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ゴールドマンが教えてくれた、英語への不安がスッと軽くなる6つのマインドセット

僕は、外資系の金融の世界で27年仕事をしています。
こう言うと、たいてい「英語ペラペラなんですね!」と言われます。

そのたびにちょっと居心地が悪くなる。

なぜなら、実際のところ、僕の英語力は ネイティブの中学生レベルあたり。
文法もかなりあやしいし、語彙もそんなに多くない。

Netflixのドラマを見てても、
字幕なしだと…なかなか話が入ってこない。
集中力が切れると、登場人物が何言ってるのか、もはや環境音。

正直な話、海外生活35年経った今でも、
英語への不安をこっそり隠しながら、
毎日を過ごしています。

それでも「英語がうまい人」に見られるのは、
「あせらないテクニック」を身にまとっているから。

思い出すまでちょっと間をとり、自分のペースを守る
身ぶりや表情に余裕を持ち、自分のなまりは気にしない
少ない言葉を丁寧に選ぶ
わからなかったらすぐに聞き返す
僕の性格はそのままで

こういうマインドセットを持つだけで、不思議と“ペラペラ感”は出てしまう。

これって要は、英語以外のスキルで英会話を乗り切る「ハック」術

でも、こういうマインドセットに切り替えるだけで、
たいていの英会話は乗り切れるんじゃないのかなと思う理由に、
こんな大きな気づきがあるからなんです。それは、

 世界中どこでも、けっこうカタコト英語で成り立っているってこと。

この辺りは、本文でたくさん例をあげながら、解説しますね!

ということで、この記事では、

1. カタコト英語でも
2. 文法が苦手でも
3. なまりまくりでも
4. 聞き取れなくても
5. 中学英語でも
6. シャイな性格でも

「伝えたい気持ちがあれば、それで十分!」という視点で、
世界とつながるコツをお伝えしていきます。

さあ、カタコトでも大丈夫。
自分の言葉で、ありのままの日本と自分を届けよう。

今すぐ世界と話そう、あなたなりの英語で。


第1章:英語は「上手くなる」じゃなく「伝わる」が正解

「うまくなりたい病」の落とし穴

英語を話すときって、普通こんなこと気になりますよね?

「文法が合ってるか不安…」
「発音が変だったらどうしよう…」
「え?“現在完了進行形”ってなんだっけ?」

でも、自転車に乗るとき、こんなこと気にするのかな?

「右足が先、左足は後かな?」
「ブレーキをかけてからじゃないと足は下ろせないなぁ」
「え?右に曲がる時は体重はどっちだっけ?」

自転車に乗る時は、
前に進むことと、ぶつからないことくらいしか
考えてませんよね、普通。

右足、左足、なんて考えてると、かえって危なくてみてられませんよね、実際。

この感覚の違いにハッとしてほしいんですよね、僕は。

ハッとしたあなたは、
すでにかなりの「英語うまくなりたいモード」にハマっています。

このモードで話す英語は、自転車の例のごとく、かなりぎこちなくなります。

英語はカタコトでも伝われば正解

ちょっと想像してみてください。

外国人観光客があなたの店に入ってきて、こう聞きました。

「トイレ、どこ?」

あなたはこう答えます。

「トイレ、オーバーゼア!ストレート、レフト!」

…うん、これって100点満点ですよね。だって、この観光客はトイレを見つけたのだから。

では、仮に、あなたは英語がペラペラで、こう答えたとします。

"Oh, you were looking for a restroom? We have one over there—just go straight and make a left at the corner. Do you want me to show you?"

なんと、実はこれでもやはり、100点満点なんですよね。

そう、英語の流暢さや正確さは、点数には響かないんです。

この感覚がチョー大事。

英語=スキルアップって誰が決めた?

学校英語の呪いは強力です。

「間違えちゃダメ」「点数が低いと恥ずかしい」
そんな感覚が、大人になっても根っこに残ってる。

でも、世界中の普段の生活で使われる英語は間違いだらけ。

スペイン人のおじさんは”I go market now!”って平気で言う。
正解は”I am going to  the market now”

フランス人のマダムは”He eat fish yesterday!”でワインをすすめる。
正解は”He ate fish yesterday”

フィリピンのタクシー運転手は「You fasten, we go now now!!」と急発進。
正解は”Please fasten your seat belt, we are going now”

…これ、全部“ブロークン”英語です。
でもね、ちゃんと通じてるし、ぜんぜんOK。

しかも、ここに出てくるスペインのおじさん、フランスのマダム、フィリピンの運転手、おそらくこれからも、英語のスキルアップをことさら意識することはないと思うんです。

だって、今話せるカタコト英語で、全然仕事は成り立ってるし、商売繁盛だし、困ることがないから。

冒頭で暴露したように、27年間外資金融で働いているにもかかわらず、僕の英語も間違いだらけ。

"The"の正しい使い方が今でもわからないし、一人称、二人称をあまり意識しない日本流の思考回路は、今になっても抜けきれません。

でも、先ほどのスペインのおじさん、フランスのマダム同様、これ以上英語のスキルアップをする気はさらさらありません。だって、もう十分伝わってるんだから。

英語そのものを「売り」にする仕事(通訳、作家など)でなければ、英語のスキルアップがそれほど大事ではないってこと、感じてもらえたかな?

