「最後に決めるのは自分」という言葉の裏にある責任感を軽くするには
どーも、西村です。
今回は、『”最後に決めるのは自分”という言葉の裏にある責任感を軽くするには』というテーマで話を掘り下げていきたいと思います。
「最後に決めるのは自分」
この言葉を聞いて、少し重たく感じる人は少なくないと思います。
「最後は自分で決めるしかない」
そう言われると、
「もし失敗したら全部自分の責任なんだ」
「間違った選択をしたらどうしよう」
「一生後悔するかもしれない」
などと、まるで大きな荷物を背負わされるように感じるからです。
それでも、進路でも、仕事でも、転職でも、結婚でも、人間関係でも、何か大事な選択をするときには、周りからよく言われます。
では、どうすれば、最後に自分で決めるときの心理的な重さを、軽くすることができるのでしょうか?
今回は、答えを言う前に、エピソードを1つシェアさせてください。
そのエピソードを掘り下げながら答えに迫っていきたいと思います。
以前、田中さんという方から相談を受けた時の話です。
田中さんは転職を考えていました。
その中で、今の会社に残るか・新しい会社へ行くか、何ヶ月も迷っていたのです。
「最後は自分で決めないといけないですよね」
そう言いながらも、なかなか決断できませんでした。
私は、
「何が一番怖いですか?」
と聞きました。
すると田中さんは、
「間違った選択をすることです」
と言いました。
「転職して失敗したらどうしよう」
「残って後悔したらどうしよう」
「どちらも怖いんです」
そういうのです。
私は、そのときにこう返しました。
「田中さんは今、未来の正解を当てようとしていませんか?」
すると田中さんは、少し驚いた表情をしていました。
多くの人が、決断するときに未来を当てようとしてしまいます。
どちらが正解なのか。
どちらなら成功するのか。
どちらなら後悔しないのか。
というように。
しかし、それは誰にも分かりません。
未来はまだ訪れていないからです。
分からないものを無理に当てようとすれば、決断は難しくなります。
大切なのは、
『未来の正解を当てることではなく、今の自分が納得できる選択をすること』
です。
会社員時代、私は独立するかどうかで悩みました。
正直、不安しかありませんでした。
収入はどうなるのか。
仕事はあるのか。
生活できるのか。
それらが100%大丈夫だという保証なんてなかったからです。
当然そのとき、「独立しても絶対成功する」なんて確信はまったくありませんでした。
ですが、一つだけ思ったことがあります。
それは、
「今の自分ができるだけ考えて、それでも独立を選ぶなら、独立した後の結果は引き受けよう」
ということです。
それは、
「成功する」
と信じられたからではありません。
「今の自分なりには、十分考えた」
と思えたからです。
私は、決断とは、「今の自分なりには、十分考えた」と思えるところで十分だと思っています。
今持っている情報で考える。
信頼できる人にも相談する。
自分の本音も聞く。
リスクも考える。
その上で、「今の自分なら、こちらを選ぶ」と決める。
それ以上のことは、誰にもできません。
ところが多くの人が、未来の自分から採点されることを怖がっています。
5年後の自分が、「あっちを選べばよかった」と言うかもしれません。
10年後の自分が、「自分の人生は失敗だった」と思うかもしれません。
それが怖くて、今この瞬間に決断できなくなっているのです。
しかし、冷静に考えてみれば、5年後の自分は、今の自分よりずっと多くの情報を持ってるはずです。
結果も知っていて、経験も増えていて、だから言えることがある。
そんな未来の自分と、今の自分を比べるのは少しアンフェアです。
今の自分には、今ある情報しかありません。
だから、その情報で決めるしかないのです。
私は、この考え方を持つようになってから、「間違えないように決める」ではなく、
『今の自分なりに決める』
と思えるようになりました。
すると、不思議なくらい肩の力が抜けました。
もちろん、失敗することもあります。
思った通りにならないこともあります。
ですが、そのときにはまた考えればいいんですね。
修正は、いつでもできます。
人生は、一度決めたら終わりではありません。
途中で方向転換することも、やり直すこともできます。
私は、以前は「一度決めたら最後まで貫かなければいけない」と思っていました。
その考えが、決断を重くしていた部分もあったように思います。
でも、実際には違います。
環境は変わります。
自分も成長します。
価値観も変わります。
だから途中で、
「やっぱり違った」
と思うことがあるのは自然なことだし、そのときに修正することは、失敗ではありません。
むしろ、柔軟である、と言えるでしょう。
つまり人生は、1つの決断で全部決まるわけではありません。
振り返ると、1つの決断が人生を大きく分けたように感じることも、実際にはその後の選択や行動も大きく影響しているものです。
だから、1つの決断に、最初の一歩に、人生全部を背負わせなくていいのです。
そう思えると、決断がまた軽くなるでしょう。
たしかに、最後に決めるとき、そこには自分の人生への責任が生まれます。
しかし、責任とは、自分を責めることではありません。
責任という言葉を聞くと、「失敗したら自分が悪い」「全部自分の責任」などと勘違いしている人もいます。
ですが、本来の責任とは、
『起きたことに向き合うこと』
です。
具体的には、
・失敗したら原因を考える
・改善する
・助けを借りる
・やり直す
・必要なら方向転換する
これが責任を取ることです。
だから、「最後に決めるのは自分」という言葉は、「全部一人で背負え」という意味ではありません。
相談してもいい。
迷ってもいい。
失敗してもいい。
修正してもいい。
その上で、
「最終的には、この選択を自分で選びます」
と言えることが大切なのです。
先ほど紹介した田中さんは、最終的には転職することを決めました。
しかしその理由は、「絶対に成功すると思ったから」ではありませんでした。
「今の自分が考えられるだけ考えて、それでも挑戦したいと思ったから」
でした。
後日、田中さんはこう言っていました。
「まだ不安はあります。でも、自分で決めたと思えるので、不思議と後悔は少ないです」
不安がなくなることと、納得して決めることは別です。
不安があっても、自分で決めることはできます。
そして、自分で決めたことは、不思議と自分を前へ進ませてくれます。
だから、もし今あなたが、「最後に決めるのは自分」という言葉を重く感じるなら。
少しだけ考え方を変えてみてください。
正解を当てようとしなくていい。
未来を予言しようとしなくていい。
今の自分なりに、考えられるだけ考える。
相談できるだけ相談する。
そして、
「今の私なら、こちらを選ぶ」
そう決める。
それで十分です。
未来の結果まで、今のあなたが背負う必要はありません。
背負うべきなのは、
「今の自分が、自分なりに考えて選んだ」
という事実だけで十分です。
その積み重ねが、少しずつ人生への納得感を育てていきます。
そのときの自分なりの最善を選ぶ。
ただ、それだけでいいのです。
そう思えるようになると、「決断」は少しずつ怖くなくなっていくはずです。
そして、自分の人生を自分の足で歩くことも、少しずつ楽になっていくと思います。
それでは、今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
P.S.

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