「未経験」のままじゃない。でも経験者とも言えない。|私が先生を辞めてWebマーケターになるまで⑤
シリーズ第5弾です。
以前の記事はこちらです。
工作や教員系など書きたいことはあるけれど
同時進行でいろいろ手を出していて
出せない記事があるので
その前にこちらのシリーズを出しました。
それでは、ご覧ください🎶
「未経験OK」って、どこまで未経験OK?
最近の私は、求人票をよく見ています。
「Webマーケター 未経験」
「SEO 業務委託」
「Webディレクター リモート」
気になる求人を見つけては開いて、
仕事内容を読み、応募条件を確認する毎日です。
「未経験OK」
そんな言葉を見つけると、少し期待します。
でも、その下を読んでいくと、
「法人経験必須」
「Exceを仕事で日常的に使っている人」
「ECサイト経験」
と何かしらの条件が書かれていることも。
……未経験OKって、
どこまで未経験OKなんだろう。
そんなことを思いながら、
また次の求人を探してスクロールします。
5、6月から応募を始めましたが
最初はどこにも応募できず
かろうじて
ライティングのお仕事に
応募していました。
「webマーケティング」
「SEOマーケター」
辺りで検索すると
経験必須が多いし
しかも3年、5年あたりもざらにあるし
未経験OKは正社員枠だし
34歳までしか募集していなかったり
どちらかというとテレアポ寄りだったり
想像していたような求人を
見付けることもできない
求人を見ても応募する勇気がでない
応募しても返事が返ってこない
そもそも書類で落ちる
6月はそんな感じで過ぎていきました。
7月後半になってくると
書類が通って
マッチテストが受けられるようになってきました。
メール文などをテストされます。
かかった時間などを測って
それも正直に入力します。
わりとマッチテストで
落ちることも多かったのですが
やっぱり返信が来ると
嬉しいものです。
そして、マッチテストが通ると
Web面談に進めるようになってきました。
今は、業務委託の仕事を中心に応募しています。
パート・アルバイト枠も探していたけれど
出社スタイルが多いので
どうしても学童のお迎えが
間に合わなさそうな場所や勤務時間が
条件としては合わないので応募を見送っています。
書類をPDFで送って、面接を受けて、結果を待つ。
待っている間も応募する。
うまくいかなければ、また次を探す。
教員をしていた頃には、
40歳になって
こんなに求人票を見る毎日が
来るとは想像していませんでした。
正直、焦ることもあります。
Webマーケティングを学び始めた頃は、
「勉強すれば少しずつ仕事に近づいていく」
と、もっと単純に考えていました。
もちろん、学んだことは増えました。
SEO、広告、アクセス解析、記事構成。
でも、求人を見るたびに感じるのは、
「知っている」と「仕事としてやったことがある」
の間には、思っていた以上に
大きな差があるということです。
そんな中で、最近ひとつだけ
変わったことがあります。
まだ「Webマーケターとして働いています」
と胸を張って言える状態ではありません。
それでも、以前のように
「スクールで勉強しています」
だけではなくなりました。
今、私はWebマーケティングスクールで、
SEOディレクターとして
実際の記事制作に関わる経験をしています。
少しだけ「仕事」に近づいた
今、Webマーケティングスクールの中で、
SEOディレクターとして
記事制作に関わる経験をしています。
「SEOディレクター」
こう書くと、なんだか急にそれっぽく聞こえます。
でも、実際にはまだまだ勉強しながらです。
もちろん、サポーター付きで
手厚いフィードバックをいただけます。
いい点と悪い点を指摘してもらえるので
いい点は素直に嬉しいし
悪い点は改善するだけなので
結果的によくなっていくのが嬉しいです。
今取り組んでいるのは、
すでに公開されている記事のリライト。
まず記事を読み、
「ペルソナはどんな人だろう」
※架空の顧客像のこと
「読者は、何を知りたくて検索しているんだろう」
「今の記事には、何が足りないんだろう」
「どんな順番なら、最後まで読みやすいだろう」
と考えます。
そこから記事設計をして、構成案を作ります。
見出しを考えて、
その見出しでは何を書くのかを整理して、
必要であれば参考になる情報も探します。
ここまでは、自分の中で考える作業です。