目指すのは「伝わるカタコト英語」

ここでお伝えしたいのは、
「カタコト英語のままでいいから、伝わるようになろう」ってこと。

文法、ちょっと怪しい
発音、自己流
単語、限られてる

そんな英語でも、ちゃんと伝わるんです。

だって、伝えたいことさえ決まっていれば、
その言い方はどうだっていいんだから。

⓵「これ、今日の朝に採ったキュウリ」
⓶「このネジは手作業で締めてるからズレがない」
⓷ 「おすすめは左の棚のしょうゆせんべい」

例えば、これを「英語をうまくなりたいモード」の発想で進めるとこうなります。

⓵「朝に採った」ってどう訳す?
⓶ 手作業ってどう言うんだっけ?
⓷  英語でおすすめって?

うーん英語に訳すのが難しい。。。。
この辺で脳みそがオーバーヒートして、笑顔がなくなっていきますよね。

これを、「内容を伝えたいモード」に切り替えると、こんな感じになるはずです。

⓵ 採りたてのきゅうりは格別!ってことが言いたい。このきゅうり、今日の朝(昨日じゃない)って言ってみるか。
⓶ このネジはきつく締まってて安全ってことが言いたい。手作業かどうかは、どうでもいいや。
⓷ 英語で「おすすめ」ってわからないけど、要はこれが一番ってこと。

で、伝えたいことがはっきりしたので、そのままいってみるとこうなります。

⓵ “Cucumber. This morning, not yesterday!”
⓶ "This is very very tight and safe!"
⓷  “This Soy cracker is the best!”

完璧じゃない。
でも、一番大切なことは伝わってる。

カタコト英語の進化論

僕は、「自信のないカタコト」→「自信のあるカタコト」→「引き出しの多いカタコト」→「瞬発力のあるカタコト」の順で進化していくことをお勧めします。

あくまで、「カタコト」の枠から出なくてOKと決意することから始めることが肝心ですね。

では、日本人が聞かれて困るナンバーワンの質問を例に、どう進化していくのか説明しますね。

質問:"Do you believe in God?"(あなたは神を信じますか?)

僕自身も、海外に出て初めてこの質問をくらった時は、何も答えが浮かばず、タジタジになったことを、今でも鮮明に覚えています!

まず、自信のないカタコト英語はこんな答え。

"Um….  Not really." (えーっと、困ったな、キリスト教じゃないから。。。Noかもね。。)

でも、「宗教」について意見がハッキリしてくると自信のあるカタコトに進化します。

"No, but I believe in Shinto."
(いいえ、私は日本人なので神道です。)

さらに、この質問に何度も出くわすと、引き出しの多いカタコトとなります。

"I don't believe in a single god、but I believe in many gods."
(一神教じゃなくて、多神教ですよ。)

最後に、ユーモアとアドリブ感のある瞬発力のあるカタコト英語はこんな感じです。

"Oh, I believe in Shinto at weddings, but I believe in Jesus Christ at Christmas, and believe in Buddha at funerals!"
(結婚式は神道、お葬式は仏教、クリスマスも祝う、なんでもOKな日本の特性をユーモア満載で答える)

“ペラペラ”にならなくていい。
“スラスラ”話せなくてもいい。

それでもカタコト英語はかなり進化していくことができる。
会話の内容も、より興味深いものになっているのが感じ取れたでしょうか。

世界の人と繋がるには、これで十分なんです。

そして、世界の人は、カタコト英語でもいいから一緒に楽しく話せる日本人に会いたがっているのです。

まとめ

英語は“自転車”。考えすぎると転ぶ
ブロークン英語で世界はまわってる
うまく話すより、伝わるほうが大事
カタコト英語でも、自信のレベルは進化する
ゴールは「ペラペラ」じゃなく「伝わるカタコト」

第2章:文法よりも文化のクセを学ぼう

英語が理屈っぽくなる理由

あなたにも経験ありませんか?

英語を話すと、なぜか急に理屈っぽくなってしまう感覚。

普段は「あー、それね、うんうん、わかるわかる」って空気で会話できるのに、英語になると、

“Because I think that…” (なぜなら、僕は。。。)
“So, what I mean is…” (私が言いたいのは。。)

とか、やたら回りくどいし、細かく説明しないと伝わらない。

「なんでいちいち言葉にせにゃならんのだ」と思ったこと、ありません?

