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特養の相談員にも介護技術は必要

私は特別養護老人ホームの生活相談員です。
これまで介護職員や施設ケアマネジャーなどを経て、23年間この仕事に携わってきました。
現在は介護ジャンルに特化したライターとしても活動しています。今回は、特養の相談員にも介護技術は必要という点について書きます。

先日、私の働く特養に社会福祉士の実習生が来ました。
私が指導者として、8日間行動を共にしたのですが、その中で実習生が「ソーシャルワーカーなので、介護技術は特に必要ない」といった主旨の発言がありました。

確かに、ソーシャルワーカーが現場で直接利用者さんを介助する場面は多くはありません。
ですが、介護技術がまったく要らないかというと、私はそうは思いません。少なからず、必要になる場面があります。

特養の場合、相談員が入所前の面接にいくことが多いでしょう。その方が今生活している場を訪問し、生活の様子を確認します。
その時、介護者からも情報提供してもらいますが、そこで聞いたことを自施設のスタッフに伝える時に、介護技術の知識がないとうまく伝えられません。

例えば、食事が一部解除の場合、ただ「一部介助」と申し送っても介護職員はどうしていいかわかりません。

  • 食事をすくうことはできるがスプーンを口まで運ぶのが難しいため手の動きの介助が必要

  • 自力摂取できるが途中で手が止まってしまうため、声掛けやお皿への取り分けが必要

このように、自施設に入所した場合の具体的な介助内容を申し送る必要があります。
介護した経験がないと、そこまでの想像力が働きません。
そのため、現場経験を持つか、最低でも知識としての介護技術は必要と考えています。

他にも、家族の方に生活の様子を伝える際に、実際の介助内容がわからないと、具体的様子を伝えられません。
また、退院や入所のお迎えの際に、着替えや移乗の手伝いをすることもあります。
さらに、現場の人員不足で相談員が介助にはいることもあるでしょう。
実際に私は、お盆やゴールデンウィークなどの大型連休の際は食事介助や入浴介助に入ることがあります。

実習生には”相談員とはいえ介護技術がいらないわけではない”ことを伝えていますが、あまりピンとはきていませんでした。
実習の段階でどこまで伝えるべきかは悩みどころです。

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