映画「名無し」
雑記(映画鑑賞感想)
観覧日2026年7月4日(土)
新宿3丁目キノシネマにて
佐藤二朗さんの原作・脚本・主演作
コメディーで、アドリブが好きな感じの佐藤さんが、ほぼセリフなし、笑いなしで見せるもう一つの側面、見えない狂気と凶器のサイコバイオレンス。
(以下 多少ネタバレも含みますのでご注意ください)
自分と他者を分けるものそれは名前。
人だけでなく、物にも食べ物にもペットにも名前をつけて他者と区別する。
自分の名前さえないのに、物や人の名前を知った瞬間に右手で触れると、その相手を不幸にする(無き者にする)命のあるものは、その命を吸い取られる。
その者はどこからきて、なぜ凶行をしなければならなくなったのか、現在と過去が行ったり来たりしながら進行する。
見た目はバイオレンス要素が濃厚でそこに目が行きがちだが、見えない凶器という特殊性とセリフの少なさが見ている側の思考を揺さぶる。
見えない凶器(狂気)は、現代において戦地を見ることなくサインだけで、一般市民をも巻き込み不条理な死に追いやる指導者なのかもしれない。そんなことをも考えさせる映画だった。
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