でもこれ、あなたのせいじゃない。

“文法”って、実は「文化のクセ」の塊なんです。

文法=SVCじゃなくて、文化の取り扱い説明書

中学英語で習った文法、「SがVしてCになる」ってやつ。
こんな化学記号ばりの型なんて、覚えてません、の世界。

でもね、英語の文法で本当に大事なのは、SVCの並び方じゃなくて、
言葉の背景にある「文化のクセ」なんです。

たとえば日本語では、

主語なんて省略しまくり(「行きます」だけで、誰がどこに行くのか、場の空気で察する)
時制もグレーゾーン(「昨日行くつもりだったんだけど…」←え、結局行ったの?行ってないの?)
接続詞もほぼ空気で成立(「いや〜でもさ〜」←“いや”なの?“でも”なの?どっちなの?)

つまり、日本語は「察する文化」。

ハイ・コンテクストの極みなんです。コレはコレで、美しい文化ですよね〜。僕は大好きです、この空気を読む美学。

英語って、なんであんなにハッキリ言いたがるの?

これにはわかりやすい理由があります。

英語圏って、もともと「みんな同じ前提を持っている社会」じゃないんですね。

いろんな国から人が集まる多文化社会(空気なんて共有してない)
個人主義が基本(「私」がハッキリしてる)
契約文化が発達(曖昧なままでは済まされない)

だから英語では、

「察するな、言え。」

が大昔からの大前提。

これが文法にもバッチリ現れているんです。

カタコト英語でも「いつ?」は大事

日本語のこんなシンプルな文を例にしましょう。

「君さぁ、ミーティングに行くって言ったけど、本当?」

これを言う時、あまり「いつ」なんて考えてないですよね。

でも、これをカタコト英語にすると、とたんに時制が3つも出てきちゃいます。

“So you said you were going to the meeting, but now you’re not?”
(過去形+過去進行形+現在進行形)

……こまかっ!!

「言った」と「行く」と「今は行かない」の三段活用で、頭の中には時間軸が、走馬灯のようにクッキリ。

この、「話してる最中に、いつの話?を意識する」

感覚を身につけることが、文法上達の近道なんですね。

文化とリンクする英語の文法ポイント

僕は、以下の3ポイントを常に意識するだけで、英文法がかなり上達すると思っています。

では、簡単に説明しますね。

① 主語を常に明示する
⭕️ “I think it’s good.” (僕はいいと思うよ)
❌ “it’s good.” (いいねぇ)

え、誰が思ってるの?神様?AI?ゴースト?
英語では「誰が」を明確にするのがマナー。
なぜ?→ 多民族社会では、発言者を曖昧にするとトラブルの元。

② 時制をビシッと決める
⭕️ “I ate sushi yesterday.”(私、昨日寿司食べた)
🔺“I eat sushi.”(僕は寿司は食べますよ)
❌ “I eat sushi tomorrow.”(これは意味不明な文で、??って顔をされます)

現在形を使うと「寿司は食べます」となるので注意。
現在と未来を混ぜると、秒速であいまいさがバレてしまいます。
「いつ」があいまい=思想があいまい(大げさっ)と考えるんですね。

③ 接続詞で理由も結果もセットで話す
⭕️ “I didn’t go out because it was raining.”(雨が降ってたから、出かけなかった)
❌  “I didn’t go out Yesterday.”(昨日は出かけなかった)

なんで行かなかったの?って聞かれる前に言っとこう。
英語では因果関係を言葉にしてナンボ。
“So”, “Because”, “Although”など、論理接続語のオンパレード!

英語は「ツッコミ文化」

英語は「あいまいはいかん、はっきり言おうよ」の文化。

僕は大阪出身ですが、関西人がすぐに「オチはなんや?アンタは何が言いたいネン?」となるところが、英語に似てるなと、いつも思います。

これも「文化」ですよね。

そして、この「文化を理解する視点」があると、カタコト英語でもグッと伝わりやすくなる。

さらに、それをわかって話せるようになると、文法の勉強も、急に人間くさくなってくるから不思議です。

文法を“暗記”じゃなくて、“文化の地図”としてとらえ直すと、

あなたの英語への不安が、また少し、和らぐこと間違いなし!

まとめ

文法は、文化のクセの塊
英語の文法に悩んだときは、「なんでこんなルールなんだろう?」と考える
主語が必要なのは、個人主義の文化
時制に厳しいのは、あいまいさを避ける文化
接続詞が多いのは、論理で信頼を築く文化
英語のルール=文化の地図

第3章:スピーキングは「なまり英語」が世界標準

世界の66%はなまり英語!

