人は潜在的に「他人からの許可」を求めている
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「他人からの許可」について解説します。
私はとても良い子だった
以前母親と話しているときに「あなたはとても良い子だったのよ」と言われたことがあります。
おそらく私が3、4歳のころの話しなのですが、母親が近所のお母さんたちとお茶会をしている席などで、他の子どもたちがテーブルに置いてあるお菓子を遠慮なくバクバク食べている中、私は母が「食べても良いよ」というまでは決して手を付けなかったというのです。
それを見た近所のお母さんは「すごく良い子ね」と私を褒めてくれたというのです。確かに大人が集まっている席で騒ぎまくる子供はうるさがられるため、静かにしていた自分は良い子に見えたのだと思います。
母親に当時の話しを聞いてみると、私の母親は私が物心つく前に人前でむやみにお菓子を食べたり騒いだりしないように「躾(しつけ)」をしていて、そのため私は他の子どものようにお菓子に飛びつくことはしなかったそうです。
そのため私は基本的にはその場の空気を読むことが子供のころから長けていたように思います。小学生になり母親がいなかったとしても大人たちと一緒にいるときに騒いだりすることは殆どなく、その場の雰囲気を読んで行動をしていたように思います。
この「空気を読む能力」というのは大人になっても非常に重要な能力の一つなので、身に着けておいて良かったと思う反面、私は空気を読みすぎるがあまり行動が出来なくなっているというマイナスの影響も感じています。
実は私たちは子供のころに親からの教育や躾を受けるうちに、知らず知らずのうちに親や先生や上司など、自分よりも立場が上の人の「許可」が無いと行動することができないようにインプットをされているのです。
人の指示がないと動けない人
会社に入っても「指示待ち型」の人は、もしかしたら小さな時から両親や先生の言うことを良く聞く「優等生タイプ」だった可能性があります。
これはとても根深い問題で、私がコーチングを行っていても「何かやりたいことはないですか?」と聞いて何も答えられない人がいるのですが、そういう人の話しを詳しく聞いみると「優等生タイプ」の人がとても多いのです。
こういった人は大人になっても自分の「自由意志」で考えることができません。常に誰かに指示を出してもらったり、許可をもらわないと行動をすることができないのです。
そればかりか「自分が本質的に何をしたいのか?」を考えることすらできなくなっている可能性があるのです。
こういった人の深層心理には、規律を破ったときに自分が被る「罰」に対しての恐れがあります。
そのため自分が自分の意思で動くことに潜在的な恐怖を抱えているのです。
そしてこのタイプの人は総じて「エフィカシー(自己効力感)」が低く、自分が何かを成し遂げる能力があるとは感じていないのです。
自分が何に縛られているのかを考えてみる
こういった人はまず「自分が何に縛られているのか?」をまず考えてみる必要があります。
コツとしては自分の人生において大きなイベントのことを考えてみると良いでしょう。
例えば「結婚」「就職」「転職」「受験」「住む場所」「1年間会社を休む」など、自分の人生で起こりうる大きなイベントを想像したときに、それを自分の自由意思で決断しようとすると、どんな感情が生まれるか、また何が気になるかを自分でまず考えてみるのです。
小さなイベントであれば自分で決められる人でも、大きなイベントになると途端に恐怖心が出てきて決断できない人はたくさんいます。
特に結婚や就職などをしたいと思ったときに、誰かに「この人と結婚して大丈夫かな?」とか「この会社に入ろうと思うんだけど、どう思う?」と他人の意見を聞きたいという衝動に駆られている人は、潜在的に「指示待ち型」「優等生タイプ」の場合が多く、自分の人生を誰かに縛られている可能性が高いです。
論理的に自分の身に何が起こるかを考える
そして自分が何に縛られているかが見えてきたら、次にすることは「その縛られている状態をいったん無視して、決断し行動したら何が起こるかを論理的に思考する」ことです。
多くの場合、心理的に不安なだけで、実際にはその不安は起こらない可能性が高いのですが、人は「不安」を感じるだけで決断したり行動したりすることができなくなります。
そしてこういった「不安」は脳の中の「扁桃体という感情を司る部位」が働いていて、論理的な思考で考えることをしていません。
そのためまずはこの「不安」を「論理的な脳(前頭葉)」を使って思考する訓練が必要になります。
ただ、これは「訓練」が必要なので「不安」が出てきて行動ができなくなるたびに行う必要があります。
これを繰り返しているうちにだんだんと「他人の許可」が無くても自分の自由意思で思考し行動することができるようになります。
まとめ
自分が深層心理で感じていることを顕在化するのは、なかなか大変な作業になります。
ただこの「他人からの許可を必要とする」という状況は、本質的な意味で「自分の人生を他人に委ねている」ことになりますので、良い状態とはいえません。
自分にはどんな呪縛があるのかを論理的に考えることができるようになって初めてその状況から抜け出せるようになります。
またこういった作業は一人では難しいため、コーチと一緒に行うことは有効な手段となります。
ぜひ皆さんも自分の自由意思で思考し決断できる状態を目指してください。
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