でも、今回はそれだけではありません。
作った構成案をもとに、
ライターさんに記事の執筆をお願いしています。
自分で記事を書くのではなく、
「こういう記事を書いてほしい」と
誰かにお願いする側です。
これまで文章を書く経験はあっても、
人に書いてもらうために
記事を設計する経験はありませんでした。
実際にやってみると、
「この説明で意図は伝わるかな」
「ここは、もう少し具体的に書いた方がいいかな」
「逆に細かく指定しすぎると、書きづらくならないかな」
「こんなにライターさんに振ってしまって負担が重すぎないかな」
と、思っていた以上に考えることがあります。
SEOディレクターという仕事は、
記事を書く人というより、
記事のコーディネートをする
「どんな記事にするのかを考えて、それを形にしてもらう人」
に近いのかもしれません。
少なくとも、今の私はそんなふうに感じています。
そして、もう一つ意外だったのが、
記事の内容だけを
考えていればいいわけではないことでした。
いつまでに構成案を作るのか。
いつライターさんに依頼するのか。
いつまでに原稿をもらうのか。
そこから確認や修正に、
どのくらい時間を残しておくのか。
最終的な納期から逆算して、
少しずつ予定を組んでいきます。
「記事を作る仕事」と聞いていたはずなのに、
気づけば文章以外のこともかなり考えています。
でも、このあたりから
私は少し不思議な感覚を持つようになりました。
まったく新しい仕事をしているはずなのに、
「これ、どこかで似たようなことをしてきた気がする」
と思う場面が増えてきたのです。
自分で書くのと、人に書いてもらうのは全然違った
構成案を作っているとき、最初はどこかで、
「自分が分かっていれば、ある程度は伝わるだろう」
と思っていました。
でも、実際にライターさんに
お願いする段階になると、
それでは足りませんでした。
自分で記事を書くなら、
「ここでは、こういうことを書こう」
と頭の中で考えながら、そのまま文章にできます。
少し説明が足りなくても、自分で途中から付け足せます。
でも、人に書いてもらう場合はそうはいきません。
こちらの頭の中にあるものは、相手には見えません。
「この見出しでは、こういうことを書いてほしい」
「この部分では、読者のこんな疑問に答えてほしい」
「ここは、こういう流れで次の見出しにつなげたい」
自分の中では
なんとなく分かっていることも、
言葉にして渡さなければ伝わりません。
そこで初めて、
「構成案って、見出しを並べればいいわけじゃないんだ」
と気づきました。
書いてほしい内容を細かく伝えれば、
意図は伝わりやすくなります。
記事を書く際のお願いも
明確にする必要があります。
文字指定や参考資料の指定
タイトルは変更可能とか
でも、細かく指定しすぎると、
今度はライターさんが
書きにくくなるかもしれません。
逆に、自由に書いてもらおうとして
説明を減らしすぎれば、
こちらが想定していた内容と
ズレてしまう可能性もあります。
この加減が、思っていた以上に難しい。
「ここまで書いた方がいいかな」
「いや、これはライターさんに任せた方がいいかな」
そんなことを考えながら、
構成案を何度も見直します。
自分で文章を書くことと、
人に書いてもらうための設計をすることは、
似ているようで、かなり違いました。
そして、少しずつ分かってきたのは、
SEOディレクターの仕事は、
「自分がいい記事を書くこと」だけではなく、
相手が書きやすい状態をつくることも
仕事の一つなのかもしれない
ということです。
もちろん、まだ経験を積み始めたばかりなので、
うまくできているわけではありません。
それでも、
「どう書けば、相手に伝わるだろう」
と考えていると、なぜか少し懐かしい感覚がありました。
考えてみれば私は、これまでの仕事でもずっと、
「自分が考えていることを、
どうしたら相手にも分かるように伝えられるか」
を考えてきたのかもしれません。
まったく違う仕事なのに、どこか似ている
「どうしたら相手に伝わるだろう」
そう考えながら構成案を作っていると、
ふと教員時代のことを思い出しました。
授業をするときも、
知っていることや
決まっていることを
ただ話せばいいわけでは
ありませんでした。
どんな力を身に付けさせたいのか
そのために必要なことを考えて
子どもたちに何を伝えたいのかを決めて、