「英語を話すなら、ネイティブみたいに綺麗な発音で!」
って、つい思ってしまう。

でも、それってちょっと日本人あるあるかもしれません。

そもそも――ネイティブってなに?という話。

では、「流暢に」英語を話す人って、いったい世界に何人いると思いますか?

答えは約15億人

 でもそのうち、ネイティブ(母国語)として話す人はわずか4億人程度です。

つまり、残りの10億人以上は、なまってる人たちなんです。

公用語としての英語は、いろんな人の「なまり」が混ざってる言葉。それを、人数が多い順に並べてみると、コレまた面白い。。

インド(2.6億人):この国は母数がハンパないからな。。
アメリカ(2.5億人):あれ、アメリカの人口って3.3億じゃ?
パキスタン(1.2億人):ここも、母数が。。
ナイジェリア(1.1億人):初等教育が英語らしい、なるほどね。
フィリピン(9000万人):ここも公用語のひとつが英語ね。
イギリス(6000万人):あら、100%じゃないのね?ここも移民の関係か。
ドイツ(4600万人):都会と地方の違いが顕著らしい、日本に似てる。。
バングラデシュ(3900万人):大学で英語を使うのが多いらしい。
カナダ(3800万人):英語80%、フランス語20%だって。
。。。。
とんで日本は1200万人(コレは日常会話レベル)
でもカタコト英語レベルは推定3700万人らしい。
僕はこの層に注目してます!!

どれも強いなまりがあるけど、“ちゃんとした英語”として日常的に使われてます。

そして、というか、「だからこそ」、
誰もあなたの「正しい発音」なんて期待してはいないんです

グローバルなビジネスシーンの実際

僕自身、いろんな国の人と毎日、
今も日本語なまり全開で英語を話しています。

たとえば、僕の日本語なまりとは?

抑揚がなくて、どこかボソボソした感じの話し方
日本語のイントネーションが抜けなくて、やたら平坦
RとLの発音は、ちょっと気を抜くとあやふやに
Nの発音は口を「ニッ」とできないので、聞こえにくい

…でも、伝わっちゃうんですね、実際。全く困ることがありません。

正直、入社して5年くらいは、完璧な英語にこだわっていました。

カッコをつけていたというか、同期の仲間よりも、多少英語ができたことに自負心があったのかなぁ?

でもある時気づいたんですね。

スピーキングを完璧にすることにあまり意味がないっていうことに。

それよりも、英語以外に磨きたいスキルや知識がたくさんあって、
英語の完璧さなんて、どうでもよくなり、
意識しなくなっていきました。

いろんな国の人が、みんなそれぞれのなまりで話す。
なまりは使えば使うほどまわりは慣れてくれる。
それよりも、「伝えるスキル」を磨いて行く。

 そこにこそ、英語(というかコミュニケーション)の本当の面白さがある。

なまり英語はあなたの看板!

大事なのは、「正しく発音すること」じゃなくて
「伝わっているかどうか」

たとえば、

“R”が“L”になっても、相手は文脈で理解してくれます。
抑揚がなくても、笑顔と目線で感情は伝わります。
話すスピードが遅くても、相手がうなづいていれば伝わっています。
トンチンカンな単語や言い回しには、必ず相手は「?」の表情を見せます。

何がいいたいのかというと、人間の会話というものは、
常に相手をみて、
素直に反応を受け止め、
その場でいい直したり、言い換えたりなどの対処をすれば、
たいていの場合は上手くいく、ということです。

ここで大切なのは、
自分の英語のなまりを気にしすぎないこと。

むしろ、それを“自分の英語”として受け入れること。
ここでもやはり、「上手くなりたい」よりも、「伝えたい」を優先すること。
さらには、自分のなまりは、自分が育った文化の看板。

看板は下ろさないで

英語は、「伝える言葉」です。
誰かとつながるためのもの。

だから、あなたの発音が誰かの英語と違っても、
それは「間違い」じゃない。
それは「あなたらしさ」、
そして、「日本人」という看板。

まとめ

世界の英語の大半はなまってます
相手はあなたのなまりを全く気にしてません
なまりをなおすより、他に大事なことがある
自分のなまりは看板、誇っていい

第4章:リスニングは「聞き返し力」が最強の武器

聞き返せる勇気が会話をつなぐ

英語のリスニングって、みんな苦手意識ありますよね。
特に相手が早口だったり、なまりが強かったりするともうパニック。

でもね、僕からひとこと言わせてください。

聞こえなかったら?――聞き返せばいいだけのことなのです。

“Sorry?”, ”Once more, please?” (ごめん、もう一回お願い?)

これだけで会話は続く、これ、ほんとです。
完璧に聞き取れなくても、会話って止まらないんです。

ちょっと耳が痛いかもしれませんが、はっきりいいますね。

実は会話を止めているのは、あなたの不安とあせりなのです。

さすがに、大型案件の商談中に、
英語がわからずパニクってしまうのは仕方ないでしょうが、
ビジネスシーンも含めて、普通の日常会話というものは、
「あせる」のに値するほどのない、
サラッと聞き返しても何の問題もない会話がほとんどではないでしょうか?

