先を読んで行動できないときは
どーも、西村です。
今回は、『先を読んで行動できないときは』というテーマで話を掘り下げていきたいと思います。
SNSを見ていると、「先を見据えて動ける人」がたくさんいます。
一歩先、二歩先を読みながら、効率的に判断し、迷いなく行動する人たち。
そんな人を横目に、自分はというと・・・
やりたいことがあっても、計画が立てられない。
準備しようとしても、何をどうすればいいかわからない。
何かを始めようとするたびに、「結局、何をすればいいんだろう…?」と立ち止まってしまう。
「先を読んで動けないのは、自分に“先を見る能力”がないからなんじゃないか」
そんなふうに感じて、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、先を読む力は、これからいくらでも身に付けていけます。
そもそも“先を読む力”というのは、才能ではなく、積み上げた“感覚”だからです。
そしてそれは、“未来を完璧に予測する力”ではなく、“今ある情報を柔らかく見通す姿勢”のことだと思うのです。
具体的にどういうことか、詳しくお話していきましょう。
以前、私の元に「先が見えなくて怖い」と相談に来たクライアントがいました。
年齢は30代後半。大手企業でそれなりのポジションにもついていて、職場での信頼も厚い人でした。
でも、本人は言いました。
「今のまま働いていて、本当にいいのか分からないんです。頑張っても、10年後の自分がまったく想像できなくて……」
一見すると安定していて、人生も順調そう。
でも心の中では、「何のために働いているのか」「この先にどんな意味があるのか」がわからなくなっていたのです。
周りには「これからは〇〇の時代だ」と先を見据えたように語る人もいて、そういう人たちは、決断も早く、行動も軽やかで、成果も出しているように見えていたそうです。
一方の自分はといえば、「これをやったあと、どうなるのか?」が見えずに、動きたくても動けないまま日だけが過ぎていくように感じてたと。
そのたびに、
「自分には、未来を見通す力がない」
「こんな状態で動いたって、意味がない」
「やる前からうまくいかない気がする」
というような心の声が浮かんできていたと言っていました。
しかしそれは、私から言わせれば、“未来を読めていない”のではなく、「未来が読めるような情報が、まだ何もなかった」だけだったのです。
この「見通せないから動けない」という感覚には、脳の仕組みが深く関わっています。
私たちの脳は、本能的に「安全」と「確実」を好みます。
一方で、「曖昧」「未知」「予測不能」なことに対しては、不安や警戒を覚えるようにできています。
これを「曖昧さ回避」と呼び、意思決定理論ではよく知られた人間の認知バイアスのひとつです。
つまり、先が読めないことを「怖い」「不安」と感じるのは、ある意味、とても自然な反応なんですね。
そして、「先を読む力がないのかもしれない…」という不安の正体は、実は「自分の中に“判断材料”が足りていない状態」かもしれません。
たしかに、行動する前に全体像が見えていたほうが、戦略的で、無駄がなく、効率的かもしれません。
でも、本当に全体像が最初から見えている人なんて、どれだけいるのでしょうか?
実際には、
・いろいろ試してみた結果、見通せるようになった
・たくさん失敗しながら、「これはやめたほうがいい」が増えていった
・動きながら、徐々に輪郭が見えてきた
というように、“経験の反復”の中で生まれてくる「見通し感」の方が、ずっと多いように思うのです。
これは、「先を読んで行動する」というのは、“読んだから動けた”のではなく、“動いたから読めるようになった”という側面も大きいということです。
では、「先が見えないから動けない」と悩んでいるとき、どうすれば、その一歩目を踏み出せるのでしょうか?
私がよくお伝えしているの「先を読む力がない人が動くための2つのステップ」は、次の通りです。
①「“先”ではなく、“今あるもの”に目を向ける」
多くの人はどうしても、「この先どうなるか?」を考えすぎて足が止まってしまいます。
でも、どれだけ考えても、未来は“確率の話”でしかありません。
予測を100回繰り返しても、実際にやってみないと何も確定しないのです。
だからこそ大切なのは、『今の自分は、何を持っているか?』に意識を向けること。
・今、何に興味を持っているか?
・今、できることは何か?
・今、感じている違和感は何か?
“未来の答え”を探すのではなく、“確実にわかっている今のヒント”を拾い集めていくイメージです。
②「“一歩目”だけを読んで、そこから先は歩きながら考える」
「全体像」が見えないなら、無理に見通そうとしなくても構いません。
その代わり、“今できる一歩目”が何かを明確にしていきます。
たとえば、
・アイデアをノートに書き出す
・興味のある分野の本を1冊だけ読んでみる
・SNSで情報発信を試してみる
・信頼できる人に話してみる
などなど。
一歩目が動けば、その先にある“選択肢”が見えてきます。
すると、次の判断がしやすくなっていくのです。
私のところには、いつも「先が読めずに動けません」と相談してくる方がいます。
そういう方の多くは、
・まじめで
・誠実で
・失敗したくなくて
・人のことを気にかけていて
・自分に責任を持とうとしている
そんな人ばかりです。
だからこそ、未来を見通せないまま動くことが怖いし、「自分には先を読む力がないのでは」と、自分を責めてしまう。
でも、それは裏を返せば、「ちゃんとやりたい」「後悔したくない」という意志の強さの証拠です。
であれば、「読めるようになってから動く」のではなく、「動きながら、読めるようになっていく」自分を、少しずつ育てていけばいいのだと思います。
もし今、あなたが立ち止まってしまっているのだとしたら、無理に未来を描こうとしなくて大丈夫です。
その代わり、今日、こんなふうに問いかけてみてください。
「今、自分が“すでに持っているもの”は何だろう?」
「今、自分が“できそうな一歩”はどれだろう?」
「今、このまま立ち止まっていて、“本当に安全”なんだろうか?」
この問いの先に、“今動きたくなる理由”が見つかるはずです。
最後に。
“先が読めない”というのは、たしかに不安です。
でも、“先が読めない”からこそ、面白い未来にも出会えるのだと思います。
誰にも予想できなかったような展開に、あとから笑える日がくるかもしれないし、一歩目を踏み出したことが、想像以上の景色に連れていってくれることもあります。
あなたが今、「先を読む力がない…」と悩んでいるのだとしたら、それは「まだ動いていない」だけかもしれません。
地図は、動く人の足元にだけ、少しずつ描かれていく。
今日も、あなたのペースで、見えない未来を信じる一歩が始まりますように。
それでは、今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
P.S.

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