「自分が一番じゃないと嫌」という性格を直したい
どーも、西村です。
「自分が一番じゃないと嫌」
大人になってからもそう強く思ってしまう人がいます。
もちろんそれが、たまに自然に心に湧く感情なら、誰にだって起こりうるものです。
けれど、それが言葉や態度に出てしまい、人との関係をこじらせてしまったり、相手にマウントしてしまったりすると、あとから自分で自分を嫌いになる。
そんなことを繰り返して、ひそかに悩んでいる人も実は少なくありません。
もし、あなたが今、
「どうして自分はこんなふうに張り合ってしまうんだろう」
「対抗心を燃やさずに、穏やかに人と関われたらいいのに」
そう感じているのだとしたら、今回の話はあなたのためのものです。
最初にお伝えしたいのは、
「自分が一番じゃないと嫌だと思ってしまうこと自体は、責めなくていい」
ということです。
なぜならその感情は、あなたの弱さや未熟さの証拠ではなく、むしろ「あなたの心の健気さ」からきている場合もあるからです。
たとえば、私が以前関わった方に、こんな人がいました。
30代半ばの男性で、職場では実績も出しており、周囲からも信頼されている人でした。
けれど、あるときふと漏らしたんです。
「俺って、誰かが褒められると、すぐムカついちゃうんですよね」
と。
最初は冗談っぽく笑っていたその人も、話を深めていくうちに、
「あいつよりは上でいたい」
「自分の方が評価されていないと落ち着かない」
という感情が強くあることに、自分でも気づいていきました。
そして何より辛かったのは、「そんな自分が嫌い」だということでした。
けれど私は、彼の話を聞いていて、こう思ったのです。
この人は、ずっと誰かに「すごいね」って言ってもらいたかったんだろうな、と。
実は、こうした「自分が一番じゃないと嫌」という感情の裏には、“認めてもらえなかった過去”が隠れていることがよくあります。
誰かに負けそうになるとザワつくのは、それが“自分の存在そのものを脅かされる気がする”からです。
つまり、「自分がすごい」と思われていないと、「自分には価値がない」と感じてしまうくらい、心が揺れてしまうのです。
この背景には、心理学でいう「条件付きの自己肯定感」があります。
「すごい自分でいられるときだけ、自分にOKが出せる」
「誰かより勝っているときだけ、自分を認められる」
そんな自己肯定の形は、知らず知らずのうちに、苦しみを生んでしまいます。
もしあなたもそう感じているとしたら、まずは知ってほしいんです。
あなたが今抱えている「一番でいたい」という気持ちは、
「誰かに心から肯定されたい」
「無条件で受け入れられたい」
という、人間として自然で切実な欲求の表れでもあるということを。
そのとき、まずやってみてほしいのは、
『他人の評価とは関係ない場所で、自分にやさしくしてあげること』
です。
たとえば、誰にも見られていないところで、好きな音楽をかけて、深く息を吸いながら、「今日もちゃんと頑張ってたね」と自分に声をかけてみる。
あるいは、何か小さな作業が終わったときに、「えらいね」「自分なりにやってるね」と、他人ではなく、自分が自分を認める習慣を少しずつ積んでいく。
はじめは「こんなことで変わるのか?」と感じるかもしれません。
でも、この“条件付きでない承認”を繰り返すことで、少しずつ、心の中に変化が起こります。
人と比べずに、自分の輪郭を保つ力が、少しずつ育っていくんです。
また、もし周囲の誰かと張り合ってしまいそうになったときには、
「この人のどこがうらやましかったんだろう?」
と、自分の感情に問いかけてみてください。
その問いの答えは、あなた自身の「大切にしたいもの」を教えてくれるヒントになります。
たとえば、誰かの自由な発言にイライラしたなら、「自分ももっと素直に言いたいことを言いたかった」のかもしれません。
誰かの成果に嫉妬したのなら、「自分も、堂々と胸を張れるような何かをやってみたかった」のかもしれません。
他人に対して湧いてくる感情は、すべて“自分の願いの裏返し”です。
そこに目を向けることができたとき、「相手を否定する」ことで自分を守る必要がなくなっていきます。
そして最後に、もうひとつ。
どうか忘れないでいてほしいのは、あなたが「一番でいよう」としなくても、あなたという人間の価値は、まったく減ることがないということです。
誰かより劣っていても、勝てなくても、すごくなくても、あなたの感じる痛みも、迷いも、優しさも、存在すべてが、ちゃんと大事にされていい。
人と張り合わずに穏やかにいられるようになるには、「相手をどうにかすること」よりも、「自分を大切に扱ってあげること」から始まります。
あなたの心が、「一番でいなくても、自分でいていいんだ」と静かに思えるようになりますように。
その小さな安心が、きっとあなたの世界を変えていきます。
それでは、今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
P.S.

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