むしろ、サラッと聞き返せる人のほうが信頼される

 変に「わかったフリ」するより、
「今の部分、もう一回言ってくれる?」って素直に聞けるほうが、
よっぽどかっこいい。

わからないはチャンス

僕の経験上、「わからない」と言える人は、伸びる人です。

もっと知りたいっていう好奇心がある
相手の話をちゃんと理解したいという誠実さがある
自分を守るより、相手と繋がることを優先している

わからないことを認めるのは、勇気。

特に英語を学びはじめの人は、わからないことだらけでしょうが、
それは、自分を磨くチャンスだらけ、とも言えます。

なぜなら、それは、新しい会話と出会いを開く鍵がそこにあるからです。

僕の実話:英語35年やってても聞き取れません

正直に言いますね。

僕、英語歴はもう35年になります。
でもね、今でもリスニングの正答率は体感60%くらいです。

たとえば僕の職場ではこんな感じ。

インド、アフリカ、イギリス、アメリカ南部なまり…
毎日が“なまり総合格闘技”。

特にイギリス英語発音、あれはもう僕の天敵でして、
いまだに全く、何を言ってるかわからない。

ロンドンの同僚と話すときは、
必ずビデオオン。
内容は8割くらい顔の表情から読み取ってます。
「眉が下がった、これはたぶんNoだな」みたいな、
表情解読選手権状態です。

不思議かもしれませんが、
これでも仕事も日常も問題なくこなせてるんです。

なぜかって?
“文脈”という最強の味方がいるから。

会話ってね、ひとつひとつの言葉じゃなくて、
前後の流れ、場の空気、顔つき、手の動き、ぜんぶが情報なんです。

要は、英語は聞き取れなくても、ちゃんと伝わるヒントはそこらじゅうにあるってこと。

それで、伝わる会話はできるし、むしろそれが普通。

だから、心配しすぎなくて大丈夫。
耳だけじゃなくても、会話はキャッチできる。

これは僕が、身をもって証明してきたことです。

リスニングは苦手のままでいい

リスニングが苦手――という人、実はめちゃくちゃ多いです。
文法やスピーキングより、ダントツで多いんじゃないかな。

まあ、わかりますよ。

スピーキングとか読み書きって、ちゃんと勉強すれば、それなりに成果が出ます。“努力が報われる系”。これ、日本人は得意ですからね。

でも、リスニングだけは別格。

どれだけ真面目に教材聞き込んでも、
「え?今なんて言ったの?」が一向に減らない。

しかも、「10代までに耳を慣らさないと一生聞き取れない」みたいな話まで出てきて…
はい、心が折れますよね。

僕には4人の子どもがいて、いわゆる“帰国子女”ですね。
もう、リスニング力の差が歴然なんです。

僕が「え?今の単語なんだっけ?」となっている横で、
子どもたちはケラケラ笑って、スラングもジョークも聞き取ってる。

…負けた感、ハンパないです。

そんな悔しい経験があるからこそ、
僕は今までこう言い続けてきました。

「聞き返し力さえあれば、英語はなんとかなる」って。

大人から英語を始めた人たちへの、
励ましのつもりで、そう書いてきました。

「わかったフリ」は超危険!

でもね、
ここで一つ、どうしても伝えたい“危険な落とし穴”があるんです

それは、英語人生を台無しにする「わかったフリ」地獄。

弾丸のように飛んでくる英語に、
反射的に "Yes. Yes. I see. I see." ってうなずいて、
中身はスルー。
その場の気まずさだけを乗り切って、話を流す。

これ、気持ちはすごくわかります。
「今さら“何て言ったの?”って聞き返すの、ちょっと恥ずかしいな…」
その気持ち、僕も何度も経験しました。

でもね、これ、超危険な麻薬みたいなものなんです。

「なんか英会話、できてる感」が出るからこそ、
本人も気づかないうちに英語が上達しないスパイラルにハマっていく。

聞いてるつもり → 実はわかってない → でも聞き返さない → 進歩しない
という、地獄の無限ループ。

自覚、ありますか?

