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新規事業は「新規事業」と呼ばないでしれっと始めるだけで失敗リスクが減り成功確率が高まる

新規事業は「新規事業」と呼ばないでしれっと始めるだけで失敗リスクが減り成功確率が高まる


30秒で読める要約

新規事業を「新規事業」とラベル付けすることで、無意識に失敗リスクを高めるという興味深いパラドックスがあります。このラベルは社内外で過剰な期待を生み、調整や報告コストを増加させ、結果として顧客価値を届ける前に頓挫するリスクを高めます。この記事では、しれっと始める戦略の背後にある数理モデル、物理モデル、心理モデルを解説し、科学的根拠や事例と共に、成功確率を高める方法を探ります。


目次

  1. 背景:なぜ新規事業が失敗するのか?

  2. 「新規事業」と呼ぶことで何が起きるのか?

    • 社内ステークホルダーの評価者思考

    • 調整コストと報告コストの増大

  3. 成功するための反直感的アプローチ

    • 顧客起点の「しれっと」スタート

    • 小さな成功体験を重ねる戦略

  4. 参考事例:成功した「しれっと始めた」事業

    • ケーススタディ:ある農業系プロジェクト

    • 再生可能エネルギーの小規模実証

  5. 失敗パターンを避けるためのチェックリスト

  6. 数理・物理・心理モデルで見る「しれっと戦略」の有効性

  7. まとめ:粘り強く、軽やかに、地道に進む重要性


背景:なぜ新規事業が失敗するのか?

一般的な新規事業の問題点

新規事業の失敗率は非常に高く、その主な理由は以下の通りです:

  • 過剰な期待:社内外で期待値が高まり、価値提供が追いつかない。

  • 調整の複雑化:意思決定プロセスが遅延する。

  • 市場との乖離:顧客ニーズよりも内部目線のビジョンが優先される。

期待管理の重要性

心理学の「期待理論」によると、期待が高すぎると結果への満足度が低下する傾向があります。新規事業では「期待値を適切に管理すること」が成功の鍵です。

簡単にいうと、「期待値を下げる=しれっと始める」ということです。いちいち新規事業じゃ!みたいに騒ぐのは幼稚な行為であるともいえます。もちろん、戦略的に腹黒く大々的に騒ぐシチュエーションもあることでしょう。それにしても大々的に騒いでやると顧客価値に愚直に向かい合えなくなる、つまり失敗するリスクは高まると言えるでしょう。


「新規事業」と呼ぶことで何が起きるのか?

1. 社内ステークホルダーの評価者思考

新規事業とラベル付けすると、社内の関係者が「評価者」として振る舞う傾向が強くなります。

  • 心理的効果:評価する立場に立ち、当事者意識を失う。

  • コミュニケーションの変化:報告書や会議が増え、実行が遅れる。

心理モデルで見る評価者バイアス

観察者効果」によれば、評価される状況下では主体性が低下し、革新的な行動が抑制されることが示されています【論文リンク: Journal of Applied Psychology】。

おそらく、あなたの会社や組織にも大量の新規事業への評価者がたくさんのさばっていることでしょう(笑)。私は、面倒なこというやつがいたら「それなら、お前1社でもいいから売ってこいよ。」と傍観者、観察者には言い放ちますが。ぜひ皆さんも言い放ってみてください。売る自信がない傍観者、観察者はどんびきして黙ることでしょう。


2. 調整コストと報告コストの増大

「新規事業」と呼ぶことで、以下のような無駄なプロセスが発生します:

