子どもが頭を打った後の「おうちケア」②― #8000看護師が伝える、やること・やらないこと
⚠️ はじめにお読みください
この記事は「あなたのお子さんの診断」をするものではなく、
👉 おうちで様子を見ると決めたあと、
👉 何をして、何をしない方がよさそうか、
その判断の「ひとつの目安」として、
頭の片隅に置いておいていただくための内容です。
はじめに
前回の記事では、
👉 救急車を呼ぶ「目安」
👉 夜間でも受診を考える「サイン」
👉 おうちで様子を見られそうな「ケース」
この3つの線引きを整理しました。
今回の記事は、その続きとして「おうちで様子を見る」場合、家で何をする/しないかを、できるだけシンプルにまとめます。
#8000の現場でよくいただいた質問が、
👉「様子を見てと言われたけど、何をすればいいの?」
👉「お風呂って入れていいの?」
👉「寝ちゃっても大丈夫?」
👉 「意識大丈夫だから、いつもと変わらない生活していい?」
どちらでも今夜すぐ使えるように、
順番に整理していきます。
✅ 家でしておきたいこと
① 打った部位を冷やす
👉 氷水か保冷剤を、タオルで包んで
👉 打った部位を約10~20分目安に
冷やすことで、 コブや皮下の出血が広がるのを
抑えると言われています。
※ 直接氷を当てると凍傷の心配があるので、
必ずタオル越しに当ててください。
② 当日〜24時間ほどは静かに過ごす
👉 入浴・激しい運動はお休み
👉 室内でゆったり
「 当日〜24時間ほどは、室内で静かに過ごす」
のが目安とされます。
親御さんより「前日頭を打った」と
保育園に連絡があり、24時間以内の場合、
👉アクティブな遊びはお休みしています。
子どもが元気そうでも、それくらい慎重に。
③ 2〜3日は観察を続ける
ここが、私が一番お伝えしたいところです。
👉 頭のけがは、「あとから」変化が出てくることがあります。
観察したいポイント
・吐く
・顔色が悪い
・ぼーっとする
・けいれん
・手足の動きがおかしい
・頭痛を強く訴える
👉 あれば時間に関係なく相談・受診を
④ 吐きそうなときは、顔を横向きに
👉 仰向けにせず体ごと横向き
👉 嘔吐したものが気道に入るのを防ぎます
❌ できれば避けたいこと
①「泣いたから大丈夫」と決める
👉 泣いて元気でも、その後の変化が大切です
頭を打ったあとに大泣きして、
意識がはっきりしているように見えても、
あとから症状として出てくることがあることがあります。
② 体を無理に動かす
👉 頭や他部分の症状・打撲・骨折などを悪化させる可能性あり
👉 自然な動きの中で観察でOK
「動くかどうか」は、 お子さんの「ふだんの動き」をみて、
・動いたとき顔をしかめた
・左右差がある
・腫れて動かしにくそう
いつもの動きができていなかったら要注意です。
③ すぐにお風呂に入れる
👉 血流が上がり、腫れや内出血が広がることがある
👉 当日〜24時間ほどは、お風呂を控えるのが安心
※ただし、頭に出血のこびりつきや擦りむいた部分にほこりや土がついた場合はシャワー(冷水~ぬるま湯)で
④「大丈夫」と早く決めてしまう
これは、私自身が#8000の現場で、
なるべく使わないようにしている言葉です。
👉 遅れて症状が出ることがあるから
👉 大事なのは「今」より「その後」
❓ よくある質問
Q. 寝てしまっても大丈夫?
👉 基本OK
ただし
・反応が弱い
・眠りすぎる
・呼吸がおかしい
👉 この場合は相談・受診検討を
Q. クッションやマットを敷いているところ、柔らかい素材のところに転落。頭は大丈夫?
👉衝撃はやわらぎますが「絶対安全」ではない
👉転落・転倒した落差が1m以上だと相談・受診検討
👉年齢によってはすぐ受診
👉 ただし頭を打った場合、しばらく様子を見て、
気になる変化が出てきたら受診を検討
※詳しい線引きは以下の記事に記載しています。
Q. 新生児でも、ベビーベッドの柵は上げておくべき?
👉 必要です
👉 思った以上に動きます
足をバタバタさせているうちに移動する事あり。
※ 不安がある場合は #8000に電話して相談を。
🛡️ 予防(ここ超重要)
事故は「環境」で減らせます
外出先、慣れない宿泊施設の
「危険箇所をチェックしておく」と
事故を減らすことができます。
・階段、段差がどこにあるか
👉特に数段の段差、階段は
「親御さんが油断し、子どもは果敢に昇降」
します
・宿泊部屋の窓・ベランダ
👉下に落ちないか
柵からすり抜け、柵近くのチェアに上れる等
・大浴場
👉広いので子どもが走り、滑って転ぶ可能性
・宿泊施設の家具・家電(棚、タンス、テレビ等)
👉子どもが触って動かないか
(家具に上って落ちる、家具が倒れてくる)
・ソファーの高さ・位置
👉赤ちゃんをソファーに寝せていて落ちた
👉ソファーに乗って遊んで落ちた
という相談が多いです。
日本のソファーの高さは平均40cm前後
・「見てるから大丈夫」を過信しない
👉慣れない環境の中、子どもはいろんなことに
興味津々。予想外の事をする可能性を捨てない
環境=最強の見守りです。
最後に
おうちで様子を見るときに大切なのは
👉 観察のポイントを知っていること
👉 避けたいことを知っていること
👉 焦らないこと
この考えがあるだけで夜中の不安はぐっと軽くなると、私自身も現場で感じてきました。
「大丈夫」と早く決めなくていい。
観察を続けていれば、たいていは大丈夫。
GW中、判断に迷ったときは、
迷わず 👉 #8000 (子ども医療電話相談)へ。
夜中の不安な時間を、 ひとりで抱え込まないように。
⚠️ 本記事は一般的な情報をもとにしています。
状態に応じて医療機関や#8000へご相談ください。
🐰 次の記事予告
👉GWニュースレター:GW明けに子どもの体調が崩れる「本当の理由」― 保育園看護師が毎年見ている現実
👉【脱水①】GW中に気をつけたい「子どもの脱水」― #8000看護師のチェックリスト
※ GW後半〜明けに公開予定です。
※ 公開日が前後する可能性があります。
📚 参考
ポピンズ居宅訪問型基礎研修動画・資料
国立成育医療研究センター 総合診療部資料
※ 本記事は一般的な情報の整理です。
個別の判断は医療機関にご相談ください。
🐰 GW関連記事
GW中子どもが発熱したら・・・
GW中子どもが嘔吐したら・・・
https://note.com/sato252/m/m530fd911de79
いいなと思ったら応援しよう!
巣穴は少しずつ拡張中です。皆さんが安心して過ごせる場所に育てたいので、よろしければ応援お願いします🐰