬ、 深い「影」へと、再び還る。
灯台守は、光の届かぬ基底に座す。 自らが脚光を浴びることはない。 嵐の夜も、凪の朝も、 燃え続けるための「油」を 静かに注ぎ続ける。
詩って、難しい。
難しく考えなくていい…
難しく考えたらダメって言われたんだけど……
逆に難しくない?(°∀°;)
「具体」を通して「抽象」を想像させる…
そういうのが詩なんだと思う。
でも、抽象⇄具体は得意だと思ってたのに、それだけじゃ上手く言葉が見つからないというか、上手く言葉が連ならないというか……
何を「考えて」書けばいいのか…
その“方法”や“答え”を探しちゃう?
いつも、“答え”を探すなとか、“答え”はないかも…って僕は自分で言ってるのに、不得手の場(分野)では、自分が一番答えを求めていたというwww
今回も、たぶん僕は……
「核」= 抽象|自分が本当に伝えたい、たった一つの感情、感覚、哲学は何か?(今回:「影を産まない光でありたい」)
「器」= 具体|その「核」を宿すのに、最もふさわしい「具体的なモノ・風景・身体感覚」は何か? (今回:灯台、油、海、星、航海士、基底に座す、影)
この二つを挙げてから、往復させて、機械的に組み立てただけになってないか?
ぅ~~~~ん。
詩って、論理的に「説明」しようとするのではなく、 「この気持ちは、まるで~~のようだ」 「この哲学は、あの風景そのものだ」 と、「感じる器」を見つけること…な気がするけど。
そして、今回のテーマは、「灯り」って聞いた瞬間に「作品」が思い浮かんでしまって、自分の中のイメージが出てこなかった。
それも、詩を自分の中から紡げない原因の一つなのかもしれない。
▼おわりに
今回は、「光(灯り)は影を落とす」から
「影を落とさない灯りでありたい」
…って思ったのが出発で。
それって、誰か(何か)を絞って照らすわけではなくて、「目印」みたいなものかなって思った瞬間に、頭の中が……
漫画『HOTEL―Boichi作品集』(Boichi)の中の「HOTEL-SINCE A.D.2079-」の話に飛んじゃったんです🙄
ある科学者が、近未来、人類は化石燃料の過剰消費により引き起こされたメタンハイドレートの連鎖的な気化により、地球の気温が数百年以内に数百度に達し、海が蒸発し、生物が絶滅するという破滅的な未来を予測します。
人類は、この運命から逃れられないことを悟ります。
そこで、人類は二つの計画を実行に移します。
一つは、人類のDNAと文明の記録を載せた宇宙船「方舟(はこぶね)」を、127光年先の居住可能な惑星系へ向けて打ち出すこと。しかし、到着には17万年を要します。
もう一つは、地球を滅ぼした「罪」の責任として、人類を除く地球上の全生物のDNA(遺伝子情報)を保存するための巨大な塔(タワー)を、最後まで冷温が残る南極に建設すること。
西暦2079年、その高さ4720mにも及ぶ塔は完成します。そこは、未来で地球が再び冷却された時に生物を復活させるためのDNA(=お客様)を預かる場所として、「ホテル」と呼ばれるようになりました。
「ホテル」の管理は、AIコンピュータ「ルイ・アームストロング」(通称:ルイ)に託されます。
やがて予測通り人類は絶滅。灼熱の惑星となった地球で、「支配人」ルイはたった独り、「ホテル」の機能を維持し、DNAという「お客様」を守るため、何万年、何百万年、何千万年という、想像を絶する孤独な時間の中、自らを修理・改良しながら任務を遂行し続けます。
そして、永劫とも思える時が流れ、ルイ自身の機能も限界を迎えようとしていた時、物語は壮大な結末を迎えます。
この「ホテル」と呼ばれる “巨大な塔” を思い出したんですよね。
これね、人間のエゴで作られた壮大な無駄なんです。
だって、「人類を除く地球上の全生物のDNA(遺伝子情報)を保存する」って言ってますが、もう地球がそのDNAを復元して生態系を取り戻せる環境に戻る可能性はゼロなことも分かってる。
なにより、地球にとって、生態系とかどうでも良いんです。ただ、そう在るだけなんだから。
塔の目的はただ────
“責任”を負うことです。人類が犯した罪の責任を・・・
“誰かのため”にあるわけじゃないんですよねw
誰を照らすものでもないw
ただ、エゴを押し付けられた場。そして、そこに管理者(守り人)として置かれたAI「ルイ」。
「灯り」「塔」「守り人」 → 「灯台守」
こんな感じでつながりました。
僕は、どうあっても “無駄” の中で、黙々と何かをする存在にロマンを感じるようです😫
今回は、それを詩として表現してみました。
みんなは、「灯り」という言葉にどんな“想い”を見るんだろう?
さて、今日もお付き合いいただきありがとうございました。
この問いが、あなたの新たな“問い”の入り口になれたなら幸いです。
引用作品:
HOTEL―Boichi作品集
「意味」や「見返り」がすべて失われた極限状態(=人類の絶滅と永劫の時間)を舞台に設定することで、「それでもなお、そこに在り続けることを支えるものは何か?」という、存在の最終的な「問い」を突きつけている。
記事とのリンク
詩のなかの“影を生まない灯り”とHOTELの在り方を重ねている。
※Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
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