もしも「ドキッ」とした方がいたら、
それは“立ち止まるサイン”です。

あなたの英語力を救えるのは、派手な教材より、
「え?もう一回言ってくれる?」勇気のひと言。

ちょっと苦い話になりましたが、
思い当たるフシがある方は、このNOTEの記事を、処方箋代わりに読んでくださいね。

究極の聞き返しフレーズを教えましょう

明るい話に戻りますね。

僕がおススメする、「聞き返しフレーズ」テクニックに意識が向き始めると、英会話が数倍楽しくなります。

例えばですね。

"Excuse me?", "Pardon me?", or "Sorry"
これは日本語でいうと「ん、何?」くらいの感じ。いちばん砕けた言い回しなので、これは雑談向き。言い方も大事で、サラッと小声でいうと「何?」ですが、ゆっくり大きな声でいうと「なんだと、このやろ〜?」になっちゃうので注意。

"Could you say it again?”
これは「もう一度お願いします」。少し丁寧で、フォーマルな場やビジネスシーンで使うことが多いかもしれません。今言った言葉が聞き取れなかったことを素直に認めているので、他意がなく、好感度の高い聞き返しです。

"What did you say?"
これは「今なんて言った?」の直訳ですが、実際に使うと「えー、そんなこと言うなんで信じられない!」くらいの大げさな聞き返しになってしまうことがあります。これは、あまり使わないほうが無難かもしれませんね。

その中でも僕が勧める究極の聞き返しフレーズはこれ。

"What is your point?"
(で、要は何が言いたいの?)
ちょっと鋭いけど、これが使えると最強です。
自分が聞き取れなかったことは棚に上ておいて(笑)、
長々と説明を続ける人に「まった」をかける一言。

これは、喧嘩腰ではなく、優しく笑顔で聞き返すのがコツ。

 相手がたじろいだら、「あ、この人もいいたいことが整理できてなかったな」と内心ガッツポーズ(笑)。

この聞き返しは、自分のためだけじゃなく、相手の話を整える効果もあるんです。

恥ずかしさより繋がる楽しさを選ぼう

いろんなバージョンで「え?なんて言ったの?」って聞ける自分になれたら、英語での会話はぐんと楽になり、あせらなくなります。

聞こえなくてもいい。ちゃんと聞こうとする姿勢があれば、会話は続く。

わからないところを聞き返すことで、相手との信頼関係も深まる。

ここまであっさり開き直れると、けっこう気持ちよくなりません(笑)?

まとめ

聞き取れなかったら、素直に聞き返せばOK
「Sorry?」「Once more, please?」が言えるだけで会話は続く
わからない=恥ではなく、好奇心と誠実さの証
わかったフリは命取り
恥ずかしさより、繋がる楽しさを選ぼう

第5章:中学英語で上等ーカタコトで人生語れます

中学英語は捨てたもんじゃない

「あぁ…単語が出てこない…」「語彙が貧弱で恥ずかしい…」
そう思って英会話に踏み出せない人、多いですよね?

でも、安心してください。世界で大人気の英語ドラマ『フレンズ』、あれに出てくる英単語の60〜70%は中学英語レベルです。

『フレンズ』って、ラブあり、友情あり、笑いありの“お気楽日常系シットコム”。

出てくる英語も

“Come on!”(ちょっと〜)
“Are you serious?”(マジで?)
“What happened?”(何があったの?)

こんな中学英語オンパレード。

ちなみに、映画『ミッション・インポッシブル』やディズニーの実写版『アラジン』ではどうでしょうか?

答えはこうです。

『アラジン(実写版)』:中学英語の割合は 40〜50%
『ミッション・インポッシブル1』:中学英語の割合はおよそ 30〜40%

……一気に下がりましたよね。

なぜかというと、こういった映画は「非日常」「ファンタジー」「アクション」などの要素が強いため、登場する英語も自然と難しくなります。

専門用語や詩的な表現、時代背景に合わせた古めかしい言い回しなんかも頻繁に出てきます。

だからこそ、「映画がわからない=英語力がない」ではないのです!

むしろ、「わからないのが普通」なんです。

それを前提に、「カタコトでも気楽に会話ができる」ことの方が、何倍も大事。

中学英語だけでも、フレンズみたいな“リアルな日常”の会話はバッチリこなせる。

映画を見て自信をなくすんじゃなくて、
普通の日常英会話に焦点を絞ること」がポイントです。

「難しい単語=カッコいい」って思い込み、今日で卒業しませんか?

中学英語のリッチな会話の実例

「中学英語って、所詮 "This is a pen" レベルでしょ?」って思ってます?

イヤイヤ、とんでもない!

