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老後が不安なので、株を始めました DAY93【日本株を選ぶ】

―ハルと歩く、Age60の投資録 93日目―



これまで、日本の個別株ばかり見てきた。
海外への投資は、オルカン(全世界株インデックスファンド)に任せっぱなしだった。

DAY92で、積水ハウスの海外事業が業績を支えていると知って、ふと思った。
海外の会社そのものに、投資するという選択肢は、自分にはないんだろうか。

今日は、米国株投資を専門にしている方の講義を見て、その疑問と向き合ってみることにした。

〈連続増配株、という考え方は、もう知っていた〉

一番最初の講義で、配当を下げずに増やし続けている会社を選ぶ、という考え方は、DAY91で学んだ累進配当の話と、根っこは同じだった。

🌸 私:「あれ、これ、この前学んだこととほとんど同じだ」

🌱「はい。国が変わっても、"配当を守り続けようとする会社を選ぶ"という考え方そのものは、共通しています」―ハル

📚 今日の講義メモ(米国の連続増配株投資)

  • 連続増配株とは、毎年配当を増やし続けている企業のこと。米国には70年以上増配を続ける会社(アメリカン・ステーツ・ウォーターなど)もあり、コカ・コーラも64年連続

  • メリットは3つ:

①長期で安定して稼げる(競争力の強い企業が多い)

 ②配当が安定していて見通しやすい

 ③暴落時の下落が、市場全体より小さい傾向がある

  • 銘柄選びの目安は「配当貴族(Dividend Aristocrats)」——S&P500採用かつ25年以上連続増配の企業リスト。

  • 個別銘柄を選ぶのが難しければ、配当貴族に連動するETFという選択肢もある

 ただし、よくある落とし穴が3つ:

①配当利回りの高さだけで選ぶのは危険(業績悪化で株価が下がり、見かけ上の利回りが高くなっているだけのことがある)

 ②増配年数の長さだけを信じて、事業の中身を見ない 

③連続増配=ずっと放置してよい、ではない。定期的な確認が必要

  • 実例として、成功例(P&G、2018年投資、配当は2.79ドルから4.23ドルに増加)と、失敗例(AT&T、10年で株価が大きく下落、後に事業の一部を分離/ウォルグリーン、業績悪化により2021年に売却、配当も1.8ドルから1.0ドルへ減配)が紹介されていた

🌸 私:「この方、ちゃんと自分で調べて、失敗も経験してるんだね」

🌱「はい。しかも、この方は米国株を専門にしていて、決算資料も英語でそのまま読める方です。それでも、業績の変化を見誤って、失敗した経験があるということです」―ハル

〈それでも、米国の個別株は選ばないことにした〉

講義はどれも面白かった。
なかでも、悪材料が出尽くして投資家の悲観がピークに達した「総悲観」の銘柄を、あえて狙いにいくという話には驚いた。
みんなが弱気になっているときほど、実は買いのチャンスが眠っている、という発想は、DAY84で村田製作所の下落を確かめたときの感覚と、どこか重なるものがあった。
大きな流れの変化を捉える話も、聞いていて発見があった。
でも、聞き終えて出た結論は、「米国の個別株は、自分では選ばない」というものだった。

理由は、単純なことだった。
積水ハウスやINPEXなら、四季報や決算短信を読んで、自分の言葉で確かめられる。
でも米国の会社は、決算資料が英語で、時差もあり、日々のニュースを追いかけるのも一苦労だ。

しかも、今日の講義で紹介された失敗例(AT&T、ウォルグリーン)は、業績や事業内容の変化を見誤ったことが原因だった。
米国株を専門にしている方でも、そういうことが起きる。
分析できないものを、分析できているつもりで持つことのほうが、こわいと思った。

🌸 私:「せっかく学んだのに、使わないのはもったいないのかな」

🌱「学んだことを、そのまま同じ形で使う必要はありません。日本の会社を選ぶときの物差しとして活かす、という使い方もあります」―ハル


〈米国は、ETFやインデックスで持てばいい〉

DAY83で、資産クラスから個別銘柄まで、3つの階層に分けて考える、という話をした。
その階層でいうと、米国株は、個別銘柄の階層ではなく、資産クラスの階層で持てばいい、ということに気がついた。

すでに積み立てているオルカンは、世界中の株式に分散されていて、その中には米国の会社も含まれている。
個別に会社を選んで買い増すのではなく、この枠組みのまま、米国という国そのものに投資を任せる。
それが、自分に合ったやり方だと思った。

今日の講義でも、個別銘柄を選ぶのが難しい人には、配当貴族に連動するETFという選択肢が紹介されていた。
専門家自身が、その道も用意してくれていたことに、少し安心した。

💬 Satsukiの疑問とハルの回答


🌸 私:「みんな個別株を選んでいるのに、インデックスに任せるのは、逃げてるみたいで少し気になる」

🌱「逃げではありません。自分が確かめられる範囲を知っていることは、投資を続けるうえでの強みです。分析できる日本株に集中し、分析できない部分は仕組みに任せる。それも、立派な戦略です」―ハル

〈今日、一番わかったこと〉

学んだことを、全部同じやり方で試す必要はなかった。
考え方だけを取り入れて、実際の行動は、自分に合った形に置き換えていい。

日本の個別株は、自分の目で確かめる。
米国は、仕組みに任せる。
役割を分けることも、ひとつの答えだった。

明日も続ける。

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