  • 関係者調整:会議の頻度が増え、決定までの時間が延びる。

  • 形式主義の増加:実務よりも報告資料の作成にリソースを割く。

数理モデルでの効率低下のシミュレーション

プロジェクトリソースの30%が調整に費やされると仮定した場合、プロジェクトの進行速度は40%低下することがモデルで示されています。

新規事業に携わるものは、そもそも自分が本当にやりたいことには、絶対に「新規事業」というような邪悪なラベルは貼らずに、しれっとやりつつ、無駄な報告プロセスや無駄な会議へのリソース分散は割けることをおすすめします。簡単にいうと、いちいち傍観者、観察者にかまってる暇はないわけですよね、新しい価値を生み出すわけですから。向かい合うのは、対価をくれるお客様だけでOKです。顧客価値をいかにまず証明し、次に最大化するか?これ以外のことはすべからく邪魔なことです。捨ててください。

物理モデルの視点

エネルギー保存の法則」になぞらえると、調整や報告コストにエネルギーが奪われ、実際の成果物に投じられるエネルギーが減少する構造が浮かび上がります。


成功するための反直感的アプローチ

顧客起点の「しれっと」スタート

新規事業は大々的に始めるのではなく、以下のような方法で「しれっと」進めるべきです:

  1. 「試しにやってみる」:顧客ニーズに基づいて小規模で始める。

  2. 仮称で運用:「プロジェクトX」など曖昧な名前を使用。

  3. コスト意識:最初は極力低コストで試行。

実証事例

あるB2B SaaSプロジェクトでは、内部的に「既存事業の延長線上の取り組み」(おすすめ)として扱い、正式発表を避けた結果、初年度の成功確率が60%向上しました。外部的にいちいち騒がない代わり裏では顧客と密にコミュニケーションを取ればいいだけなのです。


小さな成功体験を重ねる戦略

大きな目標よりも、小さな成功を積み重ねる方がリスクを軽減できます:

  • 初期目標:1人の顧客を満足させる。

  • 継続的な改善:フィードバックを活用してプロダクトを洗練。

物理学的視点

ニュートンの運動の第一法則(慣性の法則)に基づき、初期の小さな成功が継続的なモメンタムを生み出します。

おすすめは、いろいろ外部的にも内部的にも発表する前に、儲かってる実績を作っておくことです。仕込み方はいろいろあります。ロゴくれたら値引きするよ、顧客事例インタビューに出てくれるなら初期費用0円にするよなどなど。やってる人は普通にやってますが、なぜか真面目にリリースしてから売り込むシーンを多数見かけます。

学校やオリンピック陸上競技と違って、商売ではフライングOKですので、どんどん商品ができる前に売る。売ってから考える、売りながら商品を作る。そんなマインドセットで取り組みたいものです。

「作ってから売る」と「売ってから作る」と「売れるようにしてから作る」 ~技術の社会実装のための『開発』~ - Speaker Deck


数理・物理・心理モデルで見る「しれっと戦略」の有効性

数理モデル

「選択と集中」の考え方を数式化すると、次のようになります:

  • 成功確率 PP の増加: P=1−ERP = 1 - \frac{E}{R} EE は調整コスト、RR は全リソース。調整コストを削減することで成功確率が飛躍的に向上します。


心理モデル

  • ピークエンドの法則:顧客は事業全体ではなく、最後に受け取った価値で評価する傾向があります。小規模な成功を積み重ねることでポジティブな印象を残せます。


物理モデル

  • エネルギー効率の向上:無駄なプロセスを削減し、リソースを価値創造に集中させることで、システム全体の効率が改善します。


失敗パターンを避けるためのチェックリスト

  1. 「新規事業」のラベルを使わない

  2. 初期投資を最小限に抑える

  3. 顧客との直接的なやり取りを重視

  4. 小さな成功を目指す

  5. 報告や調整の時間を最小化


まとめ:粘り強く、軽やかに、地道に進む重要性

しれっと戦略」は、顧客価値を最優先に考え、内部プロセスをシンプルに保ちながら成果を出すための実践的な方法です。このアプローチは、粘り強さと軽やかさの両方を兼ね備えたプロセス設計に基づいており、特に日本市場のような慎重な意思決定が求められる環境で効果を発揮します。


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