どんな順番なら理解しやすいかを考えて、
必要なら例を入れたり、言葉を言い換えたりする。
思ったように伝わらなければ、
支援が必要なことがあれば
別の説明や手立てを考える。
今振り返ると、
ずっとそんなことをしていました。
記事構成を考えるときも、少し似ています。
相手が子どもから読者に変わっただけで、
「どうすれば伝わるか」を考えるところは、
意外と変わりません。
納期を意識して
スケジュールを組むときにも、
似た感覚がありました。
学校では、運動会や展覧会、
遠足や校外学習、
保護者会など、
日程が決まっているものがたくさんあります。
その日から逆算して、
「今週はここまで」
「来週までにこれを準備する」
「この日には子どもたちに伝える」
と予定を組んでいました。
一つのことだけを進めればいいわけではなく、
授業をしながら、行事の準備をして、
提出物を確認して、保護者への連絡もする。
今考えると、複数のことを同時に動かすのが
当たり前の仕事でした。
「これ、まったく知らない感覚ではないな」
と思うことがあります。
もちろん、SEOの知識も必要ですし、
Web業界ならではの考え方もたくさんあります。
教員経験があれば、
そのままWebマーケティングの仕事ができる、
ということではありません。
先生を辞めると決めた頃は、
積み上げてきたものを一度手放して、
まったく別の世界に行くような気持ちがありました。
でも最近は、少し違うように思っています。
仕事は変わっても、
これまで身につけてきたものが
全部ゼロになるわけではない。
教員時代にやってきたことは、
全部置いてきたわけじゃなかったんだな。
そんなことを、最近少しずつ感じています。
書けること、話せることが増えた
ここまで書くと、
「少しずつ順調に進んでいる」
ように見えるかもしれません。
でも、実際はそんなにきれいではありません。
「学んだこと」と
「仕事として任せてもらえること」の間には、
思っていた以上に距離があります。
しかし、良い変化もありました。
応募時の自己紹介文や
職務経歴書や履歴書に
書けることが増えてきました。
以前なら、
「WebマーケティングスクールでSEOやweb広告を学んでいます」
と答えることが中心でした。
今は、自分が実際にやっていることを
具体例として話せるようになりました。
もちろん、まだ経験としては小さいものです。
でも、
「勉強しています」
だけだった頃と比べると、
少しだけ言葉の重みが変わったような気がします。
求人票に書かれている
「実務経験」という言葉を見るたびに、
まだ自分には足りないと思います。
それでも、
何も経験がなかった頃と、
今の自分がまったく同じかと言われれば、
たぶん、もう同じではありません。
同じ「未経験」でも、中身は少し変わった
今の私は、まだWebマーケティングの「未経験者」です。
企業でWebマーケターとして働いた経験があるわけでも、SEOディレクターとして何年も実務を積んできたわけでもありません。
だから、「経験者です」とは言えません。
でも最近、数か月前の自分と今の自分は、同じ「未経験」でも少し違うのかもしれないと思うようになりました。
少し前までは、「知っていること」が増えていました。
今はそこに、「やったことがある」が少しずつ加わっています。
未経験というのは、昨日まで未経験で、ある日突然「経験者」になるようなものではないのかもしれません。
できることが一つ増えて。
また一つ増えて。
気づいたら、以前とは少し違う場所に立っている。
今の私は、その途中にいるのだと思います。
まだ「Webマーケターになりました」とは書けません。
でも、
「Webマーケターになれるのかな」
と考えているだけだった頃からは、少し進みました。
「未経験」のままじゃない。
でも、経験者とも言えない。
今は、その間です。
求人応募はガンガンいこうぜ
スクールの講師の方によると、
経験者って書かれても
気にせず応募しましょう。
イケるときもあるし
別の仕事を紹介してもらえることもあるし
ポチッと押すだけなら
押しましょう。
そんな風にアドバイスをもらい、
未経験枠なら
面接まで受けられるようになったので
思いきって経験者枠も
ダメ元で応募しています。
今度こそ、良い報告ができたらいいなと
思いながら記事を書いています。
まだまだ暑いので
みなさんも
お体お大事にしてください。