まずは、ワイン好きなおじさん同士の会話を妄想してみましょう。

A:Do you like red wine?(赤ワインってすき?)
B:Yes, I do. I drink it every night.(大好き、毎晩飲んでます!)
A:Oh nice. I love it too. It’s good for sleep, right?(おーいいね。寝付きがよくて〜)
B:Yes, and it makes me happy.(うん、それに幸せな気分になるよ)
A:Same here. Red wine is my best friend.(まったく同感。赤ワインは親友です)

……ね?ぜんぶ中学英語。でも会話、成立してるでしょ? ちょっと酔っぱらい気味の人生トークも、これで十分。

じゃあ、次はもうちょいまじめに、働き方の話に進めてみます。

A:Are you busy these days?(最近忙しい?)
B:Yes, very busy. Too many meetings.(めっちゃ忙しい。会議ばっかり)
A:That sounds hard. Do you like your job?(そりゃ大変だ。仕事、好き?)
B:Sometimes. But I want more free time.(まあまあ。でも自由時間がもっとほしい)
A:I know. We all need a break sometimes.(だよね、たまには休まなきゃ)

……どうです?「今どき働き方改革」トークも、中学英語で完走できます。

そして最後は、しみじみ夢トーク。

A:What is your dream?(夢ってなに?)
B:I want to open a small bakery.(小さなパン屋を開きたいんだ)
A:Wow, that’s a sweet dream.(うわ、それ最高)
B:Yes, I love bread and making people smile.(パンも笑顔も大好きでね)
A:That’s great. I’ll be your first customer.(いいね!俺が最初の客になるよ)

……どうです?ロマンまで語れちゃう。 でも、ぜんぶ中学英語。

使う言葉がシンプルでも、かなり内容の深い話ができることを、感じてもらえたらうれしいです。

英単語1600個覚えても話せない理由

中学英語で習う英単語数はおよそ1600語。

さすがに英語のプロが厳選して選んだ言葉なので、
日常会話でよく出る、そして用途の広い
「役立つ単語」が選ばれてると思います。

「じゃあ、普通の会話はできるよね?」

…ってなると、「いや、それがまだ…」ってなる人、多いんですよね。
これも、日本人あるあるです。

でもね、僕がこれまで出会ってきた「英語ができる人」って、
語彙数が多い人じゃなかったんです。

実はそれは、
自分の思いや話したいテーマがハッキリしている人たちでした。

例えるとわかりやすいので、3人の架空の登場人物を紹介します。

寿司料理人のまさ:中学英語は真面目に学んだけど、その後弟子入り。NYでのSUSHIシェフが夢で、料理関係の英単語や言い回しにはやたら精通している。

元ギャルビジネスウーマンのさやか:学校の英語は上の空だったけど、好奇心旺盛で努力家、人生のビジョンが超クリア。

外資系エリートのさとし:海外生活が長く、英単語数は3万語超。でも、時事、スポーツ、アート、に大した関心がなく、スモールトークが苦手。

英単語数ではダントツさとし。英語も卒なくは話せるけど、会話の内容がどうも薄っぺらい。コレって本当に「英語ができる人」かな

仕事はできる人かもしれないし、同時通訳みたいなことも難なくこなしてくれるので、持つべきものは友、頼りになる人ですね。

一方、ビジネス大繁盛、プライベートも大人気、イキイキとした英語ができるのは、さやか。

言葉数は多くないけど、相手がドキッっとする、"Are you crazy?"みたいな、カタコトパンチをいつでも放てるのが最大の武器。

僕が考える、一番「英語ができる人」、はまさ。挨拶から、天気の話、最近のスポーツから政治の話まで、中学英語できちっとこなせる、会話の達人。

こと、SUSHIの説明となると、”It is Japanese aesthetics.” (それは日本の美学です)などの専門用語を散りばめることもできる、プロの職人。

ちょっと極端な例かもしれないけど、
英単語数自体には、何の意味もないということ、伝わったでしょうか?

英語ができるようになるのは、「話たい」こと、「話さなきゃいけないこと」がたくさんあるから

たくさん言葉を知ってるから、ではないのですね。

まとめ

日常会話の7割は中学英語
「知ってる単語」でリッチな会話はできる!
英単語が増えても、英語ができる訳ではない
単語を増やすよりも、話たいことを増やす

第6章:性格はかえる必要はない

そのアドバイス、性格を変えないとできなくない?

海外生活をしていると、よ〜く耳にするアドバイスの数々。
でも、どれもこれも…なんだかモヤモヤするものが多いのはなぜ?

そこで最後に、僕が35年間モヤモヤし続けた、
「性格を変えなきゃ無理じゃん系アドバイス」ベスト10と、
僕の率直な意見と解決ヒントを、ズバリ紹介します。

モヤモヤ系アドバイスは、文化ギャップの裏返しだったりするですね。読んだらきっと、あなたはきっと元気づけられるはず〜!

