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✅20代男性【弟と仲良くする義理ない】選択理論でコーチング人生案内#96

「20代の男子学生。私は長男で3歳下の弟がいるのですが、ウマが合わず4、5年前からほとんど会話がありません。両親はとても苦慮している様子で、私に「社会人になれば家を出るのだから、弟と仲良くしてくれ。最後の願いだ」と迫ってきます。」

 しかし、私には、家族の前では言えない本音があります。それは、弟は両親の勝手な思惑で生まれた存在で、私が望んで兄弟になったわけではなく、無理に関わる義理はないと考えていることです。

 両親が私に弟と仲良くしろと迫るのは、エゴとしか思えません。仲の良い兄弟姉妹もいるので、こうした考えに至ったのは、親の教育が失敗したからではないかとさえ思います。

 兄弟はなぜ必要なのでしょうか。ウマが合わなくても仲良くするべきでしょうか。親のために仲良くすることが、意味のある良好な兄弟関係といえるのでしょうか。(埼玉・M男)

(2022年5月7日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】


相談者の「困りごと」

・「ウマの合わない弟」と仲良くしたくないのに、両親に仲良くしてくれと迫られて、納得できなくて、困っている。

相談者の「願いごと」

・両親には、「ウマの合わない弟」と今のように距離を置いている現状を、受け入れて、自分に無理強いしないようにしてほしい。

【コーチングモデルと選択理論の考え方】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

②「相手が自分に求めている行動で、自分がしてあげ
られるものがあれば、積極的に協力し貢献しよう」
と考えてみましょう。


【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・「ウマの合わない弟と仲良くしろ」と強く迫る両親に、自分が振り回されて困っている。

・「ウマの合わない弟と仲良くしなければならないこと」が納得できず、困っている。
 
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。

 

【心に響く回答者(山田昌弘さん)の言葉】

 私にも弟がいるので、あなたのお気持ちよく分かりますよ。男兄弟は、お互いをライバル視することが多く、趣味や性格が正反対になることはよくあります。
 きょうだいだからといって、無理に相手に合わせるのも不自然ですね。ただ、ご両親の気持ちも分かってあげてください。子どもたちが仲良くと思うのも自然です。
 ご質問ですが、親を選ぶことができないのと同じように、きょうだいの人数や順位、性別を選ぶことはできません。自分の思い通りにならない相手と一緒に生活する。ドイツの哲学者ヘーゲルは、きょうだい関係を社会関係の始まりと位置づけました。だから、弟さんとの関係は、社会人になるための練習と考えることはできないでしょうか? これから、嫌な人と一緒に仕事をする機会も増えます。学生時代と違って、ウマが合わない人とでも、波風立てずにかかわっていくことが求められます。
 家を出て時間がたてば、きょうだい関係の別な側面が見えることもあります。弟さんとも、感情は脇に置いて、同じ親の元に生まれた縁がある他人として、かかわっていくことはできませんか。

(2022年5月7日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・あなたにとっては、「ウマの合わない弟と、心理的、物理的にほどよい距離を置けている現状」が、特に困らず、それでいいと思われていることについて、そのような考え方もありだと思います。弟さんには弟さんの感情や考え方、性格があり、あなたの方から仲良くしようと近づいても、弟さんが拒否するかもしれないし、あなたとして今の状況に別に困っていないのなら、あなたの考え方も、理解できます。

・一方で、ご両親は、ご両親なりに、自分たちの家族がどのような家族でありたいか、例えば、家族のみんなが仲良くて、よく話をし、困ったときには助け合い、幸せに生きていけている、というような家族像の理想を持たれているかもしれません。いろいろ大変なことの多い世の中で、仲良く助け合っていける家族は、家族の一人一人にとっても大切な拠所だから、そんな家族を作りたい、ということかもしれません。ご両親の理想の家族像はどのようなものだと思われますか?

・それぞれの子供に幸せになってほしい、子供には、社会に出たら、周りの人から愛されて、しんどいときには、周りの人が進んで助けてくれるような、そんな人に育てて、社会に送り出してあげたい、というような親心があるかもしれません。兄弟なら、仲の悪い兄弟よりも、仲の良い兄弟であるに越したことはないでしょう。仲の悪い兄弟なら、兄弟同士、お互いに良いことはありませんが、仲の良い兄弟なら、お互いに幸せが増えるでしょう。

・ところで、もし、あなたの論理を、ご両親も採用するとしたら、「子供のために、父と母が仲良くする義理はない。兄弟どうし仲よくできない子供が勝手に生まれてきたのであって、自分たちが望んでいた子供ではない。子供の方も、生まれた以上は仕方がないのだから、あとは勝手に自分の力で、好きなように生きていってくれ。子供どうし、仲が良かろうが、仲が悪かろうが、それは子供どうしのことだから、勝手にやってくれ。父と母は、結婚はしたが、全然ウマが合わないことがわかったから、これからは夫婦で、話もせず、距離を置いて生きていく。別れるかもしれない。たとえ、子供が望んだとしても、ウマの合わないことがわかった夫婦が仲良くする義理はないので、文句も言わせない」というようなこともあり得ると思います。

・あなたの「ウマが合わなくても仲良くするべきでしょうか。親のために仲良くすることが、意味のある良好な兄弟関係といえるでしょうか」という言葉は、上の流れで行くと、「夫婦は、ウマが合わなくても仲良くするべきでしょうか。子供のために仲良くすることが、意味のある良好な夫婦関係といえるでしょうか」ということにもなって、ひょっとして、このような事態は、あなたも望んでいることでないかもしれません。

・ご両親が、兄としてのあなたに望んでいる「兄弟仲を今よりも改善すること」で、あなたの方が、これくらいだったら、両親が強く望んでいることだし、両親も喜ぶのだから、自分から協力して、よろこばせてあげよう、ということで、どんなことなら、してあげられそうですか?

・世の中は、「持ちつ持たれつ」ですよね。「自分として、ここまではやってあげてもよい」と相手に進んで合わせていくことができる人と、そういうことができない人、決してしようとしない人がいたとしたら、相手側の感じ方、思い、対応の仕方も考えたとき、このうちのどの人が、人間関係のトラブルを起こすこともなく、より快適で、幸せな人生をおくっていけそうですか?


今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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