モヤモヤ系アドバイス TOP10

1. 「自分からどんどん発言しよう!」
英語圏の前提: アピールしてナンボの“自己主張文化”
日本の現実: 間を大切にする文化では、いきなり挙手マシーンは無理
解決ヒント: 「ここぞ」の一言に集中する、“一点突破“の発言スタイル

2.「YESかNOをはっきり言おう!」
英語圏: 結論ファーストが信頼のカギ
日本: “グレーゾーン“こそが美徳。何でも白黒つけなくてもねぇ
解決ヒント: “It depends.” も立派な答え。背景を加えて丁寧に補足

3.「自分を売り込め!(Sell yourself!)」
英語圏: 自己PRは個人主義の命
日本: 謙遜の文化では、自分語りは“自慢“に見えるよね
解決ヒント: 「経験」や「失敗」を語りながら、“結果的に強みが伝わる“形

4.「わからないことはすぐ質問しろ!」
英語圏: 質問はあいまいさを避ける積極性の証
日本: 「調べてから聞け」文化の中で、即質問は気が引ける
解決ヒント: “I checked, but just to be sure...“の丁寧な確認スタイル 

5.「沈黙はNG!」
英語圏: 間をあける=興味がないと誤解される
日本: 調和を大切にするから、沈黙も会話の一部なんですけど
解決ヒント: 沈黙を埋めるのではなく、うなずきや表情で“聞いてる姿勢“ 

6.「もっと大きな声で話しなさい!」
英語圏: 声量=自信と判断されがち
日本: 静かに話すのがデフォルト。「うるさい」はイラッとくることも
解決ヒント: 声量よりも“はっきり発音“と”ゆっくり話す“が伝わるコツ 

7.「目を見て話せ!」
英語圏: アイコンタクトは隠しごとがない信頼の証
日本: 特に目上の人を“じっと見る“のは至難の業
解決ヒント: 相手の目を時々グッと見る“チラ見アイコンタクト“はどう? 

8.「スモールトークができないと孤立する!」
英語圏: 雑談から関係を築く文化
日本: 日本では関係ができてから雑談に入る順番では?
解決ヒント: 「雑談ニガテなんです(笑)」から正直に始めてしまおう  

9.「いつも笑顔でフレンドリーに!」
英語圏: 明るさが礼儀のひとつ
 日本: 無理な笑顔は“わざとらしく“てさらにヘコんでしまう
 解決ヒント: ”柔らかい声のトーン“や”丁寧な相づち“でフレンドリー感 

10. 「自信があるように見せなきゃ!」
英語圏: 自信=信頼性。演じることも許容される
日本: 自信過剰は禁物、“自然体“がいいなぁ
解決ヒント: “堂々と話す“は、あせらない態度で示し、中身に集中

あ〜、言ってみて、スッキリした(笑)!

「性格改造」しなくてOKな理由

これらのモヤモヤ系アドバイス、どれも正論に見えるけど、
よく考えると「英語ができるようになるアドバイス」じゃなくて、
相手の文化を理解しようぜアドバイス」なんですね。

だから大事なのは…

無理に性格を変えなくていい
自分らしい”理解を示すふるまいと伝え方”を探そう
繋がりたい気持ちと、ちょっとした工夫があれば、それで十分!

「英語が苦手」って思い込んでいた人の多くは、
実は「文化のギャップ」に違和感を感じてただけかもしれませんね。

英語を話す時は、
自分の性格そのままで、シャイでも、静かでも、カタコトでもいい。

相手の文化に「なりきる」必要はありません、
「なるほど、ここが違うんだ」と認めるだけで十分じゃないかな。

あなたらしいスタイルで、世界とつながっていきましょう!

おわりに:英語は「お稽古事」

ピアノはお稽古。茶道もお稽古。ダンスももちろんお稽古。

でも英語は……「お勉強」って思い込んでいませんか?

これ、おかしくないですか?

英会話って、頭だけじゃなくて、耳も口も体もフル稼働。

ピアノで言えば、
楽譜(文法)を見ながら指を動かす(発話)し、
音を聴く(リスニング)し、
テンポに合わせて表現する(イントネーション)わけです。

……そう、まさに全身エクササイズ!

なのに、英語になると急にノートとペンを握りしめて、眉間にシワ寄せて「正解」を探しにいっちゃう。

でもね、ピアノだって、最初は指がもつれるし、ダンスだって足がつる。
だから英語も、「見よう見まね」からでいいし、「うろ覚え英語」で十分。

大事なのは、すでに自分の中にある英語の知識を「信じて」、
何度も何度も、繰り返しお稽古する感覚

完璧じゃなくていい。あせらず、間違っても笑い飛ばせばいい。

そうして毎日ちょっとずつ、「あせらない英語」のお稽古を続ければ、
そのうち、「あれ?なんか通じたぞ?」って瞬間がやってきます。

そういう小さくて嬉しい瞬間を積み重ねていけば、
きっとあなたの不安は、少しづつ小さくなり、
そんなに時間をかけなくても、
「英語ができる人」になっていくのです。

それはペラペラじゃなくてもいい。
それはネイティブみたいじゃなくてもいい。

世界に伝わる、あせらないカタコト英語の達人。

そんな人が、日本からもっとたくさん生まれることを、
僕は心